分かりやすく伝える
誰かに何かを伝えるときに、一番求められることは「分かりやすさ」ではないでしょうか。熱意や知識マウントが高まりすぎると、どうしても人は聞き手の気持ちを忘れてしまいます。
するとどうでしょう、分かりやすさは失われ、話が長くなってしまいます。そして、長くなった話は聞き手の聞く気力を奪い、早く話終わらないかなあ、と別のことを考えてしまうようになります。
例えば校長先生のなっがい集会でのお話。あれは別に子供を貧血で倒して嘲笑うために長くしている訳ではなく、子どもたちが健やかに成長し、間違った道に進まないようによかれと思って話をしているうちに気づいたら長くなってしまってるんですね。
逆に言えば、分かりやすい話は短いことが多いです。でも、ただ短ければ良いわけではないです。「リモコンどこにある?」と聞かれて「そこ」と2文字で言われても、次には「どこ?」という言葉が秒で飛んできます。
ここで、分かりやすく伝えるにはどうしたらいいかが見えてきます。それは、相手の立場を考えて話すということです。
分かりやすく伝えるというのは、言い換えれば、心地よく聞いてもらうということ。ということで分かりやすく伝えるこつを以下に3つまとめていきます。トークをメインとする職に就いている自分が実践しているものになるので、良かったら参考にしてください。
①結論→理由の順で話す
手短に話の核となる部分を最初に話すべきです。そうすることで、何が言いたいのかが明確に相手に伝わり、ストレスを溜めずに聞く側も話を聞けます。そこに至るまでの経緯は、副次的な情報であり、ひどい言い方をすれば、聞き手はその経緯を言い訳、ただの不幸自慢だと捉える傾向にあるようです。
②レベルを相手に合わせる
これは、語彙力もそうですが、相手が好きなジャンルの例え話をしたりするという意味も含みます。会話というのはその人が生活している環境に依存します。俳優の話をしてもピンとこないけれど、YouTuberの話には食いついてきた、というような経験はないでしょうか。分かりやすい話をしたいのであれば、浅く広い知識で会話をカバーしたほうがいいです。
③違う言葉で繰り返す
一度言われただけでは大半の人間の場合、理解できません。かといって、聞き返すのもめんどくさいし、そもそも二回聞き直す時点でお世辞にも分かりやすい話ではありません。
そこで裏技として、話し手自ら同じ話を言葉を変えて繰り返す、というものがあります。
そうすると、聞き手はなんとなく理解した気になるものです。ただ、これをするには話し手のウィットとボキャブラリーが試されます。
一朝一夕で、分かりやすく伝えるスキルが身に付くわけではありませんが、聞き手を意識するだけで話し方がかなり変わります。「話してやっている」、「教えてやっている」という傲慢な態度を改め、「聞いてくれている」、「教わってくれている」というスタンスでトークをしてみてください。