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【学生インタビュー#2】中央大学でテクノロジーを駆使した課題解決を

世の中理解塾の加賀谷です。今回は学生インタビューの第二弾として、Googleが母体となる学生向けのコミュニティ「GDSC chuo」を主導する国際情報学部4年の冨島悠介さんにインタビューを行いました。団体の立ち上げを行いリーダーとして活躍される原動力や現在のキャリア観をお聞きします。


中央大学を技術で繋ぐ学生コミュニティ

GDSC Japan交流イベントの様子
(プライバシー保護のため画像を加工しています)

-本日はありがとうございます。まずは冨島さんが行っている活動の概要を教えてください。

正式名称をGoogle Developer Student Clubsと言って、Googleのツールや技術に関心のある学生が集まる技術者コミュニティになっています。
2017年にインドで組織されたのが始まりで、今は100カ国以上に1900以上の拠点があるグローバルかつ大規模な団体です。

日本では2021年から各大学にチャプター(支部)が立ち上げられ始めていて、GDSC chuoでは現在国際情報学部の学生50名ほどが所属しています。
ただこの活動は中央大学支部として捉えているので、長期的には他の学部の方も巻き込んで展開していきたいです。

-ありがとうございます。かなり特徴的な点が多いと感じたのですが、具体的にはどのような活動を行っているのでしょうか。

大きく分けてTechnology部門Tech-Study部門の2つの活動があります。

Technology部門はプログラミングの知見がある学生がチームを組んでアプリ開発や課題解決を行う部門です。
GDSC chuoでは「部会DX」という目標を掲げていて、ホームページ作成などを通じた部会の課題解決を担っています。

【用語解説】
DX~デジタルトランスフォーメーションの略称。デジタル技術を駆使することで生活や技術を変容させることによって、価値や効率などを向上させる試みのこと。

またGDSCのグローバル開発イベント「Solution Challenge」にも参加していて、少人数チームでアプリの開発や公開も行いました。

Tech-Study部門の活動内容は初心者の方でも技術に触れられる勉強会の企画や運営です。
Webサイトや簡単なアプリ制作を勉強しながら始められるので、技術に触れるきっかけとして参加しやすい活動を行っています。

GDSC chuoの始まりと今後の展望

市ヶ谷キャンパスでの新歓の様子

-冨島さんはGDSC chuoの立ち上げをご経験されたとのことですが、何がきっかけでこの活動をはじめられたのでしょうか。

中央大学では文系的な側面と情報学的な側面を融合させた分野を学習していて、AI倫理という学問分野を専攻してきました。

その中で広域的な視点からしか知識が得られないことに強い課題感を感じていて、「実際の開発はどうなっているのか」「企業はどうやって情報システムを運用しているのか」といった具体的なところが気になったんです。

そんな時にある教授からGDSCの存在を教えていただいたのがきっかけで、マネジメントはもちろん実際の技術を知る最高の機会だと思い立ち上げ役として応募しました。

-ありがとうございます。GDSC chuoとしての活動がスタートしてある程度期間が経ちましたが、今後のビジョンもお伺いしたいです。

コロナ禍やテスト期間を終えて活動を再開してから、この春休みまででPDCAがようやく1周したと感じています。
今は運営メンバーと2周目のPを作り始めている段階で、各部門のリーダーを適切にサポートすることが私の今後の動きですね。

【用語解説】
PDCA~業務や品質の改善を行いたい際にPlan(計画)→Do(実行)→Check(測定・評価)→Action(対策・改善)のサイクルを用いるマネジメント手法のこと。

またGDSC chuoの規模を中大全体に広げたいとも思っていて、理工学部や総合政策学部などの学生も巻き込んでいきたいと思っています。
持ってもらった関心を中大全体へ広げていくことが今後の野望ですね。

活動で感じるやりがいと困難

-冨島さんがGDSC chuoの活動の中で感じたやりがいや大変だった点を伺ってもよろしいでしょうか。

私はLead(運営メンバーの代表)を務めているので、対外的に活動するというよりも団体の運営が主な役割になってきます。

立ち上げということで新しいことにトライしなければならないことが多く、最初は予想ベースで物事を進めなければならないことが難しかったですね。
予想に実現性や具体性を持たせて深い議論まで誘導する必要があるので、物事を並列的に考える力が試される期間だったと思っています。

そうして考えたプランを実行に移すことで30名弱のメンバーに賛同してもらうことができて、様々な計画が上手く実行に移せたということがやりがいでもあります。

ワクワクを逃さず挑み続けた学生生活

GDSC chuoオンライン説明会の様子

-これまでお話を伺ってきたGDSCでの活動はもちろんなのですが、冨島さんの学生としての判断軸を聞いてもいいでしょうか。

自分の判断軸はかなりシンプルで「ワクワクしたものには絶対に飛びつく」ことだと思っています。

行動のストーリーはゼミから始まっていて、言葉を超えたワクワクや関心から「この教授のお話をもっと聞きたい!」と思ったゼミを直感的に選んだんです。

結果として企業との交流会や学会発表、後のGDSCなど多くの機会にも恵まれたので、何かの決断をする際に少しでもワクワクしている自分がいればイエスと言うことが自分の軸になっていると思います。

-何かに積極的にトライすることで周りから声がかかることも多くなるという好循環を産んでいる冨島さんですが、その根底にはどのような原動力があるのでしょうか。

いざ自分に機会が回ってきた時に「今は興味ないかも」と尻込みしてしまう方も多いと思っています。

ただ一見違う分野のことでも実際にやってみると、後から見れば1本の道としてしっかりと繋がっているんです。

先ほどの内容とも少し重なりますが、どんな分野であれ自分の心が踊ったら飛びついてみるというのが全ての原動力になっています。

10年後に目指すのはITコンサルとしての社会貢献

-冨島さんは大学4年生ということで就職活動中かと思いますが、ご自身が持たれているキャリアへの意識を伺いたいです。

就職活動は既に終えており、ITコンサルタントとしてキャリアをスタートする予定です。

大学の講義やゼミを通じて日本のAI戦略の弱さやDXの現状を学ぶ中で、国が提唱しているSociety5.0といった新しい社会モデルを実現するための人材になりたいと思っています。

それを実現するために志望したのがコンサルティングの業界で、ITで新しい社会を作ることができる人間として社会に貢献したいというのが大きいですね。

-ITコンサルとしてキャリアを始める中で10年後のビジョンなどがあればお聞きしてもよろしでしょうか。

私1人で何かを変えるのは10年で難しいと思いますが、企業がITを当たり前のように活用して成長できるようなモデルを提示していきたいと思っています。

10年後になるとより上流の工程に触れることも多くなると思うので、そういった業務を主体的に進められる人間になりたいです。

中央大学生へのメッセージ

-記事の締めくくりとして、中央大学生へのメッセージをいただいてもよろしいでしょうか。

自分のワクワクすることには遠慮せずに飛び込んでほしいなと思います。

例えそれが大変そうだったり今の自分のビジョンと重ならなくても、何か心が刺さることがあればそれをやりきることが重要なんです。

振り返ってみれば必ずそれが後に活きる経験になっていると思うので、面白いと思ったものを全力で取り組んでみてはどうでしょうか。
その後に自然と道が開けてくると思うので、面白いもの全てに全力で飛びつくくらいの姿勢を持って挑むのが重要だと思います。

GDSC chuoからのお知らせ

-それでは最後に、冨島さんの方からお知らせ等があれば伺ってもよろしいでしょうか。

今GDSC chuoは国際経営学部に拠点を置いていますが、ゆくゆくは中大全体に規模を広げていく予定です。

テクノロジーの分野だけではなくイベント企画やSNS運用など誰でもチャレンジできる環境が整っているのが特徴だと思っています。

もしこの記事を読んでGDSCに興味を持ってくださった方は、遠慮せずこちらからご連絡ください!

Twitter:https://twitter.com/GDSC_chuo

-冨島さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。GDSC chuoの今後の益々のご発展をお祈りしております!


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