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【社会人インタビュー#10】IT企業でプロダクトマネージャーとして活躍するOBの"キャリア"

世の中理解塾の加賀谷です。今回はクラウドサービスを運営する企業でプロダクトマネージャーとして活躍されている小阪勇汰(こさかゆうた)さんにお話をお伺いしました。多くの方が頭を悩ませる学生としての時間の使い方について教訓となる内容となっているため、ぜひ最後までご覧ください。

小阪勇汰(こさかゆうた)さん
株式会社アンドパッド

中央大学商学部経営学科を卒業後、新卒で株式会社クラウドワークスに入社。法人営業やキャリアアドバイザー、UXリサーチャーなどを経験し現在では株式会社アンドパッドに所属。

終わりのない課題に挑むプロダクトマネージャー

株式会社クラウドワークスで勤務されていた際の小阪さん(写真左)

-今のお仕事の内容をお聞かせください。

今はIT企業でプロダクトマネージャーとして働いています。
エンジニアやデザイナーと一緒になって、新しい機能などを実装しユーザー様に提供していくという内容です。

【用語解説】
プロダクトマネージャー(PdM)~プロダクトを0から考え、何を作るかを決めて分析、改善させるポジションを指すことが多い。プロジェクトをマネジメントするPMとは異なる点に注意が必要。
※企業によって定義が異なる場合があります。

私が勤めている企業だと受託開発はやらず自社プロダクトがメイン事業なので、既に作りたいシステムの要件が決まっている場合のプロジェクト管理とは大きく異なります。

「何を作るか」から仕事が始まりますし常に改善を続けていく必要があるので、プロダクトマネジメントには終わりがないんです。

-また小阪さんは今の企業に転職で入社されているということで、前職のお話も伺いたいです。

以前はオンラインの人材マッチングプラットフォームを運営している株式会社クラウドワークスで、プロダクトマネージャーの前に4つほど職種を経験しています。

学生時代のインターンシップから始まって新卒で入社した直後はマーケティング、次にIT人材向けサービスの法人営業とフリーランスの方のキャリアアドバイザーを兼任しました。

そこからはUXリサーチャーとして、実際にサービスを使っているユーザーにインタビューやテストを行ってプロダクトの改善に役立てるということを行なっていました。

新卒時の選択軸とキャリアチェンジの契機

株式会社クラウドワークスの入社式に参加する小阪さん

-様々な職種をご経験してきた小阪さんですが、大学卒業時はどのような点を企業選びの軸として持たれていたんでしょうか?

就職先の企業を探している中で、特にITベンチャーに興味がありました。
経営学科でドラッカー(※)について学ぶゼミに所属して経営者について調べる機会が多かったのですが、当時盛り上がっていたAppleやFacabookなどを知っていく中で1人のエンジニアが開発したサービスが世界を変えることに惹かれていたんです。

ピーター・ドラッカー(経営学者)
~「マネジメント」の発明家として知られる経営学者。日本で「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という著書が有名になったことでも広まる。

在学時に入っていた英語学会でも盛んにFacebookが使われていて、新興サービスやプロダクトのインパクトの大きさを実感していました。

当時伸びているITベンチャーを探す中でもクラウドワークスは未上場企業の中で資金調達額が多く、メディア露出が多かったことで認知度も高まっていました。

まずクラウドワークスの短期インターンに参加してみて事業が魅力的だったのはもちろん一緒に働く人に惹かれたのが、その後入社を決めたきっかけです。

-その後に現在の企業へ転職をされていると思うのですが、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

転職が珍しくない現代で、別の企業も見てみたいと思ったんです。

全く異なるプロダクトに触れることで自分のキャリアアップに繋がると感じたので転職を決めました。

誰よりも目的意識を持って挑戦した学生生活

経済学の講義でTAをしていた小阪さん(写真左)

-これまでの中でインターンシップや英語学会など学生時代のお話が気になったのですが、小阪さんは在学時どのような学生生活を送られていたのでしょうか。

他の学生がやらないようなことをどんどん掴みにいきたいと思っていたので、1年次から目的意識を持って行動していたと思います。

出身校が進学校で浪人してまで国公立大学を目指す友人も多かった中で、現役での中央大学進学を選んだので行動力で誰にも負けない気持ちで生活していたんです。

特に学生だからこそできることを全力で楽しんでいて、英語学会では英会話や学外との交流を4年間続けていました。

また経済学の講義でTA(ティーチャーアシスタント)に立候補した経験が印象深くて、毎授業の冒頭10分をもらって自由テーマで100人ほどの学生の前で発表を行なっていました。

当時一緒にTAをしていた人とは今でも交友関係が続いていて、経営や企業の仕組みを深く学ぶいいきっかけにもなりました。

-かなり精力的に行動されていた学生時代だったのですね。では学校外の活動では、どのようなことに取り組まれたのでしょうか。

1年生の頃からITに興味があったので、学生が開発したアプリのコンテストの存在を知って実際に自分でアプリをリリースするところまで開発した経験があります。

中央大学の給付型奨学金を活用して、シリコンバレーに行き本場の起業家やエンジニアの話を聞いて回ったのも思い出深いです。
その後はエンジニアとして3ヶ月ほどインターンもしていました。

そこでシステムに向き合い「どう作るか」を考えるエンジニアより、ユーザーに向き合い「何を作るか」を考えるプロダクトマネジメントの仕事がしたいと思うようになったので、行動することで自分のやりたいことの解像度をグッと高められました。

大きなインパクトを生み出せる業務の中で感じる事

UXリサーチャーとして社外勉強会に登壇した小阪さん

-かなり主体的に動かれている小阪さんが今のお仕事の中で感じているやりがいや大変なことを教えてください。

自分の業務にレバレッジがかけられるのが面白いと思っています。

営業には「◯件成約した」「目の前のお客様に喜んでもらえる」というやりがいがある一方で、成果はどうしても労働集約的になってしまいます。

前職のクラウドワークスのようなコンバージョン型のプロダクトでは、ユーザーが触れる画面の改善を行うことでかなりの金額のインパクトを生むことができるんです。

応募率や契約率といったKPIが定められている中で自分が狙った通りの効果が出ると嬉しいですね。

-逆にここは大変だった!というご経験はありますか?

何を作るか決める際に意思決定の材料を集めたり関係者と認識をすり合わせるなど大変なことは本当に多いです。

後は技術的な課題が出てくることもあって、複雑なシステムになっているから実装が難しいといった場面もありました。

ですが、そういった大変なことが楽しいことでもあるので嫌なことではないですね。

社会人として生きる原動力と今後の展望

株式会社クラウドワークスで行っていたチームビルディングのワーク

働く中で感じる楽しさが原動力になっていて、これからも楽しいと思える仕事を続けたいと思っています。

どんなにたくさんお金をもらっても退屈な仕事はしたくなくて、良いチームをつくって目標に向かってひた走り達成感を分かち合えるような仕事をしていきたいです。

大変なことがあったとしても「これを乗り越えれば成長できる」と思っているので、仕事ではチームで誰かが置いてきぼりにならないように意識しています。

-少し難しい質問になってしまいますが、小阪さんは10年後どうなっていたいなど将来像をお伺いしたいです。

キャリアを登山に例えた時に、「最初にゴールを決めて目指していく登頂型」「行った先々で方向を決めるトレッキング型」の2つがあると思います。

今は楽しいと思えることや一歩ずつの成長を感じて仕事をしたいので、自分はトレッキング型で1年から2~3年単位でキャリアを考え中です。

中央大学の学生へメッセージ

-最後に、中央大学の学生へメッセージをお願いします。

やりたいことや楽しいことをたくさん見つけて、忙しくも充実した4年間を送ってほしいと思っています。

また、就職活動が始まるのは3年次からではないのは伝えたいです。

1年生の時から何をどう考えて行動してきたかの積み重ねを3年生になってアウトプットするのが就職活動なので、常に目的意識を持って行動してフィードバックを繰り返すリズムを作れると、周りとは違う学生になれると思っています!

-ありがとうございました。この記事を読まれている学生へ向けて中大OBのベンチャー企業の経営者と関われるコミュニティをご紹介いただけるとのことで、内容を伺ってもよろしいでしょうか。

学生時代にCスクエアで中大出身の起業家を呼んでイベントをしたことをきっかけに、中央大学ベンチャー会というグループが発足しました。

当時交流のあった商学部の教授にも入っていただいて、今では中大OBのベンチャー社長や経営者が約30名、ベンチャー企業で働くOBが200名ほど所属しています。

これまでは年1回のペースでスピーカーの講演を聞くミートアップイベントを開催していて、ベンチャー企業に興味のある中央大学の方はぜひこちらから参加リクエストを送ってください!


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私たちは中央大学キャリアセンター公認の学生団体で、学生が「多様な働き方・キャリア観と触れ合い多様性と新たな価値観を創造する」コンテンツ作成を目標に活動しています。記事更新やイベント開催情報は下記のアカウントよりご覧ください。
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