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【社会人インタビュー#11】中高一貫校で英語教員として活躍するOBの"キャリア"

世の中理解塾の加賀谷です。今回の社会人インタビューでは、中高一貫校で英語の教員として活躍されている関拓哉さんにお話を伺いました。学生生活を目的意識を持ちながら過ごすための助けとなる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

関拓哉(せきたくや)さん
開智中学・高等学校

中央大学文学部英語文学文化専攻を2017年3月に卒業。在学時に英語学会や大学の制度を利用した留学の経験を経て開智中学・高等学校に英語教員として入職。2023年4月からは早稲田中学校・高等学校に転職し、同じく英語の教鞭を取る。

生徒に本気で寄り添う"教師"という職業

授業以外に留学サポートも行う関さん

-本日はよろしくお願いいたします。まずは関さんの現在のお仕事について伺ってもよろしいでしょうか。

埼玉県にある開智中学・高等学校という中高一貫の学校で英語の教員をしています。

今が6年目になっていて、中学校1年生から高校3年生まで一緒に上がってきた生徒たちに習熟度別の指導やテストの作成などを行ってきました。

中学校2年生から高校3年生の間は担任もしていて、授業面以外でも生徒の面談の中で将来への不安や受験に関する相談などもしています。

-この時点でかなり幅広い業務をされていると感じたのですが、教員の業務内容として他に挙げられることはあるのでしょうか。

分掌という学校内の係活動のようなものがあって、その中でも国際交流で行う2週間の短期留学のサポートを行っています。

また、進路指導部としてテストの分析や模擬試験の実施、学年の指導の方向性を決めると言ったことも経験しました。

きっかけは学生時代の制度を使った留学

大学の制度を使った長期留学に参加した関さん

-非常に広範囲に渡った業務をされている関さんですが、教師を志したタイミングやきっかけをお伺いしたいです。

中央大学にいた時に英語学会(CHESS)に所属していて、私がレッスンを持っていたのと後輩にディスカッションを指導する機会があったという2つの経験が直結していると思います。

大学3年生になるまで教員という選択肢はあまり考えていなかったんですが、英語学会での体験とその時参加していた1年間の留学で「誰かに何かを教えることに真剣に向き合いたい」と思うようになったんです。

-中央大学では交換留学の制度などもありますが、関さんの場合はどのような形式で留学をされたのでしょうか。

まず大学2年生の前期に短期留学をしています。
週1回講義を受けて、夏季休業の間にカリフォルニアのサンディエゴに1ヶ月行きました。

大学3年生になってからは1年間アメリカにあるテネシー州立大学に通っていて、中央大学の学費を払いながら取得した単位が中大の単位として認められる交換留学の制度を使っていました。

-中央大学の制度を積極的に利用して留学を行っていらっしゃった中で、留学しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

自分のやりたいことを見つけたかったというのが一番の目的です。

高校までずっとやってきた野球以外の経験をしたいと思っていて、留学をしたら何か変わるんじゃないかとずっと考えていました。

大学1年生の時に英語学会に入ったのも留学に備えて語学力を伸ばすためで、当時は英語にかなり力を入れていましたね。

留学以外にも多くを経験した学生生活

英語学会(CHESS)で活動する関さん

-これまでのお話の中で非常に充実した学生生活を送られてきたと思うのですが、関さんの学生生活の様子をもう少し深く伺ってもよろしいでしょうか。

教員を志したのは留学が終わってからなので、教職課程も含めて6年間中央大学に通っていたんです。

1~2年生の時期は英語学習にかなり重点を置いていて、英語学会以外に語学の講義も含めてかなり精力的に取り組んでいました。

3~4年生の時には先ほどお話しした留学に行っていて、この留学期間を誰よりも充実したものにしようと思って過ごしていたのを覚えています。

日本に帰ってきた5~6年生は教員になるための授業と実習に力を入れていましたね。

-大学での生活でも目的意識を持って行動されていたと感じたのですが、大学外での活動もされていたと伺っています。

文部科学省で3ヶ月インターンシップに参加していて、行政の中の様々な業務を経験することができました。

政策会議のような場を傍聴させてもらえるタイミングもあり、国の教育を支える仕事を肌で感じることができたのは今にも生きていると思います。

あとは英語学会の友人の紹介で当時勢いのあったITベンチャー企業で3ヶ月のインターンシップにも参加しました。

Webサイトのリサーチャーとして働いていて、教員以外の社会人経験ができたのは嬉しかったですね。

教員として仕事で感じるやりがい

母校で教育実習を行う関さん

-留学を通じて教員に興味を持ってから今まさに教鞭を執っている関さんが、仕事の中で感じるやりがいや大変なことをお聞かせください。

生徒が頑張っている姿を見るのがやりがいだと思います。
目の前で何かに集中できるのは本人のモチベーションはもちろん、私の影響でもあると思っていて、そういった姿が見られるのは嬉しい瞬間です。

逆に大変なところとしては、何かのトラブルが起きた時でしょうか。
多方面に気を遣いながら状況を把握・説明をして、お互いに納得するような着地点を探していく必要があるんです。

問題が起きた後のアフターケアにも注意が必要なんですが、教員として生徒が『綺麗な』学生生活を送るために問題を排除しすぎるというのも、本人の成長の機会を摘んでしまいます

そういった部分の調節も含めてやりがいがあるのが教員という仕事だと思っています。

社会人として生きる軸や原動力、今後のキャリア

-教員ならではのやりがいといった部分を感じられている中で、関さんはどういった軸や原動力を持たれているのでしょうか。

私の教員としての軸は「自分の成長が生徒の成長に繋がる」ことだと思っていて、生徒の前に立つからこそ自分が常に学び続ける人間でありたいです。

また自分が教えることに没頭できているから生徒も学びに向き合えていて、そうした好循環が今の原動力になっていると思います。

-ありがとうございます。非常に熱い思いを持って教育に向き合っている関さんですが、今後のキャリアについてお考えを伺ってもよろしいでしょうか。

4月から早稲田中学校・高等学校に移って英語を教える予定で、場所を変えるに至った理由は2つあります。

まずは優秀な学校であるという点で、自分のこれまでの経験を活かしてハイレベルな指導やクラス作りに貢献したいと思っています。

男子校というのも理由で、私の出身高校も男子校だったので懐かしさを感じるような環境の中で生徒に向き合ってみたいんです。

また今後のキャリアとしては学校における重要なポジションにも挑戦したいと思っています。

英語教育に加えて学校全体を見ることの面白さに気づいて、より俯瞰的な視点から学校全体の雰囲気作りや教育活動、行事といった事まで視野を広げていこうと志しています。

中央大学生へのメッセージ

-最後に、今まさに大学で自分の未来について考えている中央大学の学生へ向けてメッセージをお願いします。

誰でも考えたり悩んでいることがあってその解決策は様々ですが大学の外に目を向けるというのが一番だと思っていてぜひ旅に出てください!

海外留学や国内を巡るなど形は何でもいいんですが、自分の大学や部屋以外の空気を吸ってみることで何かの助けになるかもしれません。

今大学生で将来がわからないからこそ、そういった場所で生活した経験が5年後や10年後に役立つこともあると思っています!

-関さん、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。学生だからこそ自由な時間もある中で、その使い方をもう一度考えてみたいと思います。


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