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「6つの帽子」で思考を発展させよう。~Six Thinking Hats~

こんにちは。世の中理解塾の鳥山です。今年も残すところあと僅か。皆さんはどんな一年をお過ごしでしたか?

今回は、「6つの帽子」をかぶってみることで、物事の捉え方を豊かにする "Six Thinking Hats" をご紹介いたします。皆さんの多様なキャリア形成に、少しでもお役立ていただけたら幸いです。


今年も皆さん、色んな事がありましたね。就活生である私は、将来を左右する決断をする機会が多く、不安を感じることもありました。
就職活動に限らず、人生は選択の連続です。

何かを決断した後、「ほんとにこの選択が正しかったのかな」「後で違う考えになったらどうしよう。」と、悩み込んでしまうことはありませんか。
どれだけ考え尽くしても、結局は主観的な判断で、それが絶対に正しいとは限りません。そして、人生には、得てして絶対的な正解が存在しない問いばかりですよね。

そのため、「様々な視点」から物事を捉えることで、より良い選択や決断を実現していくことが重要となるのです。主観的で、一時の感情や偏見が支配しがちな思考から、客観性を帯びた、複眼的かつフラットに思考できる状態を目指します。

意見の客観性を担保したり、多角的な視点を持つため有用な思考法が、この "Six Things Hats" です。Edward de Bono博士が、1985年に提唱しました。6色の帽子を被るイメージを持つことで、脳内思考を切り替える方法です。

まず、それぞれの帽子を被った思考のイメージを把握しましょう。

帽子は一度にひとつしか被れません。だからこそ、ある帽子をかぶったら、その帽子で思考すべきことだけを集中して考える、という意識で物事に向き合います。

白…客観的思考 事実と数値データへの視点
黄…肯定的思考 肯定的な側面への視点
黒…批判的思考 警戒と注意を促す弱点への視点
赤…直感的思考 思ったままの感情的な視点
緑…創造的思考 創造性と新しい考え方への視点
青…俯瞰的思考 アイデアを統括してまとめる視点

では、具体例で考えてみましょう。

【お題例】アルバイト先決め
     家の近くのカフェでアルバイトを始めるかを検討中

 最寄駅の人気のカフェ。勤務条件は週2日以上でシフト制。
 シフト制だから、学校やプライベートの予定を優先できる。家から近くて行きやすい。
 大学の考査期間や長期休業期間は、週2日出勤も厳しいかも。人気店だから、ピーク時の営業は特に忙しい。
 珈琲好きだし、おしゃれなお店で働けたら楽しそう!
 アルバイトじゃなくて、長期インターンとか始めるのもありだな。

 このカフェで働く意欲はある。まず、シフトの融通は効くのかを問い合わせてみよう。早朝など、比較的ピークじゃない時間帯でシフト入ろうかな。条件が合わなかったら、他のアルバイト先や、長期インターンを検討するのも良い!

みなさんも、まずは身近な例で考えてみてくださいね。

意図的に思考を切り替え、多様な視点からモノを見ることにとって、個人が陥りやすい思考のパターンから脱却し、物事を掘り下げて考える事ができます。

Six Things Hatsは様々な組織で採用されている実績があります。
具体的に…

・ある大企業では、それまで30日掛かっていた多国籍会議が、
 わずか2日で済むようになった。
・IBM研究所出身の研究者は、これまでの会議時間が4分の1に短縮された
 と報告
・300人の幹部公務員を対象とした実験では、創造的なアイデアが約5倍
 (493%)に増加した
・陪審員が採決するまで3時間以上かかっていた裁判が、
 15分に短縮された、等

皆さんもぜひ、自分の思考に偏りを感じて、決断に自信が持てないときや、もっと多角的に物事を捉えたいと思ったとき、Six Thinking Hatsで思考を豊かにしてみてください。

そして、自分が下した決断を信じてくださいね。あなたが決断するため、
考え抜いてきた事実は誰もが否定できません。

あなたの思考が多様な視点・考え方で彩られ、豊かなキャリア形成に繋がってゆきますように!

またお会いしましょう〜!

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