【日向坂46展 WE R!】探し物を探しに行くのさ
日向坂46展 WE R!の開催が発表された時、この歌を思い浮かべました。
この歌との繋がりを考えると共にWE R!に2回行って感じたことと、日向坂46の未来について書いていきます。
・第1章 突然の旅人
長濱ねるによって突然生まれた「けやき坂46」。
ビブスへスポットライトを当てたり、走り出す瞬間を切り取るかのように写真を吊るしている展示が印象的でした。
2回目の時点では、「それでも歩いてる」の椅子が11脚追加で展示されており雰囲気がまた変わっていました。
・第2章 向かい風の挑戦者
ピンチをチャンスに変えた出来事が年表から分かったり、走り出す瞬間の大型ポスターが印象に残りました。六本木で開催されてることや「君はハニーデュー」のオマージュとしても印象的ですね。
2回目の時はライブごとの円陣の映像が展示されていて、2期生が途中から増えたり、円陣ラストの「ひー!」の掛け声が「ひらがな全国ツアー2017 FINAL!」から言い始めていたりと細かなところでも、けやき坂46としてアイデンティティーを確立し始めていたのが感じられました。
・第3章 上昇気流の少女たち
佐々木美玲が紙飛行機を見つけ、齊藤京子が紙飛行機を飛ばします。
紙飛行機の色は「ホワイト×パステルブルー」なのでサイリウムカラー的には渡邉美穂を意味しているかもしれません。
(言わずもがなですが)「飛行機雲ができる理由」からも紙飛行機が連想されます。
Happy Smile Tour 2022で披露された際の演出でも、飛行機雲の紙飛行機があるので、それから想起させられたのかなと思わせるような展示でした。
ここで今まで走り出していたメンバーが各々独特なポージングで旗を持っています。「旗を掲げる」ことについて考えてみると「新しいことを起こす」という意味があります。
様々なことに全力で取り組んできた日向坂46を表すものとしてぴったりのアイテムだなと感じました。また、これからも新しいことを起こしていってくれるという期待の意味も込められていそうです。
・第4章 頂きのヒル・クライマー
コロナ禍を経て東京ドームまでの苦難の道で起きた出来事をまとめていました。
その空間の上空には紙飛行機が飛んでいっています。
個人的には「HINATAZAKA46 Live Online,YES!with YOU!~“22人”の音楽隊と風変わりな仲間たち~」のライブが大好きなので、その着ぐるみが展示してあったのはとても嬉しかったです。(余談ですが「キツネ」の演出がどのライブよりも負けないものになっています。おすすめです。)
「アザトカワイイ」もこの期間にリリースされ今でも人気なので、ここでおひさまがより増えたような主観的な印象も持っています。そのMV撮影の舞台裏も映像で展示してあり、知れたのは良かったです。
・第5章 未来を見つけに行く人
東京ドームという夢を叶えたグループは、個人活動を増やすことで夢をどんどん叶えてくとともに日向坂46としての夢って何だっけ?という状態に陥っていきます。
音声の展示として佐々木美玲、小坂菜緒、上村ひなのがグループの動向について話し合っています。(他にいたかもですが分からず)
会話の内容としては1~3期生と4期生が別働隊で動いているような感覚があり、グループとしてひとまとまりになっていないというものでした。
こういうグループの違和感が2023年の停滞に繋がってしまったのかなと感じました。
でも、冒頭で述べたウィーアー!の歌詞にあるように捜し物を探している状態とも言えそうで、今の日向坂46の有り様と重なるかもしれないと感じました。
仲間たちのそれぞれの夢をありったけ集めて、未来という海に航海し始めた状態なのかもしれません。
・第6章 日向坂46
ここまで飛んできた紙飛行機は4期生の平尾帆夏が受け取ります。
なぜ平尾帆夏が受け取ったかを考えてみると、渡邉美穂の勧めでグループに加入したことから選ばれたのかなと思いました。
パネルの表情も素敵でとても印象に残っています。受け継がれてきたハッピーオーラの想いを受け取って、4期生なりの解釈で多彩なハッピーオーラを見せていってくれたらと思っています。
また、衣装も数多く展示されていて、櫻坂46展「新せ界」とは異なりガラスケース無しだったため、素材感など細かく見ることができたのも印象的でした。
こうやって総括して見ていると、山崎ひかるさんの衣装が特に好きなんだなと気付かされたりと自分の中での発見も多かったです。
メンバーのパネルが巨大化していって未来へ大きく成長する予感を感じながら、最後は小坂菜緒が的に向かって旗を投げます。
的に突き刺さった旗はメンバーのサインと想いが書いてありました。
書いてある言葉は「一緒」「光」「原動力」というワードが多かったです。
そこから連想されるのはやっぱりこの曲。
グループの精神にこの想いが浸透しているからこそ、自然と出てきた言葉だったのかなと思いました。ここだけはブレずに受け継がれていって欲しいですね。
本来はここで展示が終わりですが、2回目のときはグッズ売り場を抜けると追加のパネル展示がありました。佐々木美玲の謙虚と感謝が特に素敵でした。
WE R! 日向坂46と宣言し、現在地が分かる展示会でした。
ファン離れが話題になったので、日向坂46の魅力を改めて振り返って残しておこうと思います。個人的には「多彩な楽曲と予測不能な行動」と思っていますが、楽曲についてはパッと思いつくだけでもこれだけ多彩です。
「半分の記憶」の壊れそうな切なさ。
「キツネ」のずる賢い可愛さ。
「川は流れる」という命の叫び。
「My fans」のカルトっぽさ。
「アディショナルタイム」の残酷さ。
「ゴーフルと君」という過ぎ去った青春のショック。
「One Choice」という叶わぬ思いの苦しみ。
「見たことない魔物」の蛮勇さ。
「Am I ready?」という可愛さの暴力。
「君はハニーデュー」という奇妙な甘酸っぱさ。
予測不能な行動部分については「日向坂で会いましょう」を見ていると毎週思わされます。挑戦を褒め失敗を許容するあの空間だからこそ、飽きずに見続けられるのかなと思っています。
より団結力を上げた日向坂46は、見たことのない景色を見せてくれると信じています。「ひなたフェス2024」でどんな予測不能な事を巻き起こしてくれるか今から楽しみです。(気になっている方は下記から是非応募してみてください)
最後に今を象徴する歌詞を置いて終わりにします。ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました!