絶対的安心

-全ての物語りは既に終わっていて、これからはじまるものは何もない。

ずっと安心したいと思っていた。

良い学校に行けば、良い会社に入れば、出世して
たくさんのお金を稼げるようになれば安心できるかもしれない。

友達をたくさん作って、恋人を作って、結婚して、子どもを作って、自分の家族を作れば、もっと安心できるかもしれない。

もっと、もっと、もっと、
あれもこれも、みんな。
Do Do Do and Get it.

でも、私が欲しかった安心は、
それとは全然別のところに在った。
そう、在った。 Just Be.
Not “Do” but “Be”.

それは陽の光みたいなもので、
常に地上に降り注いでいる。
がんばって得るものではなく、ただ唯一、顔をそちらに向ければいい。
意識をそちらに向ければいい。

呼吸を整えて、ただ座っている。
じんわりと暖かくなり、
頭に上っていた気がゆっくりと胸へ、
下腹部へと降りてくる。
呼吸が楽になって、温かな水に浸かっているような感覚がやってくる。

ここが在るべき場所。絶対的安心の在る場所。
ただ、私が私といる場所。

この場合にいながら
この世界を生きていきたい。
それこそが望み。




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