弱くて 子どもで いいんじゃない?

ちゃんとした大人になりたかった。

家庭をもって、子どもを産んで、育てている人たちを見ると、ちゃんとした大人だって思った。強くてたくましいって思った。

私はいつまでも弱いし、いつまでも子どもみたいだって、劣等感をもっていた。強くなりたい、大人になりたい。
私だって人並みに、やろうと思えばできるはず。
弱さが目立たないように工夫して、
何とかちゃんとした大人の仲間入りをしなくっちゃって焦って、あいもしない帳尻を合わせようと無理をした。

結果として、身体壊して、弱い自分に逆戻り。
でも、それで良かったみたい。
生きてるだけで精一杯だった自分を思い出して、
私、あんな状況の中でここまで生きてこられたんだから、だいぶがんばったんじゃない?って、
結構良くやったんじゃない?って、思えるようになった。

あと、みんな優しかった、
前は、私は大丈夫なんだからっ!
うとましくさえ思って思っていた周りの優しさを
あらためて感じた。

私、お世話してもらう能力はあるのかもしれないわ。
ありがとうって感謝して受け取ればいいのかもしれないわ。

お陰様で体調自体は随分良くなったけど、
もう前みたいにちゃんとした大人とやらにはなろうとしない。
しょうがないよ、私はどうやってもいつまでも子どもみたいで、
どうやっても何だか弱っちいまんまだ。
それでもまあ、できることもあるから、
自分らしく、ぼちぼち、
助けてもらいながら生きていこう。


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