自己紹介
はじめまして、よんななです。
自己紹介ってのはこれで終わりでいいのではなかろうか?
名前以外に紹介するものがあるのだろうか?
自分が何者かなんてことは自分にすらわからないのだから、それを紹介しろってほうが酷な気がする。
それに今、自分が何かを言ったところで、数年後あるいは数秒後にさえその何かは変わってる気がする。そんなものをいちいち紹介したところで何の紹介にもならないではないか。だったら名前以外とくに紹介するものがない。名前は変わらない。この名前は自分がつけたからだ。
かれこれ、よんななという名前とは30年以上の付き合いになる。
小学生の頃に、ドラクエの主人公の名前を決める項目があったと思う。4文字しか入力できないそこに自分の名前を入力する。本名をいれることが普通なのかもしれない。ちなみに本名は「まこと」だ。もちろん、俺も例にもれず本名を入力してプレイすることも多々あった。しかし、ある時ふと思ったのだ。
本名じゃなくてもよくね?
と。そこからは早かった。いきなり何の躊躇もなく「よんなな」と入力した。何か理由があったわけでも、数字の「4」と「7」が特別大好きだったわけでもなく、いきなり「よんなな」と入力した。しっくりきたのだ。悩むことすらなかった。疑うこともなかった。自分が「よんなな」であるということ以外なにもなかったのだ。
それからずっと、よんななであり続けている。
小学生、中学生、高校生、どの卒業文集にもよんななと名前を書き記しているほどだ。インターネットが登場した頃には、ハンドルネームは当たり前のようによんななだった。ハンドルネームという概念が生まれる前から俺はよんななだったのだ。だからもう本名と変わらない。
よんななと呼ばれたら俺のことであるという確信しかない。
だから自己紹介のしようがないのだ。俺がよんななであるということ以外なにも紹介することがない。俺が何を好きで何が嫌いで、何を夢にしているのかなんてことはどうでもいいことで、ましてやそのすべてが次の日にはまるで別の何かになってしまっている。そんなものを紹介するほうがお粗末だ。
変わらないのはよんななだけである。
これは死ぬまで変わることはないし、死んでも変わることがない。唯一にして絶対の真実なのだから。俺が紹介できるのは俺がよんななであるというたったひとつだけである。
ということで、俺がよんななです。
以上