【第19話】4/28 京都11Ｒ・天皇賞（春）（にゃむ師匠）

【第19話】4/28 京都11Ｒ・天皇賞（春）（にゃむ師匠）

一連の取り調べから解放され、かれこれ１週間。
あの時より極めて穏やかな時間が流れているが、今だからこそ、事件につい冷静に振り返れる。

考えてみれば、Ｈ２８年に起きた事件の重要参考人として小生の名前が浮上したということは、単純に「３年間未解決」という事であり、順調に捜査は進んでいなかったという事。もう、手詰まりのお手上げ状態に近く、刑事が手あたり次第に関係者に聞き込みをし、「アイツは怪しい」「アイツならやりかねない」といういたって根拠のない証言を精神的支柱としながら捜査線上に浮上させ、シロと解れば消していくという、実にクラシックな戦術を取るしかない状況に追い込まれていたのではないだろうか？

そして、小生の前職で起きた事件ゆえ、前職に関係のある人間、前職に恨みを持つ可能性がある人間を、前職の本部組織のようなところから聞き取り、小生を浮上させた、言い換えれば小生は前職組織に

「売られた」というワケか…。

となると、小生の目の前の敵は警察という建前だが、ほんとうの「見えざる敵」は、小生を警察に突き出した前職の人間・組織ということとなる。この本質に辿り着いた時は、愕然としたね。ますます小生は、「地元から敬遠されている人間」として再認識させられたという事であり、ショッピングセンターとかでは誰の目も見ないで過ごすことであろうな。

退職したことは自由だ。人間に与えられた自由。決して後ろめたい辞め方ではなく自主都合によるもの。それを、こういう形で背後から裾を踏んづけるとは…組織とは時に恐ろしいものであり、怒りよりもショックの方が大きい。

警察の捜査もいい加減であり、もう、こんな迷惑な話はないってば。確かに、Ｈ２８年の事件の伏線として発端となった、Ｈ２６年に起きた「個人攻撃の電話」については、小生がちょうど前職を退職した時期であり、タイミング的には合致するが、だからといってその売られた見解を鵜呑みにして小生を犯人扱いとし、その確固たる証拠（現場ビデオ）についても、きちんと小生であると検証しないで、よく東京まで乗り込んできたよな。

浅い。甘い。雑。

何が一番ダメージかって、アリバイ確立の為、いまの職場に捜査令状が入りやがったこと。しかも事件当日は日曜じゃねーか！？　それが取り調べの時点で教えてさえくれれば、職場に勤務実態を確認することに同意しないよ。日曜だもの会社出てるワケねーべな！

あれから、◯◯県警からは一切の電話はかかってこない。そりゃそうだろ、シロだもの。ちゃんと楽天トラベルの高速バスで、事件前日に東京行きの高速バスの予約履歴見せたら、刑事全員黙っちゃったよ。

一連の事件で、何も食えない日々が続き、４キロ痩せた。まあ、健診前なのでそういう意味では感謝しているけど、それにしても、ドッキリとしてはちょっとスパイスキツすぎるんでないの？？

来週、５／１には地元に帰るけど、なんか事件現場にふらっと立ち寄りそうで怖い。そうなると警察の思うつぼ。それだけはないように心がけようか。犯人は、犯行現場にまた訪れるって言うもんな…。

さて、天皇賞（春）

１３頭立てであり、昨年同様にメンバーが手薄と叫ばれていて、天皇賞としての存在意義・権威についてあちこちで議論されているが、小生が思うには、去年よりかはそれなりにメンバーはそろっていて、レースとしては面白いと思っている。昨年の菊花賞の掲示板から４頭も出走しているのは明るい材料と思料。

となると、今回馬券になる馬も、この菊花賞の上位馬から出る確率は極めて高いと思料。その菊花賞のレース内容から総合的に判断して、印を決めた。

◎⑦グローリーヴェイズ
◯⑧パフォーマプロミス
△②⑤⑨⑩⑫

◎⑦グローリーヴェイズは、菊花賞では気の毒な大外１８番を引き、１週目の３～４コーナーでは終始外々を回り、距離ロスが生じて徐々に位置取りが悪くなる最悪の展開。おまけに、前に壁が作れず終始引っ掛かり気味で鞍上が抑える場面もあり、そのロスは過大だった。
それを、持ち前の地力で、２週目３～４コーナーでは上位進出。直線でも４着のブラストワンピースと同じ脚色でゴールしていただけに、もし内枠を引いていたら、もっと上位に来れたことは確実であり、むしろこの内容で５着に来たことは、一番強いと評価しても過剰ではない。

内枠だったら、スムーズだったら、果たしてどこまで食い込めていたのだろうかという、決して答えは見つかることはない疑問だが、考えるたびに一種のワクワク感も覚えたのも事実。そして今回、その「絶対に答えの出ない疑問」に、念願の「解」が見出せられるかもしれない好機に、改めてワクワク感が増している。

ローテーションも、菊花賞→日経新春杯→天皇賞（春）と、徹底して京都の外回りに拘っているところも好感。その前走は新潟外回り２０００であるし、ディープインパクト産駒が大好物である、コーナーの大きい広いコースの軽い芝で切れ味を存分に活かすことに特化している尾関センセイ。関東人とは思えない好感ローテであり、これもプラス材料。

さて、それだけ馬に好感が持てているのに、なぜ今これだけ人気をしていないかもの原因は、鞍上のトサキケータにある。

この男。とにかく関西のＧ１では不要と言われてきた男。例を挙げればキリがないが、小生が◎を打ってきた馬であれば、一昨年の菊花賞の◎トリコロールブルー、昨年の桜花賞のプリモシーン、打っていないところであれば昨年の大阪杯のサトノダイヤモンドと、それなりの人気馬に乗っても必ずスカポンタンで終わる。上記の例だけではなく挙げればキリがないくらいにあるが、とにかく、関西ジョッキーたちのレベルの高さと層の厚さに完全にヤラレ、いつも泣きながら美浦に帰ること多々。中山でのＧ１は、ジェンティルドンナやエポカドーロのように、それなりに結果を出すのだが、関西でのＧ１となると異常レベルで数字が悪くなるのはここまでの戸崎ケータであった。

ただ、そういうジンクスも、必ずどこかで終わる「ターニングポイント」は存在する。小生はそれが今回だと思っている。

➀二つの偶然
戸崎ケータがグローリーヴェイズに騎乗するための「二つの偶然」。それは、川田将雅の騎乗停止とシャケトラの死。これらがなければこのコンビはあり得なく、その発生確率からすれば「奇跡のコンビ」と言えるであろう。大抵、歴史が動く時というのは、少なからずこういった偶然の積み重ねがキッカケとなっていることが多い。もちろん競馬だけではなく、スポーツ全般・世界史・日本史・科学史でもそう。時代の移り変わりにはそういった「奇跡レベル」の要因があったからなり得たことが多い。

②阪神大賞典の勝利
戸崎ケータは、関西Ｇ１だけではなく、関西の重賞でも弱い。例えば去年の神戸新聞杯でも人気のエポカドーロに騎乗しドボンと、普通の重賞でも信頼度を欠いていて、全重賞勝利の中でも阪神・京都の割合が異常に少なく、例えばアーモンドアイのシンザン記念のように、馬の力だけで勝ったような普通クラス重賞の勝利がほとんどであり、「これぞ関西の重賞」という名物重賞は制覇したことがなかった。しかし今年、シャケトラで阪神大賞典を制覇。確かに人気は一本かぶりだったのかもしれないが、阪神競馬場の３０００ｍという難コースを制した経験は大きく、シャケトラはこれで春天の優先出走権を得たのだが、それよりも

戸崎ケータ自身が、春天トライアルをクリアした

事が非常に大きい。本人にとっても、初の阪神３０００での勝利は、さぞかし格別であり、当然、京都３２００に対してのヒントもそれなりに掴んだことであろう。それが、経験であり体験。会得・習得であり体得。
もちろん、相棒・シャケトラで出走できることが一番の望みだっただろうが、それでも、奇跡のめぐり合わせでこうして尾関先生から声がかかるわけで、京都芝外回りを一周半走るには、シャケトラに匹敵、いや、それ以上のマシンが手元に来たのは、単なる偶然ではなく必然。ついに来るべき時が来たその「お膳立て」としか思えない。

以上、今回、この男が、今まで吹聴されていた「関西Ｇ１トサキ不要説」を払拭できるには、その必要十分条件を満たすだけのシチューエーションは整ったものと思料。

勝つなら、こういう時。

シャケトラの分まで悲願達成！というお涙頂戴ドラマでも良いし、大嫌いで苦手な好敵手・川田将雅がいないというオイシイ好条件があることでも良い。あらゆる角度から、
「やるなら、今回。ジンクスを打ち破るのは、今回」
と思わざるを得ない要件が揃いに揃っている。

◯は、パフォーマプロミス。
この馬もそれほど人気がないのだが、その主要因は７歳という高齢だろう。ただ、この馬の全成績・成長曲線からすれば、重賞戦線に駆け上がってきたのは６歳からであり、それはステイゴールド産駒の特徴的な面でもある故、それほどの懸念材料ではないと思料。
そして、去年の日経新春杯、目黒記念、アルゼンチン共和国杯で馬券になり、有馬記念でドボンしたことで解るこの馬の「適性」としては、これも◎グローリーヴェイズ同様、「広いコースの軽い芝専用機」であること。ハービンジャーが大好きな暮れの中山パワー馬場ではまるで通用しなかったが、明日の京都のパンパンの良馬場は、必ずやこの馬にとってはプラス材料に好転。馬券圏内が十分考えられる。

と、◎◯のこの２頭。いずれも日経新春杯の勝ち馬なのだが、これは決して狙ったワケではなく、気づいたらそうなった感じ。京都の外回りの代表格の重賞ゆえ、これを制した者は、本番でも十分に躍動できる資格はある。

単勝　⑦
複勝　⑦
馬連　⑦－⑧（大本線）
馬連　⑦⑧－②⑤⑨⑩⑫（薄目）
ワイド ⑦－⑧
３連単２頭軸マルチ⑦⑧－②⑤⑨⑩⑫