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WordpressからmicroCMSへの移行ガイド vol.1


【注意事項】
この記事ではPHPでmicroCMSを利用してページを実装する方法を解説しています。記事データの移行方法については以下のオフィシャルチュートリアルを参照してください。

はじめに

Wordpressユーザーの中には、PHPを駆使してテーマやプラグインをカスタマイズしてきた方も多いはずです。
自由度が高い反面、以下のような懸念点があるのも事実です。

  • セキュリティ面が心配

  • ACF問題など、運営状態でのトラブルが心配

  • プラグインを含めたバージョン管理が大変

  • 表示速度が遅い

近年注目を集めるmicroCMSは、軽量で高性能なヘッドレスCMSとして、多くの開発者や企業に支持されています。Wordpressの自由度やPHPの活用法に慣れている方にとって、microCMSへの移行はハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、microCMSは従来のCMSとは異なるアプローチで、効率的かつ柔軟なコンテンツ管理を可能にしています。特にAPI駆動型の設計を活かし、フロントエンド開発や拡張が容易である点は、Wordpressユーザーにとっても大きな魅力です。

筆者はデザイナーレベルで、Wordpressのオリジナルテンプレート実装が出来る程度のスキルです。チュートリアルを探しましたが、PHPを使ったmicroCMSの記事が見つからなかったので、私が実装した内容を元に解説できればと思いました。

本記事では、簡単にmicroCMSを導入する方法を解説します。移行のメリットやデメリットを踏まえながら、実際のコードも共有していきます。

メリット・デメリットと実践ステップ

ウェブサイト制作や運用において、CMSは欠かせないツールとなっています。その中でも長年にわたり多くの支持を集めてきたのがWordpressです。しかし、近年、企業や開発者の間でmicroCMSへの移行を検討する声が増えています。

なぜ、従来のWordpressからmicroCMSへの移行が注目を集めているのか?
その背景には、サイト運用の効率化やセキュリティ強化、そしてDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速が挙げられます。本記事では、WordpressとmicroCMSの違いを解説するとともに、移行プロセス、メリット・デメリットを詳しくご紹介します。これを読めば、CMS移行における意思決定がスムーズになるでしょう。

WordpressとmicroCMSの違い

まず、WordpressとmicroCMSの基本的な違いを押さえておきましょう。

Wordpressは2003年にリリースされ、世界中で最も利用されているCMSです。その特徴は、オープンソースで自由度が高く、無数のテーマやプラグインを用いてカスタマイズ可能な点にあります。一方で、カスタマイズ性が高い分、技術的な知識が必要となる場合が多く、メンテナンスの負担も大きいことが課題とされています。

対して、microCMSは近年注目されている国産ヘッドレスCMSです。これは、バックエンドでコンテンツを管理し、APIを介して任意のフロントエンドに表示するという仕組みです。これにより、従来のCMSよりも軽量で高速、そして開発フレームワークとの柔軟な連携が可能です。

以下に、それぞれの特性を簡単にまとめます:

このように、両者には明確な違いがあり、利用目的や規模に応じた選択が重要です。

microCMSへの移行が適しているケース

WordpressからmicroCMSへの移行が特に適しているのは、以下のようなケースです。

1. セキュリティを重視する場合

WordpressはOSSであることから、多数のプラグインが使用可能ですが、その分セキュリティホールが見つかりやすいという課題があります。microCMSは、セキュリティを重視して設計されており、更新プログラムをmicroCMSが担うため、運用側の負担が大幅に軽減されます。

2. サイトのパフォーマンス向上したい場合

Wordpressは、特にプラグインが増えるとサイトのパフォーマンスが低下しがちです。一方でmicroCMSはシンプルな構造を持ち、軽量なAPI設計により、トラフィックの多い大規模なサイトや、高頻度のコンテンツ更新が求められる環境にも対応可能です。

3. 複数のデバイスやチャネルでコンテンツを配信したい場合

microCMSは、いわゆる「ヘッドレスCMS」として、APIを介してコンテンツを配信します。このため、ウェブサイトにとどまらず、モバイルアプリ、デジタルサイネージ、さらにはIoTデバイスなど、あらゆるデバイスやチャネルに同じコンテンツを柔軟に表示することが可能です。マルチチャネル戦略を展開する企業には大きな強みとなります。

4. 開発チームがフロントエンド技術を活用したい場合

ReactやVue.jsなどの最新のフロントエンドフレームワークを活用してサイトを構築したい場合、microCMSのAPIベースの構造は非常に便利です。フロントエンドとバックエンドが独立しているため、デザインや機能の自由度が大幅に向上します。


microCMSへの移行は、特に上記のような条件を満たすプロジェクトで効果を発揮します。次に、移行手順について詳しく見ていきましょう。



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