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電卓のハナシ(公認会計士・税理士・簿記)

note上で検索したら、表題でダイレクトに引っかからなかったのでじゃあ自分が、ということで書きます。

簿記から始まり、税理士、公認会計士試験、あるいはFP試験といった数値・計算を伴う試験、そしてもちろん あらゆる仕事上も必須の電卓ですが、そこに種類があることを知る人は、そう多くないかもしれません。

そう、SHARP(シャープ)派とCASIO(カシオ)派です。
(関数電卓とか、そういう種類があるのは知ってるけど良く知らない)

「電卓 シャープ カシオ 違い」とかで検索するとわんさか出てきますが、本記事もその山ある記事の一つとなります。

あ、たまにCANONとか使っている人もいるにはいますが、埒外です。

「電卓何使ってますか?」はお近づきになれる質問です

税理士または公認会計士、経理の人と仲良くなりたかったら「電卓何使ってるんですか?」と聞きましょう。話のとっかかりとしては十分です。

あるいは、ちょっと高等テクニックとして、もしCASIOの電卓を使っている人であれば「あれ、○○さんはCASIOなんですね。てっきりSHARPの人かと思ってました」などと言ってみましょう。きっとそこから熱き電卓話が始まります。(始まらないかもしれません。)

そして、「あの、電卓に裏技みたいのってないですか」などと聞けばもうカンペキです。裏ワザってほどでもないちょっとしたテクニックを教えてくれるでしょう。(下記参照)

SHARPとCASIO その違い(キー配置)

百聞は一見に如かずということで、下記画像参照。
(Amazonで、それぞれ「SHARP 電卓」「CASIO 電卓」で検索して出てきたもので、代表的なものと思いますので拝借しました。各々縮尺を若干変更しています。また、CASIOの方が画像が大きいですが、画像をコピペしたら大きかっただけで、他意はないです。

CASIO シャープ 電卓

キー配置が異なりますね (ただし機種には依る)

シャープは四則演算(+−×÷)が二列にわたっているのに対し、カシオは一列です。そして、1の下にくるのは、シャープは0なのに対し、カシオは00です。

また、C(クリア)ボタンも、(機種によって違うみたいですが)シャープは右上にあるのに対し、カシオは左下、ゼロの上にあります。

…ということは、どちらかで慣れ親しんでしまうと、もうどちらかに宗旨替えするときのスイッチングコストは多大なものとなります。

いやまあ人がなんの電卓を使おうが良いのですが、普段からCASIOの電卓を使っているわたしとしては、なにかの機会に電卓を借りてそれがシャープだったら「チッッ」とは思います。借りてるくせに。

CASIO の特色 操作編~定数計算~

ここでいっておきますが、筆者はCASIOの電卓をかれこれ15年以上使ってますので、SHARPという異端の電卓のことは知りません。

ということで、CASIOの電卓で実はあまり知られていないんじゃないかと思う便利機能を、いろんなところで紹介されていますが、ここでも紹介します。

定数計算です。

たとえば単価225円のものが、こっちに12個あって、あっちに25個あって…という場合に

225 × 12 = 2,700(ここでクリア)
225 × 25 = 5,625(またここでクリア)
・・・
などとやっていること、ないでしょうか。え?いままでいちいちそうやってました?だとしたら人生の時間のうちの数時間はソンしてます。

上記の例の場合
225 ×× と×ボタンを二回連続で押すだけ。
その後 12=2,700 とやったあと、その2,700の表示が出ているまま 25= を押しましょう。なんと、ちゃんと答えを出してくれます。

単価計算といった一定数がある場合の連続計算にこの機能は威力を発揮します。

また、掛け算以外の足し算、引き算、割り算でも同様のことが出来ます。

割り算であれば、同じ数を割る場合、つまり割る数(2÷4であれば4のほう)が一定の計算ができます。

60÷4 215÷4 … といった計算をする際に
4÷÷ 60=(ここで画面そのまま) 215= 
と計算していけばいいです。

電卓の派が分かれるのは受験予備校の影響がある

いま、公認会計士試験ではちょっと勢力が変わりつつあるようですが、簿記税理士会計士の予備校として(かつて)二大を競っていたのが、TACと大原簿記学校(大原)です。

ここで、TACで扱っていたのがシャープの電卓で、大原で扱っていたのがカシオのそれです。

大原であれば、校舎の受付で推奨電卓を販売してまして、市価よりも安い値段で買えるんですね。そこで売っているのがカシオ製です。

わたしは昔、とある家電量販店でけっこういい値段で買った電卓が、大原の窓口ではおそらく機能は全く変わらないのに半額近くの値段で売っていて、そこで買い直し、家電量販店で買ったものを返品しに行った覚えがあります。

左手(利き手と逆手)打ちか、右手(利き手)打ちか

電卓での他の大きな話題といえばこれでしょうか。税理士受験生だと利き手打ち(だいたい右)、公認会計士受験生だと逆手打ち、という大まかな傾向があると聞いたことがありますが、真偽のほどは良く知りません。

ただ、公認会計士受験生は、たいていは逆手打ちだったような気がします。わたしも、普段は逆手(利き手は右なので、その逆の左手)で電卓を打ってます。

たしかに、試験は一分一秒の勝負の中、ペンを持ち替えるのは面倒ですからね。わたしも試験勉強を進めていたあるときから左手で電卓を打つようにして、しばらくして慣れました。これは完全に慣れの問題です。

まあ、右手でも打てますけど。

電卓を見ないで打てるのか

そりゃ打てます。でもこれって自慢できるようなことなのだろうか、と思うぐらいにあたりまえのことなんですが…まあ、電卓を日常的に打つようになって、試験勉強を含めて20年近くになりますから。

ということで、あ、電卓のことでも書こう、と思って適当に書いた記事でした。

おしまい。

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