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桜開花600℃の法則は北関東4市(というかたぶん内陸部)ではちょっと外れて650度くらいの法則になるという話
(2022.3.26.15:50 うるう年のデータの拾い方に誤りを発見しましたので、当初掲載からグラフを訂正しております。(結論には影響ないです))
(後日追記:タイトルでは650度くらいとありますが、データをよく調べたら670度くらいでした)
近年、桜開花の600℃の法則というのが世間一般にも知られてくるようになったと思います。これは、
2月1日からの最高気温の日次累計値が600となった日に桜が開花する
というものです。
noteでもこれに言及、分析したものがいくつか見つかります
北祐樹さんは、視認性のあるグラフがあってよいです。なかなかこのグラフは作れない。おなじ「ゆうき」と読む名前(おそらく)として、尊敬です。
手頃なデータがあればこれを収集し、グラフ化するということはこれまでも当noteでしてきたところです。
桜開花600℃の法則は、まさにうってつけ、ということで下記の気象庁のWebから30年分のデータを入手して作りました。
(こう文字にすると簡単ですが、実際はかなり時間がかかりました)
北関東4市(前橋、宇都宮、水戸、熊谷)
タイトル通り、北関東(内陸部)ではこの法則はちょっと外れ、600度到達日から3~4日後に開花する、という結果になりました。
なので、北関東に限って言えば桜開花650℃(ぐらい)の法則になるんじゃないかと思います。(適合する気温は何度かというと、また別稿)
グラフの色は、各市のイメージカラーに合わせて…といった小細工はせずに、Excelでグラフを作ったそのままのものです。
東京、仙台、金沢、京都
比較対象とした市は、任意といいますか、太平洋側と日本海側とで有名どころということで。また、京都は内陸部にあるので。
こちらは、京都を除きまあまあ良くあてはまる(適合している)と思います。
が、内陸部にある京都はやはり、600度到達より後に咲く傾向にあります。じゃあほかの内陸部の都市は…というと、これもまた別稿(たぶん)。
数表も置いておきます
おことわり
データは気象庁、過去の気象データ・ダウンロードhttps://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php
桜開花日は同じく気象庁の生物季節観測累年表https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/pdf/004.pdf
より入手しています。
入手したデータを加工した責は当然ながら筆者にあります。
感想
グラフ(図表)にするとあっという間ですが、作るのはけっこう大変でした。データをダウンロードするのはとてもやりやすいんですが、それを加工するのって結構骨が折れるんですよね。
1992年2月1日-4月X日のデータの次が
1993年2月1日-4月X日のデータになるので、これを年ごと、また都市ごとに再集計する必要があります。
Excelのシートにデータを貼り付けて、各都市ごとにsheetを分けて…とかやってると、まあ大変。一度型が決まれば、ある程度はコピペで対応できるものの、それでも手作業は残り。そもそも600℃になる日をExcel関数で拾えればよかったんですが、やり方がわからず…当初、うるう年の罠にまんまとひっかかりました。
なお、なんで内陸部においてこの法則があてはまらないのかは、わたしの知識の及ぶところではありません。だれか解説してください。
おしまい。