よんのばいすう2-28 2021.2.28
利休の命日にバカヤローのQ太郎が浅間山荘でスリラーを歌う?!
今年の2月は28日で終わりですね。
閏年ならあと1日ありますし、30日とか31日ある他の月に比べてあっという間に月末になってしまったような感じです。逃げる2月…
そんなわけでこちらも手っ取り早く記念日ネタでお送りします(笑)
いろいろと見てみると、「オバケのQ太郎の誕生日」ということがわかりました!なんと1964年の2月28日だそうです。そして、1965年からTVアニメ化され、人気キャラクターとしてすっかりお茶の間の人気者になりました。思えば、私などはまさにオバQ世代。ソニーのいわゆるデンスケ、オープンリールの録音機が何故か家にあり、「おばけのQ、僕はオバケのQ太郎。頭のてっぺんに毛が3本毛が3本~」なんて歌って録音した記憶があります。私の好きなキャラクターはアメリカ生まれのキザおなドロンパでしたっけ。しかし、オバケをアニメのキャラクターにして、むしろ愛すべき存在に仕立てたなんて、昭和の日本もなかなかシュールでした(笑)
後年袂を分かった藤子不二雄コンビ最後の共作だそうですが、ドラえもんの原点はオバQだったのかもしれませんね。
反対にお亡くなりになった方を探すと、千利休がいました。1591年2月28日ですから430年前のこと。商人の出身の茶人でありながら、当時、政治の中枢にいて信長と秀吉に仕えながら、秀吉の不興を買い、切腹を命じられて亡くなるという最期でした。信長や秀吉の時代には、茶器が政争の具になっていたと『麒麟がくる』でも描かれていましたが、そんな血なまぐさい戦国時代から徳川家康が君臨する江戸時代では世の中は一気に太平となっていくわけですね。そして毎週日曜日になると、TVから家康さんが「こんばんは~」とひょいと現れ、徳川家の家臣であった渋沢栄一さんの明治時代へと時は流れていくわけです。千利休が創始した茶道が、今も日本の代表的な伝統文化であることは自明の理ですが、利休さんが生きておられたら、歴史はまだ違っていたのかもしれません。 ま、「知らんけど」の世界ですけれども(笑)。
とかく政治はいつの世もややこしいものでございます。今年は2月早々から森喜朗氏の「女性は話が長い」に始まった「舌禍」目白押しの自民党政権ですけど、敗戦から8年目の1953 年2月28日にも前代未聞の舌禍事件がございました。世にいう首相による国会での「バカヤロー」発言です。時の総理は吉田茂。あの「ミゾーユー」でおなじみの麻生太郎財務大臣のおじいさんであります。国会中に野党議員の質問に苛立ち、席に戻ってから思わず小さく「バカヤロー」と言い放ってしまったことが、マイクが拾ってしまい、大問題に。一度は発言を取り消したらしいのですが、懲罰動議にかかり、3月14日に衆議院の解散に追いやられてしまったという顛末で、立派に近代史に語り継がれております。DNAは馬鹿にできません。孫の麻生太郎氏もおじいちゃんに負けず劣らず何度も要らんことを口走り、彼自身も実際首相を辞任しています。ぶら下がり会見で切れているぐらいでは、菅さんもそのうち、何かやらかしはしないでしょうか。パパと息子のエトセトラは今後も尾を引いていますしね。
日本史的な出来事ではあさま山荘事件も取り上げなければいけないでしょう。1972年の2月19日から新左翼組織の赤軍派グループが軽井沢のあさま山荘に人質を取って立てこもったという「あさま山荘事件」です。機動隊との攻防はTVで実況中継され、日本中が固唾を吞んでブラウン管越しにその状況を見ていましたが、子どもだった私には赤軍派のこともいったい何が起こっているかもさっぱりわからず、山荘を大量の水で放水したり大きな鉄の玉で壁をぶち壊したりするさまを映画でも見ているような感じで眺めていたことだけを覚えています。2月28日に機動隊が突入して全員を逮捕。機動隊にもたくさんの犠牲者が出ました。あれはいったい何だったのか。件のあさま山荘は、現在中国企業の所有になっているそうです。時代だなぁ。
時代といえば、1984年2月28日、アメリカではグラミー賞が発表され、今は亡きマイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』が8部門で獲得するという歴史的快挙を成し遂げた日だとされています。全世界で1億5,000万枚を超えるセールスを記録し、グラミー賞の様子は日本でも放映され、マイケルブームに拍車をかけました。PVが単なるセールスツールではなく芸術作品の価値を生みだしたのも、IT革命によって音楽のPVが巨大なビジネスになったのもこのあたりからではないでしょうか。そんなビジネスに取り込まれるように、マイケル・ジャクソンも今は亡き人となっています。
でも、当時はまだLPだったはず。それがCDに取って代わり、CDも売れなくなり、インターネットでダウンロードできる時代になりましたが、これまた一周回って最近はアナログのLPのよさが再認識されるようになっているそうです。やっぱり温故知新。過去に学ぶのも、悪くないだろう。時を戻そう…て、ぺこぱのようには戻らないものです💦