自叙伝「#車いすの暴れん坊」#6 ビーバップハイスクール
俺たちの高校生時代は、ビーバップハイスクールのモデルとなった年代にとても近いらしい。作者が福岡市で同世代、たぶん数年違い、もしかしたらガチかも知れない。
どうりでビーバップハイスクールのキャラクターが友達に似ているなと思ったものだ。ナンパに長けてる北高の前川、みのる君、きくりんなど。
福岡でも悪かった高校は、筑紫工業、福岡第一、水産高校、九州産業大学付属高校、橘高校、農業高校も悪かったな。俺らが通っていた博多工業は、生徒の70%ぐらいは煙草を吸っていたと思うが、そんなにとんでもなく悪いという高校ではない。
とても秩序がとれた楽しい高校でもあった。まあたまには他の高校と喧嘩することもあるが、学校を上げて団体ですることはなかった。
俺は筑紫線という当時の国鉄で、小笹から高宮という駅まで乗って、高宮からバスで学校まで通っていた。そのバスの中でいつもガンの飛ばし合いになる高校生たちがいた。
いつも、先にバスに乗っているのをいいことに太々しい態度を取っていた。むしゃくしゃしたので、バス停で一緒になる奴らと申し合わせて、4、5人でバスの中に乗り込んだ。
ちょうどその頃、俺は学校の先生に、ぺったんこにしてワインレッドのスプレーで塗った暴連坊仕様の鞄を取り上げられ、
「お前、明日から風呂敷で学校に来い」と言われ、くそっこの野郎、俺が風呂敷で学校に来れんとでも思っているのかと見返すつもりで、風呂敷で学校に通っていたのだが、その風呂敷をバスの後ろでふんぞり返っている奴らに叩きつけてやった。
いきなりだったから、相手もびっくりしただろう。そこには番長格の奴らも乗っていて、ひとりずつ襟首を締めあげた。
「お前やろ、いつもガンつけよんのは」
と、順番に問い詰めて行った。すると、最後の番長格の奴が、
「俺はもうすぐ卒業や、警察官になろうと思っとる、だけん喧嘩ができん」
と言ったのだ。な
んか格好良かった。警察官になるために喧嘩をしない。これも男だなと思った。そして俺らは自分たちのバス停近くになって、運転手に頼んで降ろしてもらった。
ただし、こういうことはまれで、基本的には俺らは自分からは喧嘩は売らない。売って来るまでガンをつけて待つ。それで来なければ俺らが勝ったと思うルールにしていた。
それはなぜかと言えば、売ったか売られたかで、警察に捕まったときに大きく影響するからだ。それと無用な喧嘩はしたくなかった。
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