居酒屋バイト4(焼き場)
中年オジサンの、昔やった未経験バイトの話も面白いと言ってくれる人がいるので続きを書きたいと思います。
noteの機能でまとめたりすれば、1.2.3と前に書いたのも読みやすくなるのだろうけど、出来ないのでこのスタイルで。
前回の話のゴールデンウィークも終わり、学生バイトも戻ってきた。
旅芸人も次の公演先に旅立ってしまった。
ちなみに当時の時給は、900円だったかな。
大学生と一緒かもしくは安いくらい。
猛烈に忙しかった連休は大入り手当が付いて1000円だったかなぁ。
元々お金目当てで働いてないので良いんだか、想像を超えるハードな店だった。
今、客で居酒屋行くとそうゆう目で見るので楽な居酒屋バイト多いなと感じます。
実際は、わからんけどね。
さて、そろそろ実務の話。
実は今までの料理はこの店のメインでは無いのだ。
炭火で焼く!
焼肉屋じゃないからもちろん俺が焼くのだ。
オリジナルの焼き台に網を乗せて焼くの。
炉端焼きの焼き台のイメージね。
しかし、しかし、しかーし!
その焼き台炉端焼き3機分はある!
焼き鳥屋だと焼鳥しか焼かないから手が届く範囲だよね。
ここは、体を移動しながら焼くのだ。
もちろん客の数で熾す炭の量を変えるんだけど、週末の客の多い日は、フルで炭に火を付ける。
遠赤外線が容赦なく俺を焼いてくれる。
大ジョッキに氷たっぷり入れて水を用意するが30分と持たない。
がぶ飲みしないと脱水症状になる。
汗が蒸発して汗かいてるのわかりませーん。
ただ、黒いシャツが塩で白くなるから汗大量にかいてるはず。
魚メインの店。
ニシンは身が柔らかくて大きくて扱い難しい。
脂多いので、少し目を話すとファイアーメラメラ!
大仁田厚並に燃えてしまうと、すぐ火の弱い所へ移動させねばと焦る。
燃え上がる火の中にトング投入。
身が崩れる…
片側だけなら皿の盛り付け方で誤魔化せる。
崩れて無い方のニシンのビジュアルには細心の注意が必要。
見える方だけは綺麗さ死守ぅ~
何とか乗り切る。
ぴろりぴろり♪オーダー入る。
なに?ナスの一本焼き!
これが中々の強敵。
ナス炭火で焼くだけだろ?簡単簡単と思う読者のみなさん。
あまーい!
ナスに縦に数本切れ目を入れる。
そして弱火でじっくりナスを焼き上げる。
美味そう〜
とは、ならない。
ナスは皮を剥いて鰹節を掛けなきゃ完成しません。
なに?それだけ?
熱々のナスの皮むき。
アツ、アツ、アツ、アチャー手が熱い!
そんで皮少しでも残ると見栄えが悪いから綺麗に取らなきゃならないのと、熱くない焼き茄子美味くないでしょ?
スピード命!値段安い割に熱いんじゃーと少しキレ気味でやってました。
ぴろりぴろり♪
活ホタテ焼きです。
ホタテ殻付き。まあそうだよね。
大体一人一枚頼みます。
パカッと開いてきたホタテに、醤油を少々。
炭って火加減難しいの。俺、素人じゃん。
弱いと中々焼き上がらない。
強いと汁が無くなる。
ルーシーのないホタテは苦情の原因になるんだけど火が強いと汁が沸騰し過ぎでジャージャーって炭に汁が落ちてしまうの。
じゃあゆっくり焼けば?
そんなことしてたら焼く場所どんどんなくなって、オーダー捌けなくなる。
殻付きホタテは場所取るんじゃー
ヽ(`Д´)ノプンプン
しかもホタテのルーシーこぼすと炭火が弱くなりやがる!
そうするとウチワであおいで火をまた熾す。
パタパタパタパタ。
やりすぎて、灰が舞い上がる!
あっ、灰が他の料理に!
綺麗に取る。多少は風味だけど、灰が付いてるとうるさい奴がいるのよ。
「お前みたいのは、ガスか電気のロースターの店いけよ!」とは、言えない。
ぴろりぴろりぴろり♪
焼鳥入ったかぁ。
まあ魚嫌いな人もいるしね。
魚ウリの店なので焼鳥は、業者から串に刺さった冷凍物仕入れてる。
でもクオリティー高くて、炭火で焼くと美味しい。
5種類くらいしかないけど、大串なので大体二本づつくらいしか解凍してない。
この店では、そんなに出ない料理。
「えっ、もも串5本、皮5本、ハツも5本?」
はい、解凍してません。
だっていっぱい解凍したら、だいたい明日には使い切らないと売り物にならない。
賄いで食べられるけど、店長いい顔しない。
冷凍のまま焼きます。
アタリ(塩コショウ混ぜて事前に用意してある物)キツ(多め)めにします。
溶ける時に、落ちるのと凍ってるので塩が染みませんので。
でもね、焼けるのに時間掛かるのと、どれぐらい塩味効くのかわからない。
勘です。
でもお陰様でキャンプの時なんて、誰よりも冷凍で買ってきた焼鳥美味しく焼けます笑
アジやホッケの干物頼む客大好き♥
皮も剥がれないし、焼き具合もわかりやすいし⤴
美味しいから皆さんも居酒屋では干物頼んでね。
焼くのにそこまで技術と手間が必要ないから。
さて、今回はこの辺で。
目次とかで上手く編集できれば長くても良いんだけど、俺は出来ないので。
あと、そこまで集中力も維持出来ない。
なんせほぼイッパツで書いてるから。
書きながら今回の構成とか、話の区切り方考えてるので頭の糖分すぐ切れちゃう。