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L:24 新宿西口西新宿C10出口

2023.3.4

私は地図を見るのが苦手な方で、紙の地図にしろGoogle mapにしろ進行方向に向きを変えてみる人です。

「西新宿」という駅の近くにある目的地に行く機会があり、いつものようにGoogle mapで調べると西新宿駅に着いたら、「C10の出口を使う」と書いてあった。駅から5分ということで駅近な場所で良かった。

西新宿駅について少し。

西新宿駅(にししんじゅくえき)は、東京都新宿区西新宿六丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)丸ノ内線の駅である。駅番号はM 07。副駅名は東京医大病院前。

Wikipedia 西新宿駅 より

順調に西新宿に着く。どうやら改札は一つだ。これは幸先がよい。西改札、東改札、中央改札などないのがよい。

人の流れに身を任せ改札を出ると、三方向に道が分かれている。ここで適当に勘で進んではいけない。こういうことをすると、だいたい迷う。私はすっと目線をあげ、駅構内の案内を血眼に探す。

多くの場合「A1~A3→」、「B1~B5↑」みたいに書いてあるので、それに従う。今回はC方面だ。なんとなく人の流れに沿って歩いていたら、知らぬ間にホテルの中に入ってしまい、踵を返す

どうもC10出口を使う人は少ないようで、表示もなく気がつかなかったが、「地上出口」と書いてあったので階段を上がると無事、地上に出られた。

ここは東京都庁の近くのオフィス街ということで、見渡す限り高層ビルだらけだ。ビル風冷たく、行き交う人の足取りも速い。

ここでスマホを取り出しGoogle mapを起動。目的地に向かい歩き始める。2分ほど歩くとルートを外れてしまう。一本道なので逆かと思い、踵を返す

先ほどの出口を過ぎ、逆方向に進むこと2分、またルートから外れてしまう。
なぜ?
仕方ないので、踵を返しもう一度C10出口まで戻る。改めてmapを見て最初に行った道が正しそうなので、歩き始めるとやはりルートから外れた。既に出口を出てから6分経った。スムーズに行けば着いている。

これは私がC10と思っている出口が間違っているのかと思い、さらに踵を返し再び地下に潜る。近くの出口から再浮上。Google mapを確認。どうもここはただの出口2だ。道路の向かいには先ほどまでいたC10出口がある。

こんな感じ

写真中央の水色の点線をたどりたいのだが、私が見てもそこに道がないのだ。C10を出て、まずは左に行き、すぐ左折しないとこの水色にはのれない。

この道通りに行くには、高層ビルと高層ビルの間の隙間を通るような感じで道には思えない。
しかも、写真中央の「北通り方面」を見てほしい。この矢印がひどいことになっている。東西南北どの方向に行っても「北通り方面」なのだ。「北」通りなのに。私の頭の中もぐるぐるしてきた。

ここに来て、私はGoogle mapの精度を疑い始めた。というのも、どうも自分の進行方向への反応がいつもより不安定な気がしたのだ。もしかしたら、高層ビル群の中でGPSが捉えにくいとかあるのかもしれない。

私はおもむろにスマホをポケットにしまい、C10出口の前で目を閉じ、私の頭の中の「ぐるぐるマップ(勘)」にアクセスした。

結果、遠回りでも大通り沿いを行くことによって、なんとか目的地にたどりついた。運が良かった😆

その後、別の場所で用事を済ませ、再び西新宿に向かうことになった。方向感覚がイマイチなわりには、帰りの難易度を甘く見積もりがちだ(だから、方向感覚がイマイチとも言える)。なんとなく来た道は、簡単に戻れるだろうと思いがちだが、たとえ同じ道だとしても、逆向きに歩くと行きとは全く違う道に感じられる。

帰宅するだけということもあって、地図も使わず、なんとなく表示を適当に見ながら歩いていて、愕然とした。どうもこのあたりは以下の行き先が存在する。

  • 西新宿(私が行きたい場所)

  • 新宿西口(ヨドバシカメラありそう)

  • 新宿西口駅(大江戸線)

  • 西新宿五丁目(大江戸線)

私は視界内の「西」「新宿」の文字を頼りに、漠然と歩いていたら、いつの間にか、新宿西口駅方面に向かっていて、行きには見た覚えのない風景になり、再び踵を返すことになった。

加えて、混乱したのは出口のアルファベットだ。私は勝手に出口A○(○は数字)はAだけで固まっていて、別のエリアにB、Cがあるのかと思っていたのだけど、よくよく見ると西新宿のあたりは同じエリアに出口A,C,Eが混在している。そして番号も10ぐらいまである。もう、アルファベットもヒントにはならない。

さらに言えば、この地下道、きれいなのだけど無機質で、どこを歩いていても雰囲気は灰色なのだ。それがより私の方向感覚を奪ってくる(笑)

どうにかこうにか、朝見た西新宿改札に着いた時はほっとした。今日は何度、踵を返したことだろう。それにしても、この辺りの駅のネーミングどうにかならないだろうか。

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駄々こね太/ Essayist
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