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L:58 東京に2年住んでみて
2024.6.30
今月は住んでいる家の更新月だった。なんとなく更新料が1ヶ月分の家賃という感覚で覚えていたが、火災保険の更新だったり、1年ごとにあるなんかの料金だったり、事務手数料だったりで、1ヶ月分の家賃より出費が多く、苦い顔になっている。
賃貸物件の更新が2年ごとということは、私が東京に来て丸2年経ったということだ。1年前にはこんなことを書いている。
読み返してみると、昨年は復調の過程だったんだなぁと感じる。別に、調子が悪いというほどではなかったのだけど、自分、昔からこんな感じだったっけ?という違和感があったように思う。
そこから、また1年経ち、現状はどうかというと、好調と言っていいと思う。あんまりこういうこと言って、不調になったら怖いのだけど、直感的に「いい感じ」がしている。拳も心もぎゅっと力を入れて握れる感覚が出てきた。
無理なく、日々を過ごせているし、適度に勉強しようとしたり、出かけたり、人に会ったりもできていて、バランスがとてもいい。
去年と書くことが同じになってしまうが、東京にいることの恩恵も大きいなと丸2年経っても思っている。
毎週、どこかにガラスや光るものを見に出かけ、毎月、古くからの友達に会うことができたのは、人もモノも集まる東京だからだと言える。出かけるコストがあまりかからないから、フットワークが重い私でも軽めになる。
車はいらないが、自転車あると便利かなと思ったのだけど、駐輪場のことなど考えて、自転車も持たない生活が2年続けられている。持たないだけで、乗りたかったら、家の近くのシェアサイクルを使うという選択肢もある。今日も、ガラスを見に西小山まで1時間ほどサイクリングをした。電車で行っても1時間だから、運動にちょうどよい(帰りは電車)。
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去年のnoteには、写真を3000枚程度撮ったと書いてあり、今年はどうだろうと見てみたら、7500枚になっていた。だいたい、建物、タイル、蔦、花、ガラス、食べ物、人と会った時の記念写真だ。
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この1年、ガラスを見て思うのは、たくさんの人が、ガラスの作品を作っていて、個展を開いているということだ。私の想像を超えていた。毎週、東京の複数の場所で、大なり小なり個展がある。色々見ていく中で、自分がどういうものが好きなのかも少しずつわかってきた。自分がわかるというのも楽しいことだ。
もちろん、いいことばかりではない。東京に限らないが、上が果てしない感じ。経済的に(笑)そういうのを見かけることが多いのも東京なのかなと思ったりもする。自分はもう、こういう世界にはいけないだろうなぁと思ったりすると、3分ほど卑屈になるのだが、まぁ私は私で悪くはないと、自分なりの満足ラインを設定しやすいのも、総じて人やモノが多い東京だからという気もする。
不安なこともある。お金のこと、身の振り方、5年ぐらい先のこと。いつものことではある。ただ、拳や心をぎゅっと力を入れて握れる状態だったら、不安とも共存できなくはない。
次の更新まで、東京に住んでいるのかわからないが、3年目以降も楽しんでいきたい。
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吉田晶乃さんの個展「瀞」 -TORO-を観る。
2Fの器の常設展も、とてもよかった。
*冒頭の写真は、陶芸教室のお犬様。建物の色とよくあっている。
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