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L:15 木彫り熊の進化系(東京アート巡り)

2022.11.25

Casa BRUTUSのtwitterにすぐ影響されるタイプなので行ってきた。


土屋仁応 個展「進化論」

この度メグミオギタギャラリーでは、土屋仁応個展「進化論」を開催致します。1977年生まれの土屋仁応は、東京藝術大学で彫刻を専攻し、2007年同大学大学院にて保存修復彫刻の博士課程を修了しました。大学院では古い作品に数多く触れるようになり、それらが時代ごとに極めて大胆で斬新な技法によって制作されてきたことを学びます。この経験を基に、土屋は伝統的な技法と革新的な表現方法を用いて挑戦を続けてきました。近年では熊野古道なかへち美術館(和歌山)にて個展、横須賀美術館(神奈川)にて展覧会が開催されるなど、ますます人気と評価が高まっています。

MEGUMI OGITA GALLERYサイトより
ギャラリーに入るのは勇気がいる


感想としてはすごくよかった。色味、眼、ありがちな言い方だけど世界観に引き込まれた。

北海道の木彫り熊の進化系というか、狛犬の未来版というか、ポケモン meets 仏教彫刻というか、展示名の『進化論』というのがしっくりくる内容だった。

これを見て、「北海道の木彫り熊の進化系」と頭に思い浮かんだ(笑)色彩が光の当たり方で微妙に変わり、彫りの線の高い部分と低い部分がコントラストになって虎感が迫ってくる。
今回、自分で撮った写真は作品の眼がうまく撮れなかった。後述するけど、眼がすばらしいのです。ガラスの目が入っているのだけど、これが凄みをだしていて、引き込まれた。土屋さんのサイトCasa BRUTUSのサイトを見てほしい。

ギャラリーに入ってすぐいる
作品全体が白を基調としたものが多い中で異色の存在
眼はもっと透明感があって光が入ると生気が出る
凛々しさと神々しさと
真ん中が上の写真、右側が下の写真
小さくちょこんと台に乗ってかわいい
ユニコーンのお尻や尾の色のグラデーションに見惚れる
ファンタジー感がある亀
眼がいい
これから飛びそうな感じの羽
個々の色もよいのだけど3頭並んでの色味もよい
子どもシリーズよき

田中福男個展「枝に伝える」

土屋さんの作品のガラス玉眼を作っているガラス作家 田中福男さんの個展も同会場で行われていた。

ボロシリケイトガラスという透明度の高い耐熱性のガラスを使用して制作する田中は、ガラス工芸の専門学校で学んだ後、現在は “Topnoch”(トップノッチ)というブランド名で作品を発表しています。2021年3月に弊廊にて開催した土屋仁応彫刻展「キメラ」では、木彫作品のガラスの玉眼を担当し、白眼・虹彩・瞳孔によって見つめる瞳を表現しました。

MEGUMI OGITA GALLERYサイトより

もう、これも私の好物である「ガラス」なのでわくわくしながら見た。
ガラス玉やペンダントトップの中に花や網目のような模様が入っていて、光の加減で見え方が変化して、きれいだった。
個人的には、派手なものより、ほぼ透明のガラス玉で見る角度で、模様が浮かび見えるような作品がよかった。写真を撮ってみたのだけど、全然良さを伝えられそうにないので、田中さんのインスタを見たほうがよさそう。

https://www.instagram.com/fukuotanaka_topnoch/

できれば、作品にもっと光が通るような展示の方がよいのかなとも思った。空中にぶら下がってる様子を想像しながら見た。

透明なビー玉の中にクラゲがいるような

展示とともに販売もされていた。ちょうど行く前に、amazonのブラックフライデーでぽちぽち買い物をしていたせいで、財布が半開きになってたのか、我が家にガラス玉を連れて帰ろうかと瞬間思ったが、そんな余裕がどこにあるのかともう一人の自分が鈍器で殴ってくれたので、欲望が砕け散って助かった。おとなしく美しさを目に焼き付けて帰ってきた。

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駄々こね太/ Essayist
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