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L:7 せり

2022.11.02

窓の外から大声で怒鳴っているのが聞こえる。
朝からケンカか、やめてくれ…
と思いつつ、やじうま根性まるだしで、部屋のカーテンを1 cmほど開けて、怒鳴り声がする方をのぞいてみる。

ケンカじゃなかった。
うちから少し離れた所で、古物市場が定期的に開かれているようなのだが、その掛け声だった。何と言っているのか、よくわからないのだけど、大きい声で「○○!」と数名のおじさんたちが言い合っている。おそらく、値段のことだろう。

何でこんなケンカしているような(大声)でやり取りをしているのだろうと思う。そういえば、この古物市場も一種の「り」だろうが、競りというと、独特の掛け声がある。魚市場なんかがパッと頭に思い浮かぶ。

競りという字はきそうという字でもある。つまり勝負をしているわけだ。だから、ケンカのように聞こえるのも不思議ではないかもしれない。独特の手振りなどもあるし、掛け声も含め何か機能的な側面があるのだろう。外国の競りではどうなのだろう。

時々、ニュースで見るオークションなどはずいぶん、おとなしい感じだ。

魚とピカソではちょっと違いそうだ。

築地市場のマグロの競りは外国人観光客のツアーにもなってたようだし、独特ではあるのだろう。

それにしても、古物市場はなんか魅力的だ。その場の雰囲気で買ってしまって、うちに置いてみると浮いてしまいそうなものがたくさんある。

これが、いくらで売られるのだろうか。


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駄々こね太/ Essayist
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