見出し画像

L:67 Unbound/多摩美術大学工芸学科卒業制作展2025 

2025.2.23
先々週は、同じ会場で女子美術大学芸術学部の卒業制作展があったが、今週は多摩美術大学工芸学科の卒業制作展を見た。多摩美の作品には作者のInstagramアカウントにつながるQRコードが多かった気がする。後から気になった作品の作者を確認できるのでありがたい。大学によって、作品の傾向や展示方法に違いがあるのかもしれない。作品のタイトルが長いものが多かったのも印象に残った。

Unbound
髙橋日向 白玉ぜんざい

↑これ、しょっぱなですごくよかった。白玉ぜんざいを金属で表現するって発想がすごくいい。塩昆布もよくできている。

齋藤花凪 わたしは海に向かい、隣にあなたが来て、一緒に海を眺める
銅の一枚一枚にテキストが印字されている
作品名記録せず

この作品は影も含めて、作品な感じだった。作者はそれも意図して制作したのか。

加藤彩夏 どちら様…
トリュフチョコのような質感

これはちょっと触ってみたかった。鉄と書いてあったので触ったら硬いんだろうなと。でも質感は絶妙な柔らかさを持っている。
作者のインスタを見たら、やはり鉄から作成していた。いや〜すごい!

レイモンド 愛華 Transmute
生きているようなガラス
ガラスなのにうねりが柔らかい。氷のような透明さも美しい
永田 たかこ 宝さがしの記憶
向かいのビルが映り込んで、記憶がガラスに含まれているような印象
Spiralのこの場所は、ガラスと相性がいい。
丸島葉奈 時の皮膚
写真ではわかりにくいが、ガラスの表面に指紋のような
美馬陽向 積

卒業制作展の良いところは、いろんな素材の作品があるから、私のようなガラス目当てで来ても、新たな素材の魅力を発見できることだ。普段はあまり興味がない素材も学生さんの独自のアプローチを見ると、その可能性にハッとさせられる。思わぬ刺激を受けられるのも、こうした展示の面白さだと思う。

いいなと思ったら応援しよう!

駄々こね太/ Essayist
いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!