見出し画像

L:26 パンツを買った話

2023.5.27

前々から気になってたパンツがあった。ズボンの方ではなくアンダーウェアの方のパンツだ。

店で見た時、驚いたのが、境目や縫い目がなくてツルーンとしていたことだ。凹凸がない。美しいデザインだと思った。パンツを人目にさらす機会などないので、美しさなど必要ないのだけど、このツルーンとした美しさは良き履き心地ももたらしてくれそうだった。

半年か一年前か忘れたが、その頃からこのシームレスというのはあったのだけど、ローライズのものしかなかったと思う。私はローライズは履けないのだ。

昔、ローライズのパンツを買ったことがあったが、お尻と太ももが太きい私が履くと、お尻は隠れないし、足の付け根は捲れ上がってくるし、1日履いていると実質ゼロライズ(造語)になってしまうので、それ以来、ローライズは買わないことにした。

それが、どうも今日見ると、ローライズの表示がなくなったように見えた。展示品を見ると確かに、以前より股上が深くなった印象だ。

時は来た!
というのも、最近、地味に嫌なのが、太り気味でパンツのゴムの部分がペタッと二つ折りになってしまうことだ。
お腹が以前よりも出ているからだと思うのだけど、パンツのゴム部分がお腹の贅肉に押されパタっとなるのだ(伝わるだろうか😆)

こうなる時というのは、太り気味の合図なのだけど、合図どころか、常態化してしまった。体の中年化が着々と進んでいる。

このシームレスを履けば、ゴム部分がないのだからパタっと二つ折りになることがない。きっとお腹の肉が増えたことを感じずに済むだろう。

早速、いつもどおりMサイズを買ってみた。
家に帰って、まずは洗濯をしてから履くのだけど、期待が高まり、まずは、少し履いてみようと。

これはすごい。圧着感がある。伸縮性のある素材だからか、小さめに作ってあるんじゃないかと。なんとなくお尻周りが、持ち上げられ、ぶりんっとした感じだ。シームレスでお尻が球体のようになっている。爪楊枝でつついたら、ぷりんと剥けないか心配になる張り具合だ。

そして、気になるゴムの部分は二つ折りにはならなかった。

ただ、くるんくるんと丸まった…
シームレスになった分、折れずにくるんくるんとまくれ、裏地が見える形になったのだ。
座ってみると如実にくるんとなってお腹に食い込んでいる。むしろ、面のゴムよりもお腹の肉の圧力に簡単に屈してくるんとなった。

ここに来て初めて、私は自分がするべきだったのは、シームレスを買うのではなく、ワンサイズ上のものを買うべきだったということに気づいた。

私はおもむろに、シームレスを脱ぎ、洗濯カゴに投げ、それまで履いていたパンツに戻った。まだ、二つ折りのゴムの方がましだと思った。

いいなと思ったら応援しよう!

駄々こね太/ Essayist
いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!