企画を出すまでの道のり
今日よる9時から60分のオンライン・ショートワークショップ「アイデアを100個出す会2」だ。参加方法など、詳しくは↓こちらのページへ。気軽に誰でもぜひ参加してください。
企画を出すまでの道のり
企画案を出すまでの道のりを改めてまとめてみる。
アイデアメモ100
まずアイデア出し。いいかげんなものだ。アイデアを出してメモする。1行でも2行でもいいのでアイデアのポイントをテキストで書き記す。図示が得意な人は図示するとよい。
アイデアは何だっていい。
・コロナ禍でもテレビ会議で遊べるゲームシリーズ
といった具体的なアイデアの前段階のものでもいい。これが出たら、
・親がめくるトランプの数字でみんなが数字表に丸をつけていく
という案が出る。
この後、
・トランプの数を法則にのとって書いていく
という別の案が出て、ピラミッドパワーになっていく。
細かいことは気にしないのがコツ。ともかくたくさん出して、書く。
1日10個ぐらい出せば、10日で100個、1ヶ月で300個たまる。続けていれば1日10個アイデアを出すのは習慣になる。そうなると1年で3600個アイデアがたまる。
アイデア選抜10
アイデアメモ100から、10個ぐらいが選抜で上がってくる。頭の中でブラッシュアップする。この段階になると、お風呂で「あれだ!」って思いつくことも多い。
アイデアが閃かないという人は、アイデアをメモしていないからだ。アイデアを考えていないのにアイデアが閃くはずがない。「閃く」という言葉が、何もせずとも降りてきたり、ピカッと出現するイメージがあるための錯誤だ。
膨大なアイデアメモからアイデアが選抜され、ときにそれが融合したり、目の前のものと結びついたり、機が熟したりする。それは「閃いた」という感覚と似ているが、そのまえの膨大なアイデアメモがあるから出てくるのだ。
具体的な場面や、具体的なギミック、具体的な見た目を、イメージしてみる。
アイデア選抜10のうちいくつかは、1枚ペラ程度の企画案にまとめてもいいだろう。
このあたりになると、それぞれのアイデアが持つ威力や勢いによって、どんどんアイデアが膨らむときがあるが、ぐっとこらえて、1枚に核となる部分をまとめる。
あまり遠大な企画書にすると、核の部分を捉え損なうからだ。
アイデア具現化
アイデア選抜で「すごいアイデア出た!」と思ったとしても、ペラ企画案にまとめると、「あれ?」というときもある。
すごい企画だと思っていたけど、そうでもないように思える。そういうときは、いったん置いておく。置いておいても、また思い出して、修正したり、変形させたり、他のアイデアと融合させたりする。
このあたりで、むちゃぶりノートを使って発想を練るといい。思いついたアイデアを疑う、というのはなかなか難しいが重要だ。そのためのツールとして開発したのが「むちゃぶりノート」である。
ペラ企画案にまとめても、勢いが止まらないときは、そのままプロトタイプを作ったり、信頼のおける知人に観てもらったりする。そこからアイデアを具現化していく。
10個のペラ企画案のうち1つが、具現化していけるかどうかぐらいの気持ちでいい。9/10は捨てるつもりでいれば、気楽に雑にプロトタイプが作れる。プロトタイプを作るコツは「1日でつくる」とかタイムリミットを決めることだ。スピード重視、タイムリミット内で作れる雑さで作るのだ。
アイデアを完成させる
プロトタイプを作ったら、そこからも選抜だ。サバイバルである。プロトタイプを作れば、ひとに見せることができる。雑に作ったものだが、核の部分は伝わるだろう。ひとに見せたり話したりして、反応からまたアイデアが生まれることがある。
そのまま作品にならずに消えていくプロトタイプもある。
たとえば、米光一成が作ってるアナログゲームの場合、プロトタイプを10個作って1つが完成する、ぐらいだ。とはいえ、残りの9個が無駄になるわけじゃない。いずれ完成させられる日がくるかもしれないと思いつつ、残している。っても、それを超える勢いでプロトタイプができちゃうので、すべてのプロトタイプを完成させることは不可能だろうけど。
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