【映画】アメリ を見て
京都で友達と散歩中、観光で日本に来ていたトルコ人のお姉さんと立ち話する機会があった。
私が人形を使って写真を撮ってたから、そのお姉さんが、「映画のアメリ知ってる?人形と旅先の写真を撮ってるシーンがあるんだよ。それみたいだね。」って話してくれた。
昔、見てみたいなと思いつつ、見ることはなかった映画。今日、家族で見ました。
とっても不思議な世界観の映画。
字幕版で見たのですが、ナレーションやセリフが、とても詩的で文学作品を読んだ気分を味わえました。
映像は、ポラロイド写真のような懐かしい雰囲気。温かみがあるし、色使いがレトロ。
ストーリーはとっても不思議ちゃんの主人公、…いや登場人物全員不思議ちゃんの話。それぞれが妄想の中で生きている。
妄想、想像の中で生きるのは楽しい。私もよくするタイプなんで。でも、その妄想や自分に対する思い込みってやつは時々ぶち破ってもいいんちゃうか?って思った。なんか誤解した世界の中でグルグルしてるんだとしたら、一歩勇気を出して外に飛びだしてもいいんちゃうか?
と、いうことを感じました。
気に入ったところはアメリがちょっとした復讐(可愛いいたずらレベル)をするところ。
映画前半にアメリが見知らぬ人の宝箱を発見して、持ち主を探すくだりがあるんだけど、私たち誰しもみんな秘密の心の宝箱を持っているんじゃないかなって思った。もし、忘れてしまった良い思い出があるなら、タイムカプセルで受け取ってみたいね。自分でも辿れるかもしれない。そして、それは今に活かせるかもしれない。
あと、アメリが目の見えないおじいちゃんと街を歩きながら、見える風景をイキイキした描写で教えてあげるところがあって、そこが私のこの映画で一番好きなトコです。
私も、誰かに(物理的ではなくても)見えない部分、見えない世界を味わえるように手伝ってあげたいな。