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造型を考える~マスク編~④
造型を考える~マスク編~②のエントリーで般若面や兜面を取り上げましたが、マスクではなく面としての造型も長いこと追っています。
またその面とマスクの融合型も生まれ造型表現の可能性は拡がりました。
今回は面のお話です。
とある知り合いのプロミュージシャンからねぶた祭でお囃子に横笛を吹くにあたって、「ねぶた」をモチーフにした面が作れないか?と打診がありました。
デザインとしてはさほど困難な案件ではないので1つ返事でOKのお返事を。
造型として問題なのは張りぼての骨組みの表現と、笛が吹きやすい口の開きとデザインのバランスをどう取るか。
そして口許の造型をどう表現するか。
今回は先に全ての画像を出してしまいます。
微妙に違う2つのパターン。
さてどちらを最終的に採用したのでしょうか。
何をもって線引きしたのでしょうか。
その答えはこちらの本番画像にあります。
『面をつけない』ってことではなく(笑)
こちらが正解でした。
荒々しい表情、骨組み感、鼻、口.....。
造型と機能を兼ね備えた1つの答え。
歴史ある伝統のお祭りにこのような形で関われた事は嬉しい限りです。