造型を考える~マスク編~⑦
君がいなくなった日々も
このどうしようもない気だるさも
心と体が喧嘩して
頼りない僕は寝転んで
猫になったんだよな君は
いつかフラッと現れてくれ
何気ない毎日を君色に染めておくれよ
DISH//の『猫』。
素敵な歌ですよね。
TVをつければネットの動物動画を集めてきた番組が目立ち、その中でもやはりブームと言っても過言ではない「猫」の特集が顕著です。
自分は生き物は基本的に何でも好きですが、メジャー所のペットとしての順位をつけるなら"猫<犬<鳥"です。
さて、先日イラレで書いたアニメ版タイガーマスク風のイラストをエントリーしましたが、幼い頃にタイガーマスク(アニメもプロレスも)に魅了されたのもあり、虎系のマスクもいろいろ製作してきました。
そんな中で、作りはプロレスマスクではあるけど造型デザインとして限りなく動物の虎っぽい表現が出来ないものかと企画して長い時間かけて追っていた時期がありました。
いろんな切り口で具現化してきましたが、動物的なデザインとしての最終版となったのはこのマスクなのかもしれません。
ホントに自分が当初追い求めていたイメージをクリアしたのかはわかりませんが、この後この造型を追っていないのでおそらく自分の中で何かケリがついたのでしょう。
しかし、先ほどチラッと触れた「切り口」.....
造型を考える~マスク編~②でご紹介した『面』と『マスク』の合わせ技で新しい表現が出来ないかと思い立ちました。
なおかつ、本来は革を切り出して貼って縫う模様を別の方法で表現出来るのではないかとイメージが浮かび...。
顔である面部分は良い風合いの和柄生地があったのでそれをベースに、模様はケミカルモチーフと呼ばれるこのような素材を
必要なパーツに切り分けて髭や模様を表現しました。
顔に関しては白や黒のモチーフの「それっぽい」部分を切り出してシンメトリーに配置することでなんとなく髭や模様っぽくなったのではないでしょうか。
顔以外のゴールドのモチーフは模様など関係なく単にゴージャスにしてみたかっただけなのではないかと言う感も否めませんが(笑)
このケミカルモチーフを使って動物の顔を作ってみると言うアプローチは面白いと思いますし、別の造型に応用出来そうな気がします。
.....が、虎を目して製作進めていたのに仕上がってみたら
『虎?....猫じゃね?』(*≧∀≦*)
猫になったんだよな君は
いつかフラッと現れてくれ
ひとまず大きな括りで“猫科のマスク”としておきます。