パラグライダーな日々 「フライトと天気の関係」
訪問ありがとうございます。
パラグライダーが趣味のよねけんです。
今回はパラグライダーのフライトに関係が深いお天気についてです。
天気が良くてもパラグライダーが飛べるとは限らない
雪が溶け、桜の花が咲き誇り、新緑が芽吹く頃、日本ではゴールデンウィークという旅行やレジャーの季節が毎年やってきます。僕が所属しているパラグライダースクールでは二人乗りのパラグライダー体験、タンデムフライトの予約が毎年沢山入ります。お客さんが予約した日はゴールデンウィークで晴天。さぞかし、フライトで綺麗な景色を見ることができる・・・と期待に胸が膨らみます。
お客さんは電話、あるいは直接スクールに来られてこう言います。
「今日、飛べますよね!」
でも、そうとは限らないのがパラグライダーなんです・・・。
パラグライダーが飛べる日ってどんな日?
晴れてますよね? 雨降ってないですよね? 台風でもないですよね? なんで飛べないんですか? と混乱気味のお客さん。こんな時、スクールのインストラクターさんは寂しそうに、また、丁寧に説明をします。
「風が強ぎて危険なので飛べないんです」
あるいは
「パラグライダーは前から風が来ないと飛べなんです。今日は風が飛ぶ方向の後ろ側から吹いていて出られないんです。」
そう、パラグライダーは風が強すぎるとき、風の方向が悪いとき飛ぶことができないんです。実は天候の条件が安全性に直結するスポーツなんです。風が強いときは離陸で失敗するとグライダーが風に煽られて人が地面を引きずられて危険ですし、着陸の時は強風で荒れて揺れる中をゆっくり降りることになります。
パラグライダーが飛べる条件は、離陸時に飛び出す方向の前から、緩やかな風が入ってくることが条件になります。
「風は巡り合わせ」という考え方
タンデム予約のお客さんはワンチャンスで予約をされているので、インストラクターさんはできれば飛ばしてあげたい、それが県外からのお客さんだとなおさらです。
でも、風の条件はパラグライダーをする上では絶対に無視できない事象なのです。数時間後、状況が良くなって飛べる可能性がある場合、お客さんには待てるかどうか確認をすることもあります。でも、状況が改善しない、お客さんに時間的な余裕がないとなると諦めることになります。
こういう時は、プロのインストラクターさんでも飛ばない条件なので、普通のフライヤーや、パイロットになっていない講習生は風待ちをするか、フライトを諦めます。でも、風の条件を見極めたり、待ったりするのもパラグライダーというスカイスポーツの一部です。いつの頃かこう思うようになりました。
「風は巡り合わせ」
今は飛べなくても、今日飛べなくても、飛べる風がまた巡ってくる。急ぐべからず。ということです。
いかがだったでしょうか。アウトドアだと多少の雨天、曇天、風でも楽しめたりするのですが、パラグライダーは気象条件を選ぶ、そんなアクティビティです。
まだまだパラグライダーな日々は続きます。