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パラグライダーな日々 「フライト・ログ・ブック」

ご訪問ありがとうございます。
パラグライダーを趣味としているよねけんです。
4月に入ってから不定期の投稿になっていますが、基本フライト優先のため気が向いた時にしか書かなく(笑)なっています。
今回のお題は、フライト・ログ・ブックについてです。
書き散らしの駄文です。

フライト・ログ・ブック

 まずは「フライト・ログ・ブック」の説明をしますか。パラグライダーをしている人によるのですが、毎回のフライトをした時にその記録を残している人がいます。最近はGPSバリオ(※1)といった機器でフライトの軌跡を3次元で残すことも可能ですが、テイクオフがどうだったかとか、フライト中に何があったかとか、ランディングがどうだった、どんな感想を持ったかなどは分かりません。自分が入ったパラグライダースクールでは、入校時に「フライト・ログ・ブック 」をもらっています。呼び方は様々で、もらった冊子には「PARAFLIER.LOG.BOOK」と印刷されていますし、単純に「ログ」や「ログブック」という場合もあります。これに自分なりの情報を記入するのですが、これが「フライト・ログ・ブック」です。
 フライヤーさんそれぞれで、「今更紙?」とか思う人はパソコンに打ち込んでいたり、「フォーマットが好きでない」から他のノートなどに書いている人もいます。そもそも、「そんなの要らない」と書いてない人も多くいるようです。
 で、わたくし「よねけん」は頂いたログブックに書き続けています。ただ、飛んだ日に毎日書いてはおらず、後日、GPSバリオの軌跡とフライト時間、高度を書き出している場合が多いです。あまり間が空くと、細かな情報は残せなかったりします。例えば、「高度900mで荒れていて翼の1/3が潰れた」や「ランディング時に稲が風に煽られているくらい風が強かった」とかは、書き忘れていることも多いです。ま、そもそも、そこまでコメントを書く余白も少ないのもありますが。

何が書かれている?

 では、僕が使っているログのフォーマットを紹介します。

・フライトNo (累積のフライト本数)
・フライト年月日
・離陸場所
・風向と強さ
・飛行時間 (時間分)
・機体名
・当日フライト数 
・指導(の有無)
・メモ

実際のログブック(左側)
実際のログブック(右側)

「当日フライト数」という項目があり、1日分のログをまとめて1行で残すこともできますが、一本一本のログを残すことも可能で、僕は一本一本を書いて残しています。現在の累積フライト本数は663本で、フライト時間は計算すると458時間59分ということが分かります。メモの内容を見てみましょう。

23/5/2 フライト時間:25分
max854m 強風でテイクオフでもち上げられる。ほとんどダミーフライト。700mで北東の風があり、(翼が) つぶされる。スパイラルで離脱 2.6G -7.7m/s (沈下速度)

2023年5月2日の自分のログブックより

補足をしますと、獅子吼のテイクオフは615m程度なので、そこから200mは上昇しました。テイクオフでもちあげられるは、翼を広げたらそのまま浮き上がってしまい、テイクオフに失敗したことと、2回目のテイクオフ直後に急激に6m/sぐらいのスピードで上昇したことを指します。ダミーフライトというのは空域を知るために飛ぶ(飛ばされる・・・)ことです。テイクオフにB級生(※2)が居たのですが、下のインストラクターさんからの圧(笑)で、まずは僕が飛んでみて状況を確認しようとのこと。僕のフライトをみてテイクオフのB級生達は「やめておこう・・・」と思い、クラブハウスにいたパイロット達は「今日は帰るか・・・」となったとか。高度700mでは方向の違う風の層があり、揺れたり翼が潰れたりと大変でした。そこで、軽めスパイラルを使って高度を下げてランディングした日でした。

北風が強く移動できないが勝手に高度が上がっていく条件

なぜログをつけるのか?

 何となくつけ始めたら、やめられなくなったというのが正解です。そんなに熱心につけているわけでもない。でも、インストラクターさんから「つけ続けると良いと思いますよ。後から見ると面白いですし。」とのことなので、つけ続けています。使っているログ・ブックは絶版になっており、今使っている4冊目のブックはパラの友人から譲ってもらったものです。
 つけていると、B級生からNP、NPからパイロットになったのは何時で、どれくらいのフライト本数とかフライト時間だったのかは直ぐにわかります。少し過去のログをあさって見ましょう。

17/10/14
ほとんどサーマルなし。のんびりフライト。Oさん、Kさんと同時進入

18/7/27
スタ沈誰もいなくて一人で(斜面を)上げる。max776m 荒れていてリッジぽく上昇、下降を繰り返す。変態飛びと言われる・・・。川(手取川)の向こう岸から帰りサイドアプローチでランディング。

18/11/4
フォロー(追い風)2m/sでテイクオフ。レベルアップのフライト。サイドアプローチ入る。

19/4/23
スパイラルの導入練習。ビビッて途中であきらめる

19/6/23
アキュラシー(内輪の草大会) ケツランで終了・・・

自分のログブックより

同時進入は複数の機体がほぼ同時にランディングすること。衝突の恐れがあるのでムズカシイ。スタ沈はテイクオフに失敗して斜面に転がってしまったことで、周囲に他のフライヤーが居ないので、一人寂しく斜面を登りグライダーのセットアップをし直しました。フライヤーは居なかったのですが、ギャラリーが居てとても恥ずかしかったです。2m/sの追い風はテイクオフ出来るギリギリの風で、自分のスキルが上がったと思ったようです。今だったら飛ばないです(笑) アキュラシーは決められた地点にどれだけ近く降りられるかを競う競技ですが、ケツラン(尻もち)したら失格です。
では、一番最初のログを見てみましょう。

15/8/8 (初フライト)
体重移動に難あり。サーマルのためにすぐに降下できず。

15/8/9 (2本目)
飛び乗り、スライディング・ランディングでNG。体重移動は少し改善。

自分のログブックより

 今思えば、初フライトはサーマルがあって穏やかに飛べる条件でした。でも、初回フライトにサーマルは不要。ただただ高度を下げて降りるつもりが降りられない。インストラクターさんの無線で「思ったより下がりませんね。前に出ましょう。」とか言われて、上空でやや恐怖を覚えました(笑) 20分ほどのフライト(当時バリオを持ってなかったのでフライト時間不明)でしたが、降りたら緊張から解放されてクタクタでした。2回目はテイクオフで飛び乗り、つまり、グライダーが飛ぶ状態になっていないのに、無理やり足を上げて飛んで行った・・・。これをやると離陸直後にグライダーが潰れて落ちることがあるのですが、流石、OZONEの初級機ATOM3は耐えてくれたようです。ランディングは接地時に走ることができず、ヘッドスライディングになってしまいました・・・。

そんな状態から始まったパラグライダーですが、まだまだパラグライダーな日々はつづきます。

【注釈】
※1:GPSバリオ
 バリオの正式名称はアルチバリオメーター。昇降計。気圧を計測して現在のパイロットが上昇しているか下降しているのかを音とグラフや数字で知らせてくれる計器。このバリオにGPS機能が追加された機器のこと。フライトの軌跡だけでなく、目標となる地点へのナビゲートや、自分がどれだけの対地速度、対地滑空比で飛んでいるかも示される優れもの。 

※2:B級生
 高い位置から飛び始めた講習生のこと。JHFの呼び方。フライヤー人生(?)の中で一番空を飛びたいが、スキルや道具の関係で飛べる条件が制限される。他のベテランのフライヤー達が飛んでいても、危険なので待ちましょうとインストラクターさんに言われたりする。でも、他のB級生がいれば、「早くとべないかね」とか言ってテイクオフで溜まっているのも楽しいといえば楽しい。

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