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レッスン参加者が目標に「前進する」ために、キーワードメモをポッケに入れておくことにした。【スイミングコーチのボク】

2020.6.24.水 #340日目

この日、ボクはスイミングコーチとして、男性、女性たちに泳法のレッスンをしていました。

ボクは京都のとあるスポーツクラブでスイミングコーチをしています。そこでよく考えることがあります。

レッスンに来た彼らには、それぞれの目標があり、ボクがそれを手伝う形になるのですが、ボクのレッスン時間は1コマ1時間だ。
当然、一人一人アドバイスをする時間は沢山はありません。


ボクのレッスン目標は、彼らが彼らなりの目標を持って、そこに近づく手伝いをすることができるかどうか。

邪魔になってくるのは、無駄な多量の情報や知識を与えすぎることだ。彼らは、各々の目標に向かっているため、スイミングコーチが与えすぎた情報で頭をごちゃごちゃにしてはいけない。

コツや刺激は与えていくけれど、思考停止状態にしてしまっては、受け取る側が「前進してる」という感覚を失ってしまう。

ボクの仕事は、目標到達を助けること。
レッスンで頭をごちゃごちゃにして、わかりにくい説明と言葉を並べてしまっては練習そのものがクリアでなくなってしまう。


ところがだ。
いつのまにか、教えている自分がごちゃごちゃになる瞬間がある。

「あの人には、あれを伝えないと」
「この人には、これを説明して」
「そっちの人には、これを見せて」
と、マルチタスク的に同時進行で頭が動くからごちゃごちゃで訳がわからなくなることがある。この瞬間ぐちゃぐちゃで頭が真っ白になる。

これで、彼らの首を傾げさせてしまったことは何度もある。ボクにとっては大敗だ。
スイミングコーチの自分が彼らの目標達成を遠ざけてしまうわけだから。


だから、こんな対策を取ることにした。

その1コマのレッスンの中で伝えたいことを紙に書いてお守りのように着替えのズボンにしまっておくんです。

忘れた時は、最悪そこに取りにいけば、伝えたいことが思い出せる。すると、紙に書いたキーワードを頭によぎらせる。
それが、ボクが頭をクリアにする瞬間です。

同じ目標を目指す人たちではないが、泳法には共通していることが多数あるから、キーワードも被ってくることが多い。

当然、アドリブも必要。
だけど、アドリブを入れたからといって頭をごちゃごちゃにしてては、聴く側も聴くに耐えないパニック状態だ。


紙に書いたキーワードはお守り。
そして、キーワードはクリアに戻す鍵。

その日のレッスンで、コーチのボクも聴く側も頭にそのキーワードを3回以上はよぎらせるようにレッスンを設計する。

そんな風に、聴く側にとって、いつも本筋が見えるように、キーワードを設定しておくようにするのが、今のところの策です。


こうして、以前に比べてパニックに陥ることがほとんどなくなった。
すると、笑顔で頷いて聴いてくれる人が増えてきた。

ボクの表情も落ち着いた笑顔になってきたのかもしれない。

コーチは、リーダーでも、王様でもない。
ただ、参加者の隣にいて、思考をクリアにしてあげる交友に近い存在だ。

参加者の思考をクリアにするには、まだまだアップデートしなければいけないことがあるだろう。

常に、コーチが学ぶことをやめてはいけない。


レッスン目標は、あくまで参加者の彼らの目標達成に「前進した」という感覚を持ってもらうことなんだ。


では、作業に戻ります!
ばいばーい!


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