![130909ちよだ2作りこみシファ発艦_image14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27915/rectangle_large_a746468a8942edddf03d8585b18461b6.jpg?width=1200)
プリンセス・プラスティック・概要
2142年、新関西空港に到着した極秘視察の小国の王女を護衛する任務に、始めての任務として投入されたシファとミスフィ。彼女たちは戦艦としての重防御シールドと強力な火力によって、王女をねらう襲撃者をやすやすと撃退する。しかし、そのシファを襲うのは、そのセキュリティシステムとしてつくられた「心」の構成の歪みと、それにつけ込む心理介入であった。しかし彼女たちはそれに苦しみながらも復旧、襲撃撃退に成功する。
そのなかで彼女たちは、世界最小最強の戦艦としての戦略兵器としての性能までを管理し介入から保護する人間をもとに強化された心(ハート)、キーオブゴールドと呼ばれる生命鍵の形成と、そのために尽くされた人類の英知と苦しみの歴史をなぞりながら、潜入任務のために与えられた人格と戦艦としてのモノとしての位置づけをめぐる人間の不安や懐疑・批判をうけながら、22世紀のテクノロジーの結晶である人間の引き起こす高度AIの悪用による犯罪・陰謀と戦っていく。
・多世界世界そのものはデータベースである。(誰が作ったかは作品中で謎として残してあります)
・歴史そのものはテーブルであり、タイムマシンの完成と共に国際機関(時空管理機構)によってタイムマシンによる事故を防ぐ為に、そのテーブルを保護するための始源、ビッグバンの始まる寸前の厳密な 0秒に人類は特別任務隊を組織して遡行させ、0秒標識を設置、以降の歴史と言うテーブルの保護を開始する。
・以降、本当のタイムトラベルは禁止になるが、しかし歴史というテーブルからのクエリ作成は開放され、人類はテーブル上の歴史を自由に共有という形で体験できるようになる。(理論的にタイムマシンが可能となったときに国際問題となり、国際機関による宣言がなされ、実施が決定する。)
・そしてタイムシェアが可能になった時代で「歴史」は終わり、再び宇宙は時間の順序を自由に構成できる空間になり、命は真の自由を得る。
・しかしタイムマシンは公式のものだけでなく、非公式のものが作られ、それが歴史のテーブル化・再フォーマットを妨害する勢力となり、なおかつテーブル上のデータを改ざんして自分の都合のいい歴史をつくろうとする。
・そこで時空管理機構は歴史テーブル上に時空公使を置き、時空執行艦を遊弋させ、改ざんを発見しだい修復するともに改ざん者の集団を排除する。(タイムパトロールの誕生)
・それと同時に、時空管理機構は「現在自決の原則」と呼ぶ、現在の問題において、現在人に起因するものについては、現在人に解決させ、機構はそれを見守るだけというポリシーを発表する。
・そのデータベース化された世界を閲覧するユーザーが生命であり、生命の認識する世界はDB化された世界のクエリである。
・それゆえに、ユーザーである限り、クエリしか見ることは出来ず、また行動もその範囲内であり、ゆえに生きることは一つの物語をなすクエリを生きることであり、同様に生きていると思う友人・親子等他者はすべてDBのレコードから関数的に編集された結果のクエリであり、他者の実在は認識できない。(ウイトゲンシュタイン的独我論準拠)
・そして超弦の26次元はその世界DB上の上のアドレスを表すナンバーであり、26項目の数列である。それはIPv6のように、Nexzipというナンバリングされた超弦によるネットワークを作る。
・生命は、その26次元のアドレスの中の複数によって対称性を定義された関係性の尺度によって非生命と生命と便宜的に区別される(生命尺度A’理論)ものの、他の生命を評価することは便宜的な評価に過ぎない。生命の定義は自己参照になるために不可能であり、その代わりに関係秩序体としてA'尺度によって表現し、見積もられる。
・Nexzipの対称性は、物理的な世界のさらに下位で機能しているため、物理世界というクエリ上では容易に光速を超え、またNexzipを指定することで物理的存在を転送することもできる。(ex虫の知らせ、ワープ、超能力など)
・そして世界、多世界宇宙を含めたNexzip世界では、一人のユーザー自身の生命のみがそのユーザーに認識できるのみで、他者や外界はすべてクエリとして提示されるものである。(ここで自家撞着の危険があるが、これは物語であることでメタ物語的に定義する)故に生命はユーザーの生命のみで、生命的に見えるものはすべて関係秩序体と呼ぶ。
・関係秩序体の関係秩序の複雑度はA'値で示され、その関係秩序は遺伝的アルゴリズムから生成されたものに見えるが、それは自然発生し全体は部分に、部分は全体に相似するクエリとして保護され、その保護する秩序は究極的にはプログラムであり、またそれは秩序体とユーザーのあいだで生命というクオリアを共有する交信(愛別離苦)に置いて互いをそれぞれに守る免疫という鍵である。
・免疫という鍵(生命鍵)は現時点では未知(未来では解明される)のプログラムであり、OSのような存在である。
・生命鍵は、解読されたり合い鍵を作られる可能性を排除できない。
・故に、生命鍵の究極理論が誕生したとき、人類は重大な宇宙喪失の危機に陥る。
・その危機を防ぐためにも、究極の生命鍵をもつ、シファ級特等突破戦闘艦が誕生したのである。
・そしてそのシファ級特等突破戦闘艦は、究極の防御性能を必要とするために人間型人間サイズであり、さらに強力なステルス性能を持つ。
・しかもそのシファ級戦艦シファとミスフィは、ともにシファは鳴門という男性、ミスフィは香椎という女性と恋仲になっている。(シファとミスフィは女性型ですが。為念)
・そして、22世紀ではその鍵で守られた秩序体による機械政が、人間のバックアップになっているが、公式にはまだ機械政であることは隠蔽されたり、無視されたりしている。
・そこで機械政の設計ミスで事故が起こり、人間と機械政を実現している秩序体の間に相互不信が生まれる。
・それをシファが仲立ちしようとするが、シファはその存在を秘匿されていた新兵器のため、人類の無知から大きく誤解される。シファは国会証人喚問にまで出席し、機械は機械に生まれた「気持ち」と「使命」では「使命」を優先し、故に人間のミスを拡大してしまう作用があることを論じるが、一部の人間が機械・人工秩序体(虚体)の存在そのものが原因と論じ、国会で強行採決が何故か行われ、しかも否決。
・それがその悪意ある人間たちによるクーデターであった。シファとその心に感化された人々は、その悪意ある人間たちの排除のために戦いに飛び立つ。