阿賀北ノベルジャム2022参戦記#19「喧嘩」
少し間が空きました。57日経過、完成稿発表まで14日。
いつもの観戦ガイドスプレッドシートを置いておきます。
なぜ間が開いたか
で、なんでかというと、割とテンパリ気味だったのです。
というのも最終の完成稿提出が視野に入ってきたところで、そのファイル形式がよく分からなくなったのです。
どうやら審査員さんには審査の時に製本された本の形式にして読んでいただくらしいんだけど、そのためのデータ形式がよくわからない。
本にするためには最低限でもpdfにしなきゃいけないのはわかる。でも運営さんと運営さんが指定してきた印刷屋さん、Wordファイルで納品と言ったり、そのあとWordから書き出したpdf納品となったりイマイチ安定しない。
謎のWordテンプレファイル
しかもそのWordファイル、印刷屋さんからテンプレートと言うことでWordファイルが供給されたのですが……えっ、横書き?というめちゃシンプルなもので、扉とか大扉とかどうするかわかんない。うちは挿絵あるんだけどそれも見開きで入れられるかわからん。あとで画像を二つに切ってくださいと言われるけどそれだと正確に行けるかわからん。結局見開きは諦めることに。あとノンブルも入れてなかったのでええっ、て感じが更に。
その上そこら辺でごちゃごちゃしたのが土曜で印刷屋さんお休み突入。それなのに日曜に印刷屋さん回答コメントくれたりしてすまない限り。
でもpdf納品ならWordにこだわる理由がよくわかんないし、ノンブル入れるとなるとヘッダフッタいじることになるんだけどいじると印刷に困る設定になる可能性もある。そこらへんでナミノフが印刷のプロとして常識的に、って言うんだけど、正直こういうワケわかんないガバガバ指定する運営に常識期待するのもキツいし、あとでガバガバ指定が突然後付けでこうしてください!なんてなると手戻りも発生する。
だから私「困ります」ってコメントするはめに。だって私この件とは別件だけどこの年末、阿賀北とコミケ向けでで2冊、コミケ向けのシーカムラインVol3の1冊で3冊やらなきゃ行けないわけで、しかも阿賀北とコミケ向けは阿賀北で公式に作る本がなんと「オフセット」なんですよ。
びっくりした。そんな売れるワケがないのにオフセットなのでめちゃ割高。
それ回避するためにBCCKSでオンデマンドで刷りなおかつ電子版も、としたら、なんと私、阿賀北印刷用とBCCKS用で「走れ雪水米宗!」のデータ2つ、雪子さんの「春の塑像」もデータ2つ、『シーカムラインVol3」のBCCKSデータ1つでこの年末に5つも本のデータ作るハメに! そこでさらにWordファイルで手戻りなんてなったらキツいんですよ。年末バイトも多くて時間自由それほどないし。
軽く喧嘩
そこでナミノフが「印刷所も困ってる」いやそれはわかってるけど「冗談じゃない!」困ってるのはお互い様! と私もキレるはめに。
まあこれ、正直プロレスなんですけどね。運営さんほんとガバガバ指定すぎるんで、ちゃんとやって欲しいってところなんだけどこれが我々が忖度とかエスパーしまくってこんなのでスムースにいったよかったよかった、なんてなるとたまんないわけですから。一方的に参加者がエスパーや忖度して振り回されるのはよろしくない。だから軽く喧嘩の一つもしないといけないのです。
で、運営さんWordがシンプルで基本的で良いと思ってるみたいだけど、はっきりいって冗談じゃないです。Word、機能がやたらとイッパイあるのです。しかもその上でバグがあったりするので大変なのです。画像周りの実装なんかどう考えてもおかしいもん。
黙ってpdf納品してくれれば問題ない、って言ってくれたらinDesignでサクサクきれいに作って納品できる。それがいやならプレーンのテキストデータだけくれっていったら諦めも付く。でもそのどっちでもないWordファイルでこれに流し込んでくれ、だもの。そんなのやられて、勝手にこっちで考えたらとんでもないやぶ蛇になりかねぬ。
でも全く埒があかないので、私はハラを決めた。
「Wordにこっちで考えて最善に組んでpdf納品する。それであとからグダグダ抜かすなら別に阿賀北で賞取りたいわけでもないのでリタイヤ宣言する」
と。
リタイヤ上等!!
だってそうじゃん。こんなグダグダでもコミケの期日も迫る。そもそも阿賀北で賞取れないのはわかってるから、優先順位はBCCKSで売るのとコミケで売るのが優先なわけで、そうなると優先順位が一番最後なのは阿賀北になっちゃう。だってひたすらグダグダガバガバなんだもの。これ以上そうならお付き合いしかねる。冗談じゃない。
というわけでハラ決めてWordデータ作り込みます。私の作品は長いので目次がいるのでWordの目次を組みます。挿し絵も入れます。画像周りのWordのバグにあわせて曲芸もします。というわけで怒りゲージMax状態で1日でガガガッと256ページ分データきっちり作成。
そのあともガバガバで運営さん128ページか256ページのどっちか選んでくださいって言ってたのにあとから別のページ数にも対応しますとかいいだして、内心舌打ちしたくなる。何やってんの…。また印刷屋さんに見積もらせるの? この年末で忙しい上に金にならない小ロット注文で振り回す気なのか…。あきれかえるけど今更どうにもならぬ。
というかなんでオフセットなワケ?そんな売れるとか自己評価が肥大してるわけ? アイドルの宣伝使った「あがのあねさま」でも紙本40冊いくかどうか。40冊じゃオンデマンドと大して変わらない値段だよ。それより少なきゃオフセットはオーバースペックだ。だからオンデマンドのBCCKSでやろうよ、と思ってるんだけど、なんでも運営さんBCCKSと意見対立したなんて鉄研特務機関情報が。ほんと何やってんの……。
だいたいオフセットのみでやろう、ってそれだとただの自費出版だよ。Noveljamの『出版を再定義する』はどこ行った。あ、ノベルジャムだから仕方ない? じゃあ私の時間は有限なんで遠慮させてもらうよ。今時オンデマンドも電子もやらないで本が売れると思ってるってどういう感覚なの? シンジラレナイ! うがー!!
という感じでデータ作りました。これ以上四の五の言うならこっちからリタイヤだ、くそ。
表紙公開までもうすぐ
と思ってたらチームデザイナーの亜登武兄さんから表紙案到着。おおー、かっこいい!!さすがの切れ味。
若干修正したいとこはあるけどイメージはさすが。感心しながら修正の打ち合わせをします。なるほど、いろいろ仕掛けを考えてるなあ。そういう実験はしたいよね。せっかくの本だもの。
まだ完成してないので表紙公開はまだ。でも「走れ雪水米宗!」も雪子さんの「春の塑像」もどちらも写真使いのシャープな感じの良い表紙になりそうです。良き良き。
コラボ企画
あとチームメイトの雪子さんとも打ち合わせ。チーム創作なのですこしシェアワールド的な企画をやってみることに。こっちの「走れ雪水米宗!」のキャラと雪子さんの「春の塑像」のキャラが接触するシーンを作りました。
私は一彩さんという雪子さんの書いたキャラがこっちの倉島と鳴海の勤める新発田駅に来て切符を買うシーンを作った。
でもやってるうちにアレ? 一彩さんどこ住んでるんだろう。東京? でも東京広いよ? ということになって一彩さんの住む場所を不動産サイトで推測することに。これじゃ私、雪子さんキャラのストーカーだよ…。まあ小説書くってそういうこともある。でもこれやるとイメージが膨らんでくのでやって置いた方が良い作業。
結果、一彩さんがなぜ新発田駅に来たか、そしてなぜそこでそういう切符を買ったか、なんてシーンが出来ました。お返しに雪子さんもこっちの鳴海さんを作中に出すことに。どうなるか楽しみ。
ただここで気づいたのが、一彩さんの切符の時刻、いつのまにか私、朝早いのはキツい、とか、移動でこれはキツい、と思って設定してました。キャラが元気な20代なのでそんなこと考えなくても良かったわけで。こういうところに影響しちゃうな、とわかってちょっと寂しくなったり。
私、もう若くないんだなあと。
まあそれでも楽しい小説になったと思うのでよろしくです!!
他のチームは
で、他チームだけど、ほとんど偵察できてない…。蒼杜書房さん、進んでるっぽいんだけどいまいちわからぬ。いぬねこ出版さん、たしか字数10万上限なのに20万書いてないか…。それで例のWordテンプレに流し込んでページ数がオーバーする、って…。そして菖蒲舎さん、まだ書き上がってない? 普通に書きあぐねてる? まじかー。まあナミノフがそこマネジメントするだろうけど。でもナミノフ、印刷も詳しいし編集も詳しい腕利きだけど、今回力が余りまくっててなんだかなあ…。私、またナミノフと組んでなにかやりたいな、と思うけどなかなかそういう機会ないんだよね。ぐぬぬ。
というか、うちの編集ドコイッタ…こんないろいろって編集の仕事じゃないのか…。うぬう。
というわけで、まだ続くのです。まじかー。