2024年JAMコンベンションに自由環状線として参戦しました(3)
JAMコンベンション参戦記の続きです。
前回はこちら。
2024年、23回JAMコンのテーマは「特急」でした。
というわけで、特急といえば弊社であれば小田急ロマンスカーであります。
ええ、小田急原理主義穏健派ですから。
ところがロマンスカー、小田急さんはVSEとGSEでプリンスとプリンセスにしてたのにVSE車が結局短命にすることになってしまった。
まあVSE車は社運を賭けた意欲作だけどオーバースペックであったのは確かなので仕方ないのですが、かといってGSE2本だけで箱根観光需要を受け止めるのは無理なんじゃないかなー、と思っちゃうわけです。
そこでワタクシ、妄想するわけです。新ロマンスカー。
それがこれ。
小田急ロマンスカーGSEα
コロナ禍のダメージは小田急と箱根観光を強烈に追い詰めていた。そのため直後のリベンジ消費、オーバーツーリズムによってその損失を取り返そうにも、コロナ禍の減収のビハインドが大きく、その上でフラッグシップのVSEの想定外の早期退役が発生。小田急の箱根観光戦略は重大な危機に瀕した。これでは望むべき完全新規設計のVSE後継車の設計建造は費用的にも手順的にも間に合わない。しかし押し寄せるオーバーツーリズムを受け止め、首都圏観光の客の奪い合いを座視することは出来ない。なおかつ小田急創立100年の2027年も迫る。まさに窮地であった。
そこに浮かんだのがGSE改案である。GSEの足回りは十分な性能であるが内装・接客設備は通勤需要対応も考えたために豪華さが足りない。そこでGSEの足回りと基礎設計を準用し、サフィール踊り子やひのとり、スペーシアXなどで使われているバックシェル式3列シートに座席を全て変更し、なおかつ中間車1両を新規設計の喫茶施設とセミコンパートメントを備えるダブルデッカーにすげ替えることによってVSE不在の箱根観光のフラッグシップの代役とする案である。車型名はGSEα(じーえすいーあるふぁ)とされ、カラーリングはVSEの白基調を受け継いだ。そして観光フラッグシップとしてエコノミー通勤需要を捨ててでも観光需要に全振りし、箱根観光を堅持しさらなる発展するというメッセージを込めることとして建造が日本車輌に発注された。
いわば急場しのぎの車両となったが足回りはGSEと共用できるため整備性もよく、また思いのほかの好評のため人々に愛されるロマンスカーとなり、年始のニューイヤー号運転ではGSEと紅白並びを披露するなどの演出もあって想定外の長寿車両として完全新規設計のXSE車が小田急120周年記念で登場するまでの長きに亘り活躍した。
……というのは全部ウソです。勝手に考えてしまいました。ロマンスカーの新車早く出ないかなあ……。
というわけで、これを妄想したけど、これをなんとかJAMコンに投入できないかと考えました。ええ、Nゲージ鉄道模型化を模索します。
GSEの改造なので中央の4号車をダブルデッカーにすればなんとかなる、とそのためのダブルデッカーを買います。車体コンタ(断面)は合いませんが、なんとかならないかなと。
並べるとこんな感じ。むむむ。
ダブルデッカーの内装は3Dプリントで作ろうと思います。
というわけでモデリング。階下はセミコンパートメントのサルーンシートに。
ホントは3室にしたいんだけど種車の窓ピッチに合わせると4室に。ちょっと窮屈。
2階はカフェテリアに。観光列車にカフェテリアは必須と考えます。
あと客席も考えます。グレードアップにはサフィール踊り子に負けない豪華座席で2+1化と考えますが、1列シートだとロマンスシートにならないよね…。
エクステリアも検討。
こうやって確認できるのが3Dのよいところ。
こんな感じかな。
しかしここで大問題発生。3Dプリント、やってもやっても造形できない。
全く造形できないか、出来てもこんな悲惨な感じに。
なんでだろうと思いながらモデリングの改良を続けます。
イメージは良いんだけどね…。
困ったぞ…。
そんななか、ロマンスカーVSEのラストラン。
弊社は冬合宿をやってたんですが、せっかくだからとお見送りに厚木駅付近の河原に。
これがワタクシがみる本線上を走行する営業VSEの最後の姿でした。
良いクルマだったなあ…。
で、3Dプリントの失敗が続く中、かろうじてたまに成功プリントがありました。
うむむむむむ。
2階だけ作って種車の内装と合わせてみます。
ぐぬぬぬ。
窓を拡大して確認。
こういうイメージなんだけどなあ。
ついでに鉄研総裁1/150も作ってみます。
1階も成形してみました。
うむむむむむ。
総裁1/150も着彩してみました。面相筆で塗って市販品人形と比較。
しかしここから進まなくなります。
3Dプリントの成否がギャンブル状態でいまいちな上に、GSEをもう1編成導入しないとGSEα7連が組めない。その軍資金が手に入らない…。
というわけでこの計画はしばらく塩漬けとなり、そのままJAM本番を過ぎても再起動しませんでした。残念。
というわけでボツ供養であります。いつかこれもちゃんと作りたいんだけどなあ。
JAMに向けての創作、他にもいろいろやってました。そのなかにこうやって失敗するものもあります、ということで。
つづく!
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