第22回JAM国際鉄道模型コンベンション出展しました(1)
2023年8月18・19・20に東京ビッグサイト東1ホールで開催された第22回JAM国際鉄道模型コンベンションに出展してきました。
はじまり
毎年ワタクシが参加している夏のビッグサイト模型展示なので普通に毎回参戦しているように見えるかもしれませんが、毎回問題が発生して頓挫を覚悟するハメになりながらなのです。割と難易度高いのがJAMコンベンション出展です。それでもやめられない、独特の楽しさがあります。
「鉄道模型の日本最大級のお祭り」という表現もありますが、メーカーからガレージメーカーにモデラーまで渾然として出展するその様子はまさに「奇祭」の様相であります。
準備
2023年はコミケ101への参戦後から始まりました。そのまま宿から年越しYouTube配信を実施。
そして1月初旬、去年のJAMコン参戦仲間とのキックオフミーティングを東神奈川のレンタルレイアウトで開催。
いろいろ車両を走らせながら出展構想を練り始めます。
ちょうどその頃、鉄道模型モジュールレイアウトの「みんモジュ」なるコンペが開催されるとのことで、〆切が近かったけど一気に作ることにします。
相模大野モジュール製作
起工1月8日。このころJAM出展計画のためのスプレッドシートを作成。
JAM搬入まで220日です。
どんどん作り込んでいって。
1月14日、完成しました。
今年の夏の展示、このような多彩なモジュールで飾ろうと決意します。
電気機関車「Thunderbolt」製作
ところが、1月8日、事務局の発表があった。
JAMコンベンション事務局がテーマを発表。
「電気機関車」?
弊社にはオリジナルの電気機関車が何両かあります。
でもここは新作を作りたい。
ちなみにJAMコンのテーマ、参加に当たって別に作っても作らなくても同じなんです。やらなくてもペナルティーはないし、やってもとくに褒められるわけでもない。
でもやってみます。
コミケ終了後の宿でiPadに描いたスケッチ。
家でAdobeIllustratorでざっくり書いたデザイン検討図。
コンセプトとしてはEF55の遺伝子を継ぐ究極の旅客専用機関車。
だから片方は流線型。
でもこのせいで同じように転車台が必要になりそう。
EF55も綺麗な形だけど、運用はめんどかったらしい。
それに習って、作る機関車は実用性ガン無視のロマンだけの塊にしようと思います。
改造のモトはこんな感じ。足回りはEF58、ボディはサンダーバード・クロ681、後部ボディはED78。
足回りはF型電機でB-B-Bだと普通すぎるので2c-c2のゴハチの足回りにしたかった。サンダーバードは造形にひかれた。後部ボディは貫通路付きの切妻の機関車が欲しかっただけでそれがたまたまジャンクで手に入った、という理由。
まさに木に竹を接ぐ工作でボディを作ります。
パンタグラフはシングルアーム。でも向きはこうしました。こういう厨二病っぽい要素がダイスキなのです。
試運転。それでもなかなか楽しい感じに。
パテを整えてホワイトのサフを吹きます。
カラーリングを検討。結局一番上の案を採用。NightJetの機関車も参考にしました。
またちょうどこの頃、KATOから新製品としてEF55の発売が発表されました。もともとEF55の模型はいくつかのメーカーから出てるんですがどれも走行性能に難ありとされてるので、それを解決したというKATOのEF55は早速ファンのあいだで大きな話題になりました。
ええ。私は買いません。というより買えない……お金ないもん。でもこのXF55でがんばります。
塗装とデカールでグラデーション塗装を作ります。
愛称はThunderbolt(サンダ-ボルト)に。XF55という形式名と共に自作デカールで貼り付け。
そしてアリオ橋本のポポンデッタでシェイクダウン走行。所定の性能を発揮したため制作はこれで完了しました。6月23日完成。
というわけで、つらつらと2023年JAMコンベンションへの準備の様子と開催のレポをシリーズで書いていきます。もしよろしければお付き合いのほどを。