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コンゴでの紛争をみて感じた、弊社が目指したい方向性

先日、2月2日の「世界湿地の日」に合わせて、Facebookに何気なく投稿した文章に、思った以上に多くの反応をいただきました。特に、コンゴ民主共和国(DRC)東部で続く紛争と生物多様性の関係について、多くの方が関心を持ち、コメントやDMを送ってくれました。

また、それだけでなく、僕が共同代表を務めるWildlife Venturesのビジョンに共感してくれた方が多かったのも、とても嬉しかったです。

こうしたトピックについて考えることはあっても、これまで敢えてSNSで発信することは少なかったのですが、今回の投稿といただいた反応を通じて「この問題にどう向き合い、自分に何ができるのか」を改めて考えさせられました。その思いを整理し、しっかりと言葉に残しておきたいと思い、今回noteを書くことにしました。

今回は、Facebook投稿の内容を整理・修正し、より多くの方に読んでもらえる形でnote用に修正させていただいたものになります。拙い知識と文才に基づいて書いた文章ですが、読んでいただけたら嬉しいです。



✍簡単な自己紹介

改めまして、Wildlife Venturesという会社を運営している米田耕太郎といいます!僕たちは、「生物多様性の保全と人間活動の両立」をビジョンに、アフリカのケニア・マサイマラを拠点に、ソーシャルビジネスを展開しています。

現在のメイン事業は以下の2つです。
①ゾウによる農業被害等を、ゾウがハチを本能的に怖がることに着目し、「養蜂」を通じて解消する事業
②ケニア・マサイマラで大自然と現地の文化を体感するサバンナツアー

本記事はそんな自分がコンゴで発生しているコンゴの紛争を見て思ったことをまとめた記事になります!活動の様子は弊社インスタでも発信していますので、是非覗いてみてください!

🔴2025年1月現在、コンゴの状況

少しづつ日本でも報道され始めていますが、僕の活動地であるケニアから1000㌔以上離れたコンゴ東部では武装勢力「M23」と政府軍の戦闘が激化しており、一部地域では多くの住民が避難を余儀なくされています。(僕がいるケニアでは紛争の煽り等はなく、いつも通りの日常を過ごせています)

紛争が激化するコンゴ民主共和国(DRC)の東部にはヴィルンガ国立公園があり、アフリカで最も生物多様性が豊かな地域の一つとして知られています。 マウンテンゴリラ、アフリカゾウ、カバ、オカピなど、世界的に貴重な野生動物が生息し、壮大な自然景観を見て、僕もずっと行ってみたいと思っていました。

ヴィルンガ国立公園

🌱 ヴィルンガの自然資源と武装勢力の関係

ヴィルンガ国立公園は、その豊かな自然資源ゆえに、紛争の舞台となることが多い地域です。この地には、

・石油や天然ガスなどの地下資源
・貴重な森林資源(違法伐採の標的)
・水力発電の潜在力を持つ河川

など、経済的に価値の高い資源が眠っています。そのため、武装勢力にとっては重要な資金源となり得る場所でもあるのです。

M23のような武装勢力は、公園内で以下のような違法行為を行っていると言われています。

・森林を違法に伐採し、木炭を販売
・象牙や動物の皮を違法に取引して資金を得る
・公園内の湖や湿地での漁業を独占

Netflixでも見ることができるヴィルンガ国立公園の野生動物を守るレンジャーと、
そこに対立する軍事勢力、資源採掘を狙う欧米企業などの複雑な関係を描いた
アカデミー賞ノミネート作品「Virunga」

違法な木炭ビジネスや密猟は、武装勢力の資金源のひとつになっていると言われています。特に、森林の伐採によって生産される木炭は都市部での燃料として広く使用されており、市場は非常に大きなものです。
また、公園内の湖や湿地での漁業は武装勢力による支配下に置かれることが多く、地元住民の生計に影響を与えています。

🌍 Wildlife Ventures代表としての思い


僕が代表を務めるWildlife Venturesは、生物多様性の保全と人間活動の両立を掲げ、ケニアを拠点にソーシャルビジネスを展開しています。例えば、養蜂を活用したゾウの農業被害を防ぐ事業では、単に農業被害の減少を目指すだけでなく

・地元の人々に新しい収入源を提供すること
・共生を実現しながら、持続可能なビジネスを創出すること

等をサブテーマに置いています。

そして、もしかしたら、この仕組み・考え方を応用すれば、ヴィルンガ国立公園のような状況にある地域の保全にも活かせるかも知れないと考えています。例えば、

・現地の人々に持続可能な産業(養蜂、エコツーリズムなど)を提供し、武装勢力の資金源を断つ
・密猟者を保護活動に転換させる仕組みを作る
・森林伐採を防ぐ代替燃料の普及を進める

といったものです。

僕が野生動物保全を非営利ではなく、ビジネスとして取り組もうと思ってWildlife Venturesを立ち上げた理由の一つは、「人々の倫理観に頼らずに保全が成立する仕組みを作れたら面白い」と考えたから。

個々の欲求に素直に従いながらも、結果的に保全に貢献する仕組みを作れたら、新しいスキームになる?と勝手に想像しています。

まだまだ立ち上がったばかりの非力なスタートアップですが、そういった社会課題に取り組み、解決策を実装できるような企業になることを目標に、まずはケニアでの取り組みに日々取り組みたいと思っています。

📢 弊社サバンナツアーについて

最後にちょっとした宣伝です!

僕たちの活動の一環として、ケニアのマサイマラ地域でのサバンナツアーを通じ、生物多様性の現場を体感する機会を提供しています。興味がある方は、ぜひ一緒にアフリカの自然と文化に触れに来てください!

おかげさまで、弊社で実施しているサバンナツアーに多くのお申し込みをいただき、直近の2月・3月の枠はほぼ埋まりつつあります!参加人数に応じて割引が適用されるため、お得に参加するなら今が狙い目です!

🌍 サバンナツアーで体験できること!
 ✅ ケニアの大自然を満喫できるサファリツアー
 ✅ 伝統文化体験(現地の暮らしや食文化を学ぶ)
 ✅ 地元の人々との交流を通じたリアルなアフリカ体験

・ どんな体験ができるのか知りたい!
・ 予算がどれくらいかかるのか気になる!
・ いつか参加してみたいけど、まだ決めてない…!

そんな疑問をお持ちの方のために、オンライン無料相談も受付中です!💻
興味がある方は、無料相談申し込みフォームツアー詳細資料を是非チェックしてみてください!

🌍 ケニアのサバンナでお待ちしています!🇰🇪

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米田耕太郎
いただいたチップはアフリカ・ケニアで実施している、ゾウと人間の軋轢を解消する養蜂事業拡大に使わせていただきます!