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209系1000番台が長野へ──その歩みと今後の行方は?
209系1000番台2編成が相次ぎ長野へ回送
2025年1月27日にトタ82編成、2025年2月2日にトタ81編成がそれぞれ豊田車両センターから東大宮操に回送された後、スーパークモヤことE493系に牽引され、長野へと向かった。今のところその処遇については明確になっていないものの、廃車解体となるのが濃厚とされている。
209系1000番台の概要と特徴
地下鉄直通用として登場
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209系1000番台は、1999年12月に常磐緩行線と東京メトロ千代田線の直通運転用として2編成20両がデビュー。209系唯一の地下鉄直通仕様車であり、前面に貫通扉が設置されているのが特徴。起動加速度は3.3km/h/sで、従来の車両よりも高く設定されている。その後、E233系2000番台の導入に伴い、2018年に常磐緩行線での運用を終了した。
中央線のピンチヒッターとして再登場
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さらに、中央快速線へのグリーン車連結改造に伴う予備車確保のため、帯色をオレンジ色に変更するなどの転用改造を行い、豊田車両センターへ転属。
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一時的な運用を想定した“ピンチヒッター”として5年半活躍した。運用範囲は、中央快速線の東京から高尾間を中心に走行しており、ダイヤの乱れなど特別な状況がない限り、高尾駅以西や青梅駅以北には入線しなかった。
209系1000番台は、主要機器なども未更新のままだったため、209系の特徴的なGTO-VVVFのままだった。
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2024年1月には録音専用列車が運転され、約5年ぶりに常磐線に「里帰り」した。運行ダイヤ、録音環境に至るまで細部にこだわったイベントだったようだ。
そして、2024年9月6日を最後に運用を離脱。
その翌週の9月14・15日に拝島電留線での撮影会が開催されたが、記録としては拝島への送り込み回送が最後となった。
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今後の行方
長野総合車両センターに送られた車両の多くは、解体・部品取り、あるいは転属、譲渡のいずれかの道をたどるが、未更新のままで既に老朽化が進んでいる209系1000番台を今更更新させるというのは考えにくいので、転用は難しいと考えられるため、解体される可能性が高いと言える。
奇跡も信じ、今後の動向にも注視していきたい。
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