何のためのオーガニックか?
いきなり重たいタイトル。
“オーガニック”、“有機”といえばいろんな方の顔が思い浮かびます。
僕と同じくビール作りをしている方もいれば、農家さんや飲食店さん、シェフ、オーガニック専門店のオーナー。
たぶん僕はそちら側(オーガニックサイド)の方とのつながりのほうが多いんじゃないかなと思いますが。
みんなこだわりを持っているので会ってお話するときにはすごく刺激を受けるし毎度パワーいただいてます。
もともと僕はオーガニック加工食品に対してあまり良いイメージがなかった。
なぜなら、、、
あまり美味しくなかったから、、、
素材そのものはとてもいいのに、加工したとたんに、、んっ???ってなる。
美味しくないなら、サプリメント飲んでたほうがいい、何のためのオーガニックか?と。
せっかくいい素材なのになぜそうなってしまったのか。
すべてがそうというわけではないが、身近で簡単に手に入るスーパーなどにこそ、そういう加工品がよく売っている。
こうなると、もう二度と手に取りたくなくなる。
僕は、オーガニック加工食品のせめてもの条件として、“美味しさ”は必要だと思っています。
オーガニックが良いものであるならば、できるだけ持続可能でなければいけないし、そのためには美味しくないと続かない。
ただ“オーガニック”を使っておけばうまくまとまるだろうという安易な発想がそこには感じられてしまう。
そして最近、特に気になるのが、「オーガニックのお酒」。。。
これ以上はやめときます。。。
なので、人に言う前に、自分がやろうという話です!
有機農畜産物加工酒類
ようするに、すべてオーガニック原料を使ってお酒をつくるということ。
いま現在3種類の有機農畜産物加工酒類の醸造を計画しています。
すべてはまだ言えませんが、そのうちの一つはこれまでに製造販売をしてきた『ワイルドハック』を完全にオーガニックに変更する計画。
『ワイルドハック』は、醸造所で採取した野生酵母を使用した珍しく独特な香りと風味を持つタイプ。
野生酵母とオーガニック原料の相性の良さは分かっているので、いよいよ100%の姿へと生まれ変わります。
あとの二つは、野菜を中心に設計したものと、かなり尖ったスーパーフード系。
今後も新しいレシピを増やして、有機農畜産物加工酒類を醸造していきたい。
そしてどこまでも、サスティナブルで美味しいオーガニック酒類を目指して。