BOYS IN LOVE/恋する男たち~それを人は薔薇族と呼んだ~ 内藤ルネ 「BLACK AND WHITE」
EXHIBITION会期:2022年3月24日(木)~27日(日)
時間:13:00-20:00
場所:渋谷区神宮前5-31 TRUNK ( HOTEL )
3月24日19:00-21:00「内藤ルネのためのフランス音楽の夕べ」
内藤ルネ。彼が亡くなって15年の月日が流れた。1960年代から「カワイイ文化の祖」と呼ばれ「カワイイ」を作り続けていた時期に「薔薇族」というゲイ専門誌の表紙を14年間も描き続けていたにも関わらず、時代はそんなゲイ色溢れる内藤ルネの作品を「裏ルネ」と呼んで「カワイイ」とは真逆の知る人ぞ知る的な扱いを強いた。ところが時間は本物の後押しをした。LGBT運動の流れからそんな「裏」が「表」になった。そもそも内藤ルネ本人の中には「表」も「裏」も存在しない。ただ可愛いと思ったものをひたすら描き続けていただけだ(ただ可愛いは内藤ルネにとって生涯のテーマである。内藤ルネの描く男子は怖そうな人でも可愛い)。「BOYS IN LOVE/恋する男たち」は、そんな内藤ルネのLGBT的要素たっぷりの作品を見てもらうことで、彼の早過ぎた才能をもう一度見つめ直そうというプロジェクトである。今回の「BLACK AND WHITE」はその第二弾。
スケッチブック、破いたノートや便箋そのものなどに描いた作品前の下描きや単なる走り描き数千点の中から選ばせてもらったモノクロの作品を展示、そこから選んだ6点の作品のシルクスクリーンを展示販売します。ECではカラーのシルクスクリーンもお求めになれます。4月10日までの販売となります。
内藤ルネ(1932年11月20日- 2007年10月24日)
イラストレーター、人形作家、デザイナー、エッセイスト……。1950~1960年代にかけて、圧倒的な人気のファッション誌『ジュニアそれいゆ』の表紙と挿絵を担当し、大ブレイク。ヴィヴィッドに彩られたキッチュな少女画で古い美少女観をひっくり返し、動物から野菜、フルーツ、そして捨てられていた家具まで、それまで誰もが見過ごしていた“カワイイの芽”を作品化、人々に発信し現在の「カワイイ文化の祖」と言われています。実はそんな彼が元祖LGBT雑誌「薔薇族」の表紙を1984年から1998年まで書い続けていたことは知る人ぞ知る事実。「BOYS IN LOVE/恋する男たち」と名付けられた今回のプロジェクトでそんな内藤ルネの全てを紹介していきます。
https://www.naitou-rune.jp/
https://www.instagram.com/runenaito_official/
キュレーター
【 米原 康正 / YASUMASA YONEHARA 】
東京ストリートな女子文化から影響を受けたその作品は、雑誌などメディアの形をして表現されることが多く、90年代以降のガールズアンダーグランドカルチャーの扇動者でもある。編集者、アーティスト、キュレーターなどさまざまな顔を持ち、2022年3月号のNumero TOKYOでは米原康正の活動が30ページで特集された。中国のSNS、ウェイボで280万人のフォロワーを持つ。
https://www.instagram.com/yone69harajuku/
【 +DA.YO.NE / プラスダヨネ 】
アーティストであり編集者である米原康正が立ち上げたジャンルにこだわらないコラボ専門のブランド。彼の名前が入っているのはもちろん、コラボさせるものを全てプラス方向に向かわせたい等いろんな意味含んでる。コラボとは彼のキュレーションを指す言葉で、選ぶものも選ばれるものも対等な立場であるということを意味する。2019年の立ち上げ以来毎月2回のペースで個展やグループ展を開催している。
https://www.instagram.com/plus_dayone_pr/
text by YASUMASA YONEHARA