BEASTスポンサーの日常⑧【Mリーグ 2024-2025開幕式・前編】
開幕式招待
スポンサー特典に、パブリックビューイングご招待というものがある。Mリーグ機構から、各チームにPVの入場チケット振り当てるのだが、その枚数は必ずしも同等ではない。
昨年のBEASTは、開幕式の直後に試合があったので、相当数のPVチケットの割り当てがあったそうだが、今年のBEASTの初戦は、開幕2日目なので昨年との比較で、割り当て数がかなり少なかったらしい。
その中でも、BEASTの営業のY氏は、㈱OKAYAMAのために、大変な苦労をして1枚のチケットを確保してくれた。全く以てY氏には感謝しかない。
この開幕式&PVには、僕が行くことになった。にわかに信じ難いが、我が社の社長は、つい最近BEASTの選手4名の名前を覚えたくらいで、Mリーグの他の選手の名前を全く知らない(笑)。滝沢プロ、寿人プロといった有名どころは勿論のこと、二階堂姉妹と言っても、頭の上にクエスチョンマークを浮かべるような方に、この大イベントのチケットは豚に真珠である。とりあえず阿吽の呼吸で、僕にこの貴重なチケットを譲ってくれた社長(弟)にも感謝しておこう。
ベルサール六本木へ
2024年9月16日 Mリーグ2024-2025の開幕式とパブリックビューイングが行なわれる、ベルサール六本木へ向かった。この日は祝日だが、当社は通常出勤日なので、半休を取った。群馬からの上京なので、いつもの様に電車の遅延を考慮して早めに出た。Y氏との待ち合わせ時刻の1時間以上前に着いたので、会場の道を挟んで正面にある珈琲店で時間を潰した。
16:30 ちょっと前、Y氏と予定通り会場の入口手前で合流出来た。開口一番「今日はスーツでいらしたのてすね(驚)!」とY氏。『今日は神聖なるMリーグの開幕式ですよ?当然じゃないですか』と僕は応えた。後から判明したのだが、BEAST のスポンサーの中で、いわゆる正装して来たのは僕だけだった。Y氏から招待席のチケットをありがたく受け取った。
会場の入り口は既に長蛇の列が出来ていた。Y氏に誘導されて一般の方と別の場所から入場し、関係者用のテーブルで受付を済ませた。Y氏は他のスポンサーの方とこれから落ち合うとのことで、ここで一旦別れた。
会場へ向かう下りのエスカレーターの手前で、猿川プロがBS10のチラシを配っていた。『猿川プロ、お疲れ様です!』と声を掛けた。猿川プロは照れくさそうに会釈をしてくれた。「こちら、㈱OKAYAMAの・・」と、猿川プロと一緒にチラシを配っていたジャパネットブロードキャスティングの社員の方が、フォローしてくれた。
実は前々日のラジオ(僕は猿川プロのnoteのメンバーシップに加入しており、会員限定でラジオなるものに参加できる)で、猿川プロに今日の開幕式に行くことを伝えていた。『猿川プロ、開幕式の挨拶頑張って下さい』と去り際に声を掛けると、猿川プロは恥ずかしそうに無言で頷いた。
こんなスポンサーはいない(笑)
再び現れたY氏に誘導され、僕はBEAST スポンサーの指定席に一旦着座した。Y氏はスポンサーの方がもう一組お見えになってないと、入り口方面へ舞い戻った。営業職とは、かくも大変なお仕事である。
会場内を一周した。関係者席は、最前列と最後列2列に分かれていた。座席には具体的な表記がしてあるものと、そうでないものがあった。おそらく最前列の関係者席は、大和証券や朝日新聞といったMリーグ機構の大手スポンサー用に割り当てられた席であり、後方の二列はチームスポンサー用の席だろう。
会場内を探索後、さっそく僕は会場の外にあるグッズ販売のコーナーへ向かった。購入したのは、自分用にBEAST Xのタオルと報知新聞のMリーグ2024-2025特別号(クリアファイル付き)。息子のお土産用にドリブンズのタオル、社長のお土産用に、報知新聞のMリーグ特別号をもう一部買った。
会場に再入場する時にトラブルが発生した。腕に着けていたはずのリストバンドを紛失したのだ。これが無いと再入場できない。グッズ販売所の周辺、トイレなどをくまなく捜したが、見つからない。仕方なく係の方にリストバンドを無くしたことを申し出た。入場チケットの提示を求められたが、受付で渡してしまったので、手元にはない。代わりに、たまたま撮っておいた招待チケットの写真(上記参照)を見せて、代わりのリストバンドを頂戴し事なきを得た。
会場に戻ると、BEAST の他のスポンサーの方々が勢揃いしていた。さっそく僕は名刺を手渡し挨拶をした。皆様それぞれが高級そうな、私服を着ての参加だった。そういえば、世間一般では、今日が休みであることを思い出した。
他のチームのスポンサー席をぐるっと見回したが、Mリーググッズを買い漁っているスポンサーは、僕一人だけだった(笑)。
開幕式
いよいよ開幕式が始まった。僕の隣の席ではY氏が巧みにスマホを操作し、選手の入場シーンやステージに上がった選手達の姿を動画や写真で撮影している。僕はスマホでの撮影が下手である。撮った動画や写真を見返しても碌なのがない。とりあえずマシな写真を一枚だけを載せる。
開幕式はあっという間に終わった。というより、出来の悪い写真を撮りまくっていたので、折角の開幕式に集中できなかった。
僕は子供が幼稚園生から中学生の頃、PTA会長や町の教育委員をやっていたので、運動会の時はいつも特等席で子供の活躍を観ることができた。家内にカメラやビデオの撮影を頼まれたが、来賓席でそんなことは出来ないと断った。本当の理由は、ファインダーやレンズ越しでは、子供が頑張っている姿がよく見えない、つまりは、肉眼で子供達が走ったり踊ったりしている姿を見たかったからである。更に真の理由がある。撮影を失敗すると、家内に怒られるからだ(笑)。
昔の子供達の運動会の事を教訓として、来季のMリーグの開幕式では、一切スマホに触らず、肉眼でじっりと観ることを心に誓った。おそらく一年経つ頃には忘れてしまっていると思うが(笑)。
渡辺航平プロ(元QuizKnock こうちゃん)
実はこの日、日本プロ麻雀連盟の渡辺航平プロ (元QuizKnock こうちゃん)と、ベルサール六本木で、会う約束をしていた。目的は自分が来年3月に地元群馬で主催する、麻雀大会の打合せである。
「太田高校雀友会 結成20周年記念麻雀大会」と銘打って、6卓での麻雀大会を密かに企画していた。ゲストとしてMリーガーを含む女性2名を予定しており、そこに3人目のゲストとして、こうちゃんにオファーをしたのである。
オファーした理由は2つある。第一に、こうちゃんが大会の冠にある群馬県立太田高校の卒業生=僕らの遠く離れた後輩であること。第二の理由として、こうちゃんが連盟のプロになったことである。
DMでオファーしたら、翌日に速攻で快諾の返事を貰った。先に決まっていた女性ゲスト2名と仲が良いことが最たる理由で、地元へ凱旋という意味合いも、10%くらいはあったかもしれない。
その後、オファーを受けてくれた御礼と共に、東京で打ち合わせの機会を持ちたい旨のDMを、こうちゃんに送った。9月〜11月の間に、4日ほど東京へ行く予定があるので、スケジュール的に合う日がありますか?という問い合わせをしたのである。すると、なんと明日9月16日のMリーグ開幕式に、こうちゃんも行くというではないか!当日 会場で30分程度の打ち合わせの時間を作って貰うことになった。この間(オファーしてから打合せまで)僅か3日の出来事である。うまく行く時は、うまく行くものだなぁ、これを縁というのだろうと、大きな感慨を持った。
剛さんとの遭遇
BEAST営業のY氏は、開幕式終了後 暫くしてから、会場を後にし帰社した。この日、BEAST Xの試合が無いので、ここでお役御免らしい。
僕はと言うと、近くのコンビニで夕食を買い、腹ごしらえをしていた。すると、スマホから通知音がした。こうちゃんからのDMだった。「今 会場に向かってます」
そして20分後 再度DMが届いた。「会場のステージに向って、左側の後方の席に座ってます」さっそく、移動して本人を見つけ出し、初めましての挨拶をした。
さて、問題はどこで打ち合わせをするかだ。まさか立ち話という訳にはいかない。先程時間を潰した珈琲店を候補として考えた。しかし、ベルサール六本木は、コンベンションホールである。会議室など腐る程あるだろう。そこで、会場入口にいたスタッフの方に、打ち合わせ用の個室を貸していただけませんか?と、図々しくもお願いしてみた。
スタッフの方から「関係者の方ですか?」と訊かれたので、『こちらは、連盟の渡辺プロ。自分はBEAST のスポンサーです』と応えた。スーツを着ていたので、自分がそれらしく見えたのか、疑う様子もなくスタッフの方は、ヘッドマイクを通して、権限のある方に確認をしてくれているようだった。
そこへ見慣れた男性が、こうちゃんに話し掛けて来た。「いつの間に、連盟のプロになったの?」声の主は小林 剛プロだった。
【後編】に続く