Take That、NMIXX、ZAZEN BOYS、Hiatus Kaiyote、SHINee、NCT 127。良かった曲〜2024年1月
初めて聴いた曲でいいなと思ったものを月イチ程度メモしていくことにします。新譜に限りません。
Time And Time Again / Take That
とある駅ビルで流れていて思わずShazamした曲。いわゆるレイドバックしたサウンドでTrafficあたりが復活したのかと思いました。Trafficといってもポップなカントリー調でDave Masonサイドの方。しかし演者はまさかのTake That。バリバリのアイドルグループでしたよね? 名前しか存じ上げず90年代前半に『BEAT UK』あたりのチャート番組で流れていたな程度の記憶だったので、自分の耳が反応したことに驚きました。アルバムも実に良くて、流麗なコーラスワーク、軽快なポップセンス、哀愁漂うメロディがいい塩梅でまとめられています。Crosby, Stills, Nash & Youngを挙げる声も分かります。まあ、Yはいないかな。
DASH / NMIXX
ドラムの音やホーンやエレピの入れ方など全体的な意匠が70年代ファンクっぽくてすごく好みです。このグループならではの荒唐無稽なビートスイッチ(NMIXX, change Up!)も健在。アルバム3曲目ではLed Zeppelinばりのイカついリフも見事に乗りこなしています。もっと売れて欲しい。
杉並の少年 / ZAZEN BOYS
区民として無視できないタイトルでしたが、期待以上の名曲。NHKみんなのうたで流れてもよさそうな透明なリリシズムが素敵。「環八道路」「大宮神社」など実際にはあまり使われない表現も虚構ぽくて良い。いや、昭和の昔には使われていたのかもしれない。松本清張『黒い福音』を思い出してきた。まさに神田川は不気味に流れる。ステイホーム期の散歩も思い出したり。
さらにもっと昔。隣の区に住んでいたころ、子どもの幼稚園や小学校の運動会でこの作者の方をお見かけしたものです。同じようなエリアを歩かれていたのだなとしみじみ。
Everything’s Beautiful / Hiatus Kaiyote
ジャムセッションかと思うような始まりですが緻密かつ壮大な曲。異様にかっこいい。弾力性のあるベースと高いスネアの快楽。Twitterによると、Beatles「Dig It」、João Donato『Quem É Quem』、Meshell Ndegeocello「Better by the Pound」を私は思い出したそうです。最後のは近いグルーヴだと思います。
Love Like Oxygen / SHINee
昨年あれだけSHINeeSHINee言うてましたが、キャリアのほとんどを未だチェックしきれておらず初期からコツコツ聴いております。これはデビューした2008年の発表で初めて音楽番組で1位を獲得した曲なのだとか。Michael Jacksonフレーバー溢れる瑞々しいポップソウルで、今は亡きJonghyunのボーカルが何より素晴らしい。
NMIXX、LE SSERAFIM、NewJeans、IVEら第4世代グループからの豪華選抜メンバーによるこのカバーバージョンも最高。NewJeans目当てでいいから見てみてほしい。
DJ / NCT 127
そしてNCT 127。1/7のバンテリン直前の予習で知ったこのナンバーで締めます。ハービー・ハンコックのタッチを見事に模倣とは言い得て妙。私が連想したのは 「I Thought It Was You」。70年代フュージョンとK-POPの幸福な出会いですな。ライブはもちろん最高でした。美しいコズミックソウル/ハウス「Space」も聴けて大満足。この年齢になって20歳も下の男性アイドルのライブに行くなんて、人生分からないものですわ。