デザインのカイゼンとは
デザインの現場で、「改善」に関わる機会はたくさんあると思います。
デザインに対してフィードバックを求められたり、サイトリニューアルの提案書で改善点を考えたり、などなど。
今回は、その「改善」について僕が感じたことをまとめました。
「デザインは半分以上コミュニケーション」
なんでこんな話になったかというと、サイトリニューアルの提案書を作ってるときに、改善案の伝え方に困って、「クライアントに改善点伝えるのってむずいっすねー」って相談した話からだったと思う。
ヤスさんは、人が作ったものを評価するときは、まず褒めるんだそう。
でも、ただの「おべっか」ではなくて、ちゃんと理由があった。
作るプロセスを踏むことが、まず素晴らしい。
その理由は、どんなものにも「必ずプロセスがあるから。」
作った人は、ゼロから作ってここまでやってきている。
なにも、悪いものを作ろうと思って作った人はいないし、それなりの情熱と試行錯誤をもって作ったという、それに至るまでの立派なプロセスがある。
だから、それがたとえ優れたものであれ、そうでないものであれ、そのプロセスの存在がまず、褒めるに値するんだそう。
改善やフィードバックを頼む人も、完璧じゃないのは初めから分かってる。
だから、それを少しでも良くしていきたいと思って、頼んでいるのだ。
どうせなら、その際のコミュニケーションは、ポジティブな方が気持ちがいい。
同じ内容でも「ここが悪い」「ここを治すべき」と言われるよりも、「いいね!だったら、ここをこうしたらもっといいね!」のほうが気持ちいい。
そういう考えで、たくさん褒めるんだそうな。
「現状のデザインだけでなく、それに至ったプロセスまで想像して、評価するんですね。」 そういう話だった。
改善の中のステップ
実際になにかを改善する際には、いくつかのステップがある。
例えば、WEBサイトを見たときに、サイトの悪い部分とか改善の余地がある点を見つけるのはある程度なら誰でもできることかもしれない。
けど、実際にそれを改善するってなると、
・まず、改善すべき部分を見つけて、
・その深層にある課題を特定して、
・「どう良くしていくのか」を考え、
・さらにはそれを意思決定者にプレゼンし、
・ゴーサインをもらって、
・実行する。
まで含めてやって初めて、改善した、と言える。結構大変そうだ。
「人にきちんと伝える」スキルが重要
ヤスさんは、クライアントには先程のように、「こうやったら、今よりもっとよくできる」みたいに気持ちのいいコミュニケーションを心がけて伝える。
先日、イベント後の懇親会で話したteamLabのデザイナーの方は、「実質的意思決定者を見つけて心を掴む」もしくは「負けるまで戦う」んだそう。
たぶんやり方はいろいろあるけど、とにかくクライアントやメンバーとしっかりと向き合って、質の高いコミュニケーションをとって、改善を実行していくまでが本当の意味での改善なんだろう。
だからこそ、デザインのカイゼンをしていくためには、デザインスキルや審美眼的なものももちろん必要だが、なによりも「人にきちんと伝える」スキルが重要なのだ。
まとめ
改善やフィードバックが関わるシーンは、デザインをしていれば毎日のように出会う。
ただ、改善「点」を見つけるだけではなく、クライアントやメンバーと一緒に点と点をつなげて、デザインプロセスという「線」を作り上げていくことが「改善」というものかもしれませんね。
って、うまいこといわんでええねん!(きつね風)
どうも、あざした〜。スキ押してね〜。
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