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のっかる

のっかる

先日、関西出身で演劇をしていた人とお話をした。なかでも、即興演劇?という類のものをしていたそう。

飲みの席でその話を聞いていた。それは急に始まった。誰かが「おい、ここはどこだ?」というと、誰かが「無人島に行き着いたんだよ。」「もう俺たち、ここに着いて24日目だよ。」と続く。残念ながら私は輪に入ることができなかった。何か初めてのものを見たような気がした。

けれど、居酒屋で起こった寸劇は、私にはとても新鮮だった。すごく楽しかった。

「のっかる」ことが大事らしい。「無人島に着いた!」と言われて、「ほんとだね。」と返していては、まだまだ。何か展開させる返しで、話を前に進める。振られたら、全力で乗っかる。面白くないことに対して、面白くないと思うのではなく、「おもろい!」と乗っかって面白くしていく。高杉の晋作ちゃんもそんなことを言っていた気がする。


セカンドペンギン

ファーストペンギンという言葉がある。氷上のペンギンの群れの中から、最初に海に飛び込むペンギンのことで、何か新しいことに、最初に飛び込む人のことを言ったりする。

そのペンギンが何をしたのかは、まだ分からない。きっと、群れが乗ってきたら英雄になるし、逆に誰も乗ってこなければ孤独な愚か者になる。

変化のきっかけを生むのがファーストペンギンなら、流れをつくるのは、続くセカンドペンギンだ。




振られたら、乗っかる。一緒になって踊る。
あいつに恥をかかせない。グルーブを生む。
そういうノリ、良いなと思った。

居酒屋の帰り道、そんなことを考えたりした。




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