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台湾の民主化過程を考えてみるnote 序

 例えばいま、テレビで音楽サブスクのアプリを開いていて「大体夜はちょっと感傷的になって・・・」と音楽がかかっている。気分を変えようと海外アーティストをチェックしようとする。

 でも、ダメ。海外の音楽なんかは敵視されていてまずもって聴く方法がほぼないうえに、聴いていることが(弾いていることが)人に知れたら自分が、それから自分の家族がどんな目に遭うか分からない。最悪その音楽を聴いたばっかりに死ぬこともある。

 それが無理ならテレビでも見ようか。何も考えずにバラエティ・・・もおそらくないだろう。テレビ放送はすべて国によって検閲されていて、電波は支配されている。きっとNHKなんてお話にならないほど娯楽的にはつまらないものが流れているだろう。というか、党の宣伝?洗脳?それ以外をみることは叶わない。

 本を読もう。どんな具体的な行動を規制されようと本さえ読めればどこへだって行ける。ただ、それもかなわない。海外文学や国内の本も内容によっては禁書にされていて、焚書だ。



 かなり斜に構えた見方にも思えるが、台湾における白色テロの時代というのは、悉くそういう時代だった。その時代を舞台にした映画はいくつかあって、そのうちの一つが「返校 言葉が消えた日」だ。


2017年に発売された台湾の大ヒットホラーゲーム「返校」を実写映画化。国民党政権下の白色テロ時代を題材に描いたダークミステリーで、第56回金馬奨で最優秀新人監督賞など5部門を受賞した。1962年、台湾では中国国民党による独裁政権のもと、市民に相互監視と密告が強制されていた。ある日、翠華高校の女子生徒ファンが放課後の教室で眠りから目を覚ますと、周囲から人の気配が消えていた。誰もいない校内をさまよう彼女は、政府によって禁じられた本を読む読書会メンバーで、密かにファンを慕う男子生徒ウェイに遭遇。一緒に学校からの脱出を図るが、どうしても外に出ることができない。やがて2人は、学校で起きた政府による迫害事件と、その原因をつくった密告者の悲しい真相にたどり着く。

2019年製作/103分/R15+/台湾
原題:返校 Detention
配給:ツイン

映画comより)

映画自体はゲームがもとになっているのもあって、非常にエンターテイメント性が高い。まぁホラーだけど。どんな状況にいても「文化を諦めない」という姿勢が大好物なので号泣しました。ええ、号泣です。




さて、ここで、今日の少しだけお勉強。
1895年から1945年の終戦まで、台湾は日本の植民地だった。
1945年から台湾は中国国民党の権威主義国家となった。一党が軍・政治・経済すべてを統べていて、戒厳令が敷かれた。これが白色テロ時代と呼ばれる時代で戒厳令だけに着目すれば、1987年まで続いたのです。



で、いまの台湾よ。


いったい何がどうなって、どこがそうなって、ここまで台湾は発展した??


映画の中のことを調べたり、これまでの歴史を読むにつけ、今の台湾との違いがすごくて、どうやって今の台湾になったのかめっちゃ気になってお勉強を始めました。この記事では台湾のことについて勉強したこととかを少しずつ書いていきたいと思います。


あと、最近、なんだか縁があって台湾人の女性と話すことがあって、彼女の一言が重くてかっこよくて頭をぶんなぐられたような衝撃だったので、ここに書きたい。



「台湾が民主主義という道を選んで、今の国の姿になって、そのことを私は誇りに思っている」



あてら日本人はこんなこと言えまっか。
思わずえげつない関西弁が出てしまう始末である。
では、また書きます。



(つづく)

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