夏祭りの夜。
よーいどん と、合図の声。
提灯とビニール袋を持った子供たちが、いちもくさんに走りだす。
するとすぐに、あちこちで元気な歌が聞こえてくる。
『ろうそく出ーせ 出ーせーよ
出ーさーないと かっちゃくぞ
おーまーけーに 食いつくぞ』
しばらくすると、ビニール袋をろうそく …ではなく、大人たちが用意したお菓子でパンパンにした子供たちが戻ってくる。
どこどこの家で何を貰った、
そっちとこっちのお菓子をばくって(交換して)くれ、
家に帰って一緒に食べよう と。
仲のいい子たちと話し合いながら、楽しんだ記憶。
ロウソクもらい