[ 夜長読書倶楽部 ] みどりおとこの影を追う
まだまだ寒い時期が続きますが
少しずつ春らしい日も増えてきました。
多くのお店が時短をしていることで
夜は家にいることが増えた方が多いと思います。
そこで私のおすすめしたい小説を
少しずつ紹介していきます。
完全に独断と偏見です。
七月に流れる花 八月は冷たい城 / 恩田 陸
特別な少年少女にだけ起こる
奇妙で少し不気味な夏のお話です。
その地に伝わる " みどりおとこ " に
招待された子供たちは無期限である城で
過ごすことになります。
そこでのルールはたった3つ。
鐘が一度鳴ったら食堂に集合すること
三度鳴ったらお地蔵様にお参りすること
水路に花が流れたら色と数を報告すること
この2冊は少女目線と少年目線で描かれたお話です。
子供たちだけで過ごす不安感
なぜ自分たちが招待されたのか
そもそもみどりおとことは、、?
とにかく子供たちの心理描写が生々しい。
けれど、終始穏やかに進む物語。
特に子供の頃は夏休み自体が特別で
非日常感がある時期だからこそ
より物語に独特な世界観が溢れているのかなと。
少しグロい描写もありますが
それも含めてミステリーやちょっと不気味な
物語が好きな方、オススメです。
2冊読んでこその作品だと思います。
どちらもそれほどページ数は無いので
是非読んでみてください。
yonagaにも置いてあります。
シーシャを吸いながら物語の世界に
どっぷり浸ってみてください。
ume