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document. 11「沁みすぎて大根みたいになっちゃった」

 騒々しい無人2024、大阪公演に行ってきました。
 その感想をネタバレ込みで語ろうと思います。
 あまりにもとんでもないライブでした。
 ここ最近は忙しくてライブレポの類をしたためていなかったのですが、これは記憶が新しいうちに書き留めてしまいたいと強く思えるようなライブだったのです。
 ほんとすごかった。







↓↓↓以下、ネタバレあり↓↓↓





 会場はグランキューブ大阪。
 大阪でのライブではおなじみになってきた場所です。
 ちなみに、東京での弾き語りライブのときは円柱状の紗幕が設置されていましたが、今回はいつもどおり平面の紗幕が使用されていました。


1曲目 アンチノミー
 それ前回のトリだった曲じゃないっすか何してるんですか。
 てっきり、前回の「騒々しい無人」の内容を多少入れ替えてツアーするよという趣のライブだと思っていたのでまずここで驚きでした。
 紗幕に映し出されるのは荒廃した都市のイメージ。
 ラスサビで色がつくのも印象的な演出でした。
 秋田さんの歌声はというと、序盤はやや声が枯れていて不安を感じましたが、歌っていくうちに喉が開いたのかどんどん良くなっていきました。
 歌いながら回復するってどういうことだよ。

2曲目 エンディングテーマ
 前回のトリのあとに終わりの曲を持ってくるな!終わっちゃうだろ!
 予想だにしていなかった選曲にたじろぎつつも、優しい歌声が歌い上げる言葉がほんとに沁みる沁みる。
 青色の照明機材が水平に光の筋を作っていて、ノートの罫線みたいだった。そういえばエンディングノートなんてグッズも出てたっけ。懐かしい。
 歌詞が紗幕に投影されるたびに、強すぎる光が紗幕を貫通して秋田さんの顔をぺかーっと照らしていてちょっと面白かった。ええんかそれで。

 ここでMCが入った気がします。
 綺麗事を歌うことが嫌になったとか、そんなときに作った歌であるとか、そんな話だった気がする。

 弾き語りライブはMCが多くなるから一言一句持って帰るのも大変なので、語られた内容にさっぱりとしか触れないことを許してください。

3曲目 リビングデッド
 以前にやっていたときも思ったことですが、弾き語りでやるような曲ではないですよね、絶対。
 しかし、気迫のこもったパフォーマンスは音数の少なさを全く感じさせず、バンドでの演奏に匹敵する高揚感をもたらしてくれました。
 最高っすよ。

4曲目 ロストボーイズ
 暗闇の中、ゆっくりと紗幕が登っていくのが見える。
 以前にも同じような演出があったので、驚きこそないものの、次は何が来るんだろうという期待感が高まる。
 透明度の高い2枚目の紗幕はステージと客席が同じ空間だと錯覚させるほど。(たぶん透明度の高い紗幕があったと思うが定かではない)
 この歌詞もまためちゃくちゃ沁みるんでしょね。
 沁みる曲が多すぎて味しみしみの大根みたいになってしまいそう。
 不意におでんが脳裏を剛速球で駆け抜けていった。集中しろ。

 またしてもMC。
 amazarashiとして初めてライブをやったときの話。
 青森の山奥の家に引き籠もって作っていた楽曲が、大都会渋谷の人間にまで届いているんだということを実感して、頑張らなくてはと思った、とか。
 喫煙室でamazarashiのグッズを身につけている人を見かけてそんなことを思ったそう。そのファンが色んな意味で羨ましいぞ。
 部屋に引きこもっていた忌々しい過去の話をしているときの秋田さんは穏やかに語りながらもやや怒りの感情が含まれるような声色で語っていたのが印象的でした。
 次の曲はそんな引きこもり時代の曲。

5曲目 ワンルーム叙事詩
 ライブで聞くたびに好きになる楽曲です。
 こんなところでまた聴くことができるとは思ってもみませんでした。
 たぶんこの楽曲だったと思うのですが、アコギの奏法がめちゃくちゃかっこよかったです。カッティングって言うんだったかな?

 MC。
 引っ越した話とか。
 次の曲は自分に向けた応援歌みたいな話だったと思う。

6曲目 ジュブナイル
 きらびやかなアコギのサウンドと突き抜けるような歌声が本当に心地いい楽曲です。
 (と思いきや若干声が詰まっているところも……)
 紗幕の演出はシンプルに歌詞を出すだけなのですが、その表示の仕方がお洒落で楽曲にとてもマッチしていてすごく良かったです。

7曲目 そういう人になりたいぜ
 豊川さん登場。
 2人の掛け合いが素敵でした。
 ……ってか豊川さん出てくるの早くないか?などと思うなど。
 この先のセトリの構成が気になりすぎる。クライマックスとエンディングの波状攻撃が続いているが、我々は耐えられるのだろうか。

 MC。
 せっかくだから最近はあまりやれていない楽曲をやりたいというお話。
 昔はもう何千回と歌って、もういいかなって思ってたけど、歌いたくなったなったので歌います、とのこと。

 もういいかなって思ってたのにちょっと笑う。

8曲目 光、再考
 ミ゚
 聴けると思っていませんでした。本当にありがとうございます。ありがとうございます。
 出し惜しみは一切しないおつもりなんですね、私も覚悟いたします。
 歌詞の表示がフィルム映画の字幕みたいというかどことなく滲んだような独特な風合いになっていた気がする。おしゃれ。
 光を歌うだけあって照明演出が眩しいのなんの。
 でもそれもライブの醍醐味だよね。

 照明が落とされた暗闇のなか、なんかぞろぞろ出てきてるのがうっすら見える。
 来たか、「彼ら」が。
 ……いや、はやくね?

9曲目 令和二年
 この曲をライブで聴くことができるということに新たな意義が生まれたなんて話を私自身が以前にもしていたような気がする。
 ライブができるんですよ。その事実を大事にしたいですね。
 ここから編成がアコースティックでの5人体制になります。
 令和二年という楽曲には、ある意味での「急場しのぎ」というか「今できることをやろう」というイメージが強くて、それが比較的身軽なカホンやアコースティックギターなどの楽器と上手い具合に相乗効果を生み出していて、楽曲の良さを存分に発揮していたように感じました。

10曲目 パーフェクトライフ
 ここでパーフェクトライフ!?
 初めて行ったamazarashiのライブでも演奏された楽曲だったので、個人的にも感慨深いものがあります。
 紗幕に表示される歌詞の文字が、必ずどこかに欠落をもっていて、それでもちゃんと意味が通じているという演出がとても粋でした。
 よく聴くと拍の取り方(?)が独特で難しい楽曲なんだなと気付かされるなど。

11曲目 この街で生きている
 ここ最近の個人的ヘビロテナンバーです。
 なんでなんだ、私を確実に刺すセトリをしている。
 紗幕の演出は、以前にも使われていた街の景色にちっちゃい秋田さんのイラストが佇んでいるというもの。かなり好きな演出だったのでまた見れて嬉しい。

 amazarashiのファンが確実に喜ぶセットリストでありながら、アコースティックアレンジが効果的に楽曲の良さを引き出している素晴らしい選曲が続く。

12曲目 穴を掘っている
 アップライトベース!コントラバスのエレキのやつ!正式名称よく分からないけどそういうやつ!さっきからタケさんの横に置いてあって気になってたやつ!ようやく使われた!
 サポートメンバーみんなして新しい楽器に挑戦してるのすごすぎる。
 音楽的なことはぶっちゃけよくわからないが、音圧がすごいことになってた。フレットレスのまろやかで力強い音ってところだろうか。
 じっくり焦らすようなイントロ。アコースティックならではの音色が含まれるイントロもなかなかに良い。
 ライブのイントロだけ集めた音源とか欲しくなってくる。聴くだけで永遠にソワソワできそう。
 鈍重で、怪しげな旋律が響き、その曲名に気がつく。
 優しい曲が続いた直後、重苦しい言葉に押しつぶされる。
 おぼぼぼぼぼぼ。

13曲目 吐きそうだ
 酩酊と覚醒をゆらゆら揺れるような楽曲。
 割とamazashiの中でも唯一無二な詞だと思います。
 コーラスの豊川さんの声がとてもきれい。
 それから、パーカッションの多彩な音色がきらびやかで印象的でした。

14曲目 まっさら
 まっさらだ!!!
 永遠市の収録曲でありながら、アルバムを引っ提げたツアーでは演奏されなかった楽曲です。
 もともといい歌だってのは重々承知のつもりだったのですが、ライブで聴くとやっぱり違いますね。というか、ライブで聴いてこそな楽曲ですよ、こんなの!なんで永遠市では歌わなかったんだよ!!!
 ライブも終盤で聴く側としてもそこそこ疲れが見え隠れしてきたところなのに、全神経集中して聴き入ってしまいました。
 超個人的な感覚としては、狭苦しいライブバーの閉店間際に酩酊しながら聴きたい楽曲ナンバー1。

 MC。
 どうってことない曲だけど、最近すごく好きな曲。
 amazarashiの未来が見える。
 的な話だった気がする。

15曲目 夕立旅立ち
 絶対この曲が来るだろうなと思っていて、予想は的中でした。
 やっぱアコースティックといえばこの曲ですよね。
 メンバーの背後に降りてきた無数の照明器具がやたら眩しい。
 いや、ほんとに眩しい。目が焼かれる。
 でも綺麗。
 西日が眩しすぎて目を細める定時退社の帰り道を思い出す。
 思い出したのがノスタルジーの夕焼けじゃないの何なんだ、自分よ。でもこれが今の自分の生活感といったところか。

 MC。
 これ以上歌ってたら喉やられちゃうなって思いながら、それでも歌って、照明が眩しくて目がチカチカして、でもそれが気持ちよくて、耳の中も爆音で変な感じするし、でもライブってこれが最高だよな、みたいなお話。

 ライブジャンキーじゃねえか秋田さん……
 でも、わかる気がする。
 この日のライブもやりすぎだって言いたくなる場面って実はあったけど、普段スマートフォンにイヤホンぶっ刺して適度な音量で聞いたり、ブルートゥースでカーステレオに電波飛ばして車の走行音と一緒に聞いたりする音楽体験とは全然違う、非日常の音楽体験ってやっぱすげぇ良いんだよな。
 
 ところで、こんなにも最高を詰め込んだセットリストのトリを飾れる楽曲って何なんだろう。
 そんな疑問を少し前からずっと頭の片隅においていた。
 なにするんだろう、本当に。

16曲目 ███████
 ███の██、そんなの████。
 ██に██を█████████ので
16曲目 ███████
 ███の█████████そんなの█████████
 ██に██を█████████ので、その██を█████████に██████を███。
 今の█████████████████と█████。
 ████で█████、███や██への████も██して、██████████に██████と。
 いろいろ██████で、その██████で██████が███ような感覚。
 █████は██████に██████でした。
 こうして██████、本当に███████████████に████と████。
 █████の███に██████████の██が██████にも██が█████という███████では████になった██。
 前に、███████なんて███████████から████████████に██████ことも█████が、█████が█████で██████は███████████。
 ████は████だろうに█████████に██████本当に██████████。

 すでにライブでの演奏を聴いた人とネタバレ一切気にしない人が読みに来ることを想定してここまで感想を綴って来ましたが、こればっかりはネタバレ踏んでほしくなかったので自主検閲します。
 ツアー終わった頃合いに覚えていたら開示するかもしれません。

 以上です。
 騒々しい無人は前回もあったので円盤化は無いかなと思っていましたが、2024の方も円盤ほしいです。
 今回のライブ、すげぇよかったです。
 よろしくお願いします。

※2024/11/13 01:01  追記

↓↓↓検閲解除します↓↓↓

16曲目 どうなったって
 まさかの新曲!!?!?!?そんなのありかよ!!!!!
 紗幕に歌詞を全て投影してくれたので、その文字を目で追いながら歌声にじっくりと耳を傾ける。
 今のamazarashiらしい楽曲だなと感じました。
 いい意味で年を取って、考え方や物事への身構え方も成熟して、こんな歌も歌えるようになったんだなと。
 いろいろ悩んで苦しんで、その先にある境地でやっと肩の荷がおりたような感覚。
 最後の楽曲は秋田さん一人による弾き語りでした。
 こうして改めて見ると、本当に存在感の凄まじいミュージシャンになったなと感じます。
 ステージ奥の舞台裏に積み重ねられたバンドの機材が入ったケースにも照明が当てられるという弾き語りライブではお馴染みになった演出。
 前に、弾き語りライブなんてフットワーク軽いだろうから全国巡ってくれたらいいのになんて呟いたこともありましたが、まさか楽器が増えた5人でツアーするとは思ってもみなかったです。
 全然荷物は軽くないだろうに各地をめぐるツアーにしてくださり本当にありがとうございます。

↑↑↑検閲終わり↑↑↑

 思えば、大阪公演って初披露見れたってことですよね。
 めっちゃ贅沢。

 かと思えば、東京の千秋楽でとんでもねぇ新情報出ましたね。
 来年も生きましょう、ぜひ。













 















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