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ボタンの四隅にあるバリのようなもの

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平面のスクリーンの「ボタン」は嘘くさい。

ここでいうボタンは画像で作られた角丸のボタン。角丸であるにも関わらず、四隅に空白がある。この四隅がボタンとして機能してしまうのが嘘くさい。

マウスオーバー時に別の画像に挿し変わることで「押下」を表現しようとするのも嘘くさい。実際には押し込まれていないのに。代わりに凹んだような画像がチラッと出てくる。なんだそれ。

本来ボタンは機能と形態が一体となって、ヒトとの界面はボタン自身が持っている。しかしスクリーン上のボタンはスクリーンの座標に対するクリックが伝播してきたものであって、「ボタンを押す」とは本質的に異なるものだと思う。

画像は単なる矩形なので、スクリーンの矩形領域にマップすることしかできない。角丸の画像というものは存在せず、だから常に「バリ」がついてしまう。

昔あった、mp3 プレーヤーのようなプログラムも丸っこい物理的なプレーヤーのようなインターフェースを持っていたのだけれど、これも実態は矩形のウィンドウに貼り付いた画像に過ぎなくて、たいへんガッカリした記憶がある。


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