メデューサがペルセウスに退治されないで代わりに救済される話
ギリシャ神話の神々は、まさに「触らぬ神に祟りなし」という言葉がぴったり。
機嫌を損ねれば酷い目に遭わされるし、うっかり好かれてもろくなことにならないことの方が多い(気がする)。
頭髪が毒蛇で、その姿を直視した者をすべて石に変える怪物メデューサの話もそんな感じ。
要約すると、
海神ポセイドン(経験豊富な年上の男)がメデューサ(世間知らずの若い美女)をたぶらかして、女神アテナの神殿で関係を持つ。
↓
激怒したアテナがメデューサを怪物に変える。
↓
英雄ペルセウス、鏡の盾を使ってメデューサの首を切り落とすことに無事成功。
罪に対して、罰が不当に重いんじゃないでしょうか。
これではメデューサが気の毒な気がするので、彼女が救済される話を描いてみました。結末がちょっと陳腐かな?って思いますが。
(去年かおととしに描いて、SNSにアップしていたものです)
「あなたは美しい」
「美しいですって? 私はメデューサ!見る者すべてを石に変える!」
「あなたは利用され、失望させられ、裏切られた……それも手酷く」
「……その怒りが髪を毒蛇に変えた」
「でも、あなたは怪物なんかじゃない」
「やめて......だめ......」
「私を見ないで!」
「ただの女だ」
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