長良川の花火(24/08/11)
昨日は長良川に花火を観に行った。岐阜へ行くのは初めてだった。岡崎の花火大会にも行ったので今年2回目の花火だ。友人が4人分のチケットを手に入れたと言って、友人と、友人の妹と、その彼氏という謎のメンバーで花火大会へ行った。初めて会った友人の妹はとても快活な印象で、その彼氏はとても不思議な印象の人だった。
4人が集まってすぐ、今日の祭りは屋台じゃなくキッチンカーが来ているらしいという話になって、メニューも気分のものがあるか不安だし、どこも混んでいて買い食いできるかわからなかったので、駅にあったコンビニで軽く夕食を買って食べることにした。おにぎりときゅうりの一本漬けを買った。アイスも合わせて500円しなかった。
駅から会場へ向かうシャトルバスには長蛇の列が出来ていて、わたしたちが並ぼうとした頃には既に締め切っているようだった。近くにいたスタッフの人に声をかけたら、タクシーは呼べないと言われ、歩いて行けますと言われたので暑い中を30分くらい歩いて向かった。
途中で図書館のような施設があったので、トイレ休憩のために入った。こういう場合、女子トイレはいつも混んでいる。友人の妹の彼氏だけ先に用を足して、待っているねと言い残してどこかへ行ってしまった。彼がいない間、女子3人で彼のことを話していた。初対面だというのに積極的に自己紹介などもせず黙ってただニコニコしているだけで、それなのに全然悪い印象を抱かない人だった。友人にその話をしたら、友人も初対面のときに同じ印象を抱いていたようで、「こいつ!顔だけで乗り切る気か!?」と思ったと言っていて笑った。どうやら彼は顔だけで乗り切れるようだが、わたしの笑顔はぎこちないのでわたしはフレンドリーでいることを心がけたほうが良さそうだと思った。
花火大会のチケットを持っている人は指定席だったのだけれど、いざ花火が打ち上がるとわたしの真後ろに座った男性の声がとても大きかった。スターマインという演目のときには「スターマイン!俺好き!」と喜び、音楽に合わせて打ち上げる花火の演目のときには「なにこの曲?知らない〜!もっとポップなやつにしろよ」など野次を大声で飛ばしていて花火に全く集中出来なかった。わたしは知っている曲が流れたので嬉しさと感動で泣いた。ハンカチで目元を拭う動作を、コンタクトがズレたせいにした。実際コンタクトはブレブレで、花火に全く焦点が合わなかった。あの場にいた全員が「首が痛い」と思ったに違いないと思うほど、花火は頭上、本当に頭の真上に上がった。見上げるのはストレートネックのわたしにはしんどかった。
花火が後半に近づくにつれ、わたしは大きな問題に直面していた。よだれが止まらない。花火が終わっても、それは止まらなかった。帰り道、よだれが口に溜まっているせいでまともに会話が出来ず、友人達には具合が悪いのかと思われて心配させてしまった。実際疲れてもないし元気だったのだが、なんせよだれが止まらないので何も言えなかった。会場から駅までも徒歩とバスで相当時間がかかったし、名鉄岐阜駅から家の最寄りまでも1時間かかったが、よだれは一向に止まらなかった。家についてシャワーを浴びたあと、ようやくよだれは止まった。
昨日わたしは初めて、祭りの屋台をやっている人たちはカタギではないことを知ってしまった。かなり驚いた。祭りを盛り上げようとか、本気でアツい夏にしたい情熱的な人たちが有志でやっているものだと思っていた。