自動車学校でのトラウマ(24/08/14)
免許は持っているのだけれど、車の運転が出来ない。運転することに異常なまでの恐怖心があるからだ。
わたしが運転しないのには自動車学校での出来事が大きく関係している。教官は運転技術はあるのかもしれないが、人にモノを教えることに向かない人もいた。教えるのには、教え方ってもんがある。大勢の前で叱ってはならないし、教えるなら一気にではなく1つずつ。
高速教習のときはわたし以外に生徒が2人いて、教官も合わせて4人だったのだけれど、普段使っていたプリウスとは違う車種での講習だった。プリウスしか運転したことがなかったので上手く出来ず、教官は他の生徒の前でわたしにダメ出しをした。わたしへダメ出しが集中することがわかっているのに、2人の生徒に「他の生徒の運転に何を思うか?」と問いかけて、実際わたしは全員に否定された。「どこがだめだったか自分で言ってみなさい」と2人の前で反省させられて、屈辱的な思いをした。
わたしが車を運転している最中に機関銃のようにこっぴどく怒ってきた教官もいて、わたしはただでさえ運転に集中しなければならないのに横であぁしろだのこうしろだのあれこれダメ出しをされて、密室で年上の男性に怒られ続ける時間が怖くて怖くて頭がショートして身動きが取れなくなった。危ないから落ち着こうと思って車を停めると、また「こんなところで停まるな」とか「指示していないのに勝手に停まるな」とか言われて、仕方がないから指示通り車を走らせると、「やる気がないなら帰れ」と言うので、わたしはそのまま車を停めて泣きながら帰った。怖くて怖くて仕方なかった。
車を運転すると、また怒られるんじゃないかと怖い。あんな屈辱的な思いをして、こっぴどく怒られて。わたしが自動車学校で学んだことは安全な運転ではなく、運転への大きな大きな恐怖心だけだった。
この事情を知らない人に、「あなたも車を運転したらいいのに」と言われたことがある。その人はドライブが好きな人だった。わたしの恐怖心を何も知らないくせにわたしの人生に口出ししてくる人がいることにもうんざりだし、わたしはどんどん運転したくなくなった。
そしてわたしは統合失調症で精神障がい2級だ。詳しくないが、運転するのにも医者の診断書が必要と聞いたことがある。統合失調症とは関係ないかもしれないが、気を失って倒れたことがあるので、これを考えると余計運転しないほうがいいんじゃないかと思う。
ただ、両親もいつかは運転免許を返納することになるし、きょうだいは親の面倒をみるつもりはなさそう。だったらわたしが面倒をみなければ、と思うから、買い出しだったり、通院だったり、車を運転できたほうが便利なことに変わりはない。
どうにかして恐怖を克服できないものか…。