主治医とジャグア(24/08/02)

今日は2週間に1回の病院の日だった。前回の診察で転院を勧められたけれど、乗り気にはなれなかった。転院を勧められたのは、ソーシャルワーカーに相談したいと話したため。このまま働けなかったり、働いても充分な収入が見込めないと、年老いた両親や未来ある姉と弟に金銭的な負担を背負わせてしまうことになるし、障がい者で経済的に自立出来ていないきょうだいがいるとわかったら、姉と弟の結婚が破談になるかもしれない。「自分のせいで家族が不幸になったら?」金銭的な不安があまりにも強かった。ネットの掲示板で意見を募ったときに「風俗か詐欺でもやったら?」と簡単に言うやつがいて、「お前は頭が悪いな」と暴言まで吐かれ、余計に具合が悪くなって死ぬしか解決策が無いと思った。そんな失礼なことを言ってくるやつがのうのうと生きる社会で、生きていきたいとも別に思わないし。

かと言って死ぬのは現実的ではないのでソーシャルワーカーに相談しようと思ったのだけれど、転院する気にはなれなかった。今の病院に約1年半通ってようやく馴染んできたのに、新しい病院へ行って、また1から信頼関係を作っていくなんて無理だと思った。わたしは基本的に病院を怖い場所だと思っているし、医者のことなんて信用していない。

耳鼻科に行ったときは明らかに耳が聞こえないのに「問題ありません」と何の解決にもならないことを言われて絶望して泣いて帰ってきたし、口腔外科へ行ったときは何十分もかけて同じことを何度も何度も繰り返し聞かれた挙げ句「もっと早く来なきゃだめでしょう」とまた長ったらしく説教されて一向に治療してもらえないことにムカついて治療せずに泣きながら帰ってきた。心療内科へ行った時は医者がやたらイライラしていた上に耳鼻科と同じ目に遭って思い詰めて過呼吸で倒れた。病院で一般事務の仕事をしようと応募し面接に行ったときは、コロナ禍で不要不急の外出を控えるように言われていたにも関わらず前もって送っておいた履歴書にその場でようやく目を通したようで、面接に15分も遅刻してきて謝りもしなかった態度のでかい医者に経歴や人格を馬鹿にされた。生きた26年分の統計が、医者のことなんて信用するなと言っている。

診察室でそれらを話しているうちにだんだん具合が悪くなってきたけれど、医者は診察が終わり部屋から出ていくわたしを引き止めて「これは何?」と聞いた。わたしの腕を指さして覗き込んでいる。ジャグアだ。「これはジャグアです。身体に絵を描くと良いと友達がくれました。身体に絵を描いています。」と答えると、医者はなんだか感心しているように見えた。この人はいつもわたしのファッションに新鮮なコメントをくれるので面白い。ちょっと回復して病院を去った。

だいぶ薄くなってきたジャグア

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